2015年02月24日

舞台:「プルートゥ PLUTO」(演出編)」♪。

平成27年2月24日(火)晴れ

舞台前方には、山積みのロボット残骸や瓦礫。
スクリーンは7分割してあり、そこには、マンガのコマ割と同じように、浦沢直樹先生の絵が映し出される。
ストーリーの説明や場面紹介に合わせての投影。
と、同時にダンサー(アンサンブル)の方達が7つの厚さのある大きなパネルを動かす。
パネルは、組み合わせにより、壁・テーブル・階段・墓石・電話ボックス等30種類以上のものを表現する。

映像・パネル・人間の動きが融合して進行していく不思議な世界。
二次元と三次元が調和する新鮮な感覚の中、人間が演じる人間ではないロボット達。
大がかりな機械やセットは使わず、CG並のアクションを、人間の肉体を使い人力で表現する。
スーパースペシャル!人力でここまで魅せれます!!、な、作品。

その場で描いているように見える人間の動きに合わせたお花畑の映像。
影絵のように投影される通行人や雨が、役者の動きで現実味溢れる様。
巨大ロボットプルートゥと戦うクライマックスの場面は…。
高さ天井・横幅舞台の3分の1サイズの巨大ロボットプルートゥと戦う通常サイズの生身の人間(アトムというロボットの設定ではある)が舞台上で実際に動いて戦ってるの。
大きなロボットを動かすのも人間、アトムな未來君は、(身体をアンサンブルさん達に抱えられたり持ち上げられたりしながら)柔軟な肢体を駆使。はね飛ばされたり潰されたりも(ふわっとジャンプしたり半分に折れ曲がったり←ブリッジの姿勢で90度以上曲がった時は、背骨大丈夫?と心配になった)。

プルートゥ戦の後は、ラスボスのボラー戦。
舞台上に大きな風船状態のビニールを使っての表現。
ビニールに揉まれたり呑み込まれたり脱出してきたり…。
映像投影と未來君の動きでビニールが強大な怨念の塊に見えてきた。
音・映像・人力共演のこの作品、最大の見せ場…。
手に汗握って、アトムとサハドを応援してた。

パシフィック・リムの世界が目の前に広がって、
映像の中の世界を、舞台で表現できるという事に、びっくり!!。

吉見一豊さん、そのまんまお茶の水博士だった。
重たいテーマの今作中、現れると場が和む。
と、同時に、声では、とっても冷酷なルーズベルトクマちゃんなさってる妙…。

寺脇康文さん、茶髪が新鮮だった。
テレビで見たまんまのビジュアル。
カテコで客席を撃ってらっしゃった:笑。

松重豊さん、歩いてるだけで雰囲気ある。
ロボットか人間かわからない不気味さ。
大きな声にドキッとした。
優しさと恐さのアブラー。
カテコの笑顔、とってもキュート。

永作博美さん、2役を見事に演じ分け。
大人の女と小学生の女の子。
両方の台詞に、涙が…。

森山未來君、パワーアップ!。
ロボットを糸で操っている演出時、本当に糸に操られてるようだった。
とってもスローモーションにバック転したり回ったり、頭だけでの一点倒立等。
空中で一瞬停まってるように見えるのってとっても体力いるんだよね。
フィギュアスケートのペアで男性が女性を持ち上げるリフト状態でアトムが飛んでいく様子を表現。
床に垂直な状態でアトムポーズで飛んでいく(ダンサーさんに持ち上げられて、向こうずね部分だけを支えられてるだけで、ちっともブレないってどんだけ強靱なの)。
ちらちらっと見える美しい腹筋に揺れるハート
素晴らしかった〜かわいい
posted by みぃみ at 11:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

舞台:「プルートゥ PLUTO」(内容編)♪。

平成27年2月13日(金)晴れ

舞台:「プルートゥ PLUTO」。
pc.jpg
演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
原   作:浦沢直樹×手塚治虫
出   演:
森山未來(アトム)
永作博美(アトムの妹:ウラン/ゲジヒトの妻:ヘレナ)
柄本明(アトムの生みの親:天馬博士/初めて人間を殺したロボット・ブラウ1589)
吉見一豊(お茶の水博士/クマのぬいぐるみの姿の最高の人工知能:Dr.ルーズベルト)
松重豊(天才科学者:アブラー)
寺脇康文(ゲジヒト)
上月一臣・ 原田みのる・池島優・ 大宮大奨・ 渋谷亘宏
鈴木竜・AYUMI
ストーリー:
人間とロボットが共存する時代、大量破壊兵器になり得るロボット5体とロボットに関わる人間達が殺害される事件が発生。
高性能ロボットの刑事ゲジヒト(寺脇康文)は、犯人の標的が、自身を含めた7体の大量破壊兵器となり得るロボット達だと確信し、生き残っているもう1体である限りなく人間に近い存在のロボット:アトム(森山未來)と共に謎を追うことにする。
ゲジヒトは日々、忌まわしい悪夢に苛まれ、妻ヘレナ(永作博美)も彼の不調を感じ不安を隠せない。
アトムもまた、お茶の水博士(吉見一豊)に愛情豊かに育てられながらも、自身の生みの親である天馬博士(柄本 明)との複雑な関係がその心に影を落としている。
葛藤を抱えながらも事件の解決に向けて尽力するアトムとゲジヒトであった。
時を同じくして、アトムの妹で人間の感情を察知する能力を持つウラン(永作博美/2役)が、廃墟の壁に花畑の絵を描く不思議な男と出会う。そこにアトムが駆け付けると、男に異変が起こり……。
内戦で家族を失った世界最高峰の頭脳を持つ科学者アブラー(松重 豊)、人間を殺害した唯一のロボット、ブラウ1589との接触により核心に迫っていくゲジヒトとアトムは…。

jinbutu.jpg

大量破壊兵器を所持している危険な国として、トラキア合衆国主導のもと、攻め込まれたペルシア共和国。
焼け野原になったペルシア共和国を捜索するも大量破壊兵器は発見できず、月日は経ち、今回殺された5体のロボットと人間達は、アトムとゲジヒト同様ペルシア侵攻に関わっていた。
首謀者は、先の侵攻で愛する息子と自身の首から下以外を失ったペルシア共和国のアブラー博士。
黒幕は、自らの勢力の拡大を目論むトラキア合衆国大統領アレキサンダーとそのブレーンコンピューターDr.ルーズベルトだった。
事件を追ううち、ゲジヒト(ロボット)は、変質者(人間)に息子(ロボット)を殺され、その報復の為、変質者を殺害しており、殺人の記憶は、人間によって抹消されていた事を知る。
罪の意識に苛まれながら、ロボットを殺した巨大ロボットプルートゥを追い詰めるゲジヒトだが、ロボットを破壊するという行為に傷付き、悩むプルートゥにトドメを刺せない。
プルートゥを操っている人物を探すため、アブラー博士と会ったゲジヒトは、道端で花を売っていたロボットからクラスター砲を撃たれて、死亡。
ゲジヒトの死を知った妻ヘレナは夫との日々の記録を消そうとする。
一方、アトムは、ウランの助けたロボットに攻撃されて死亡。
アトムの復活を願うお茶の水博士は、アトムの生みの親である天馬博士に助けを求める。
天馬博士の尽力により、アトムは復活するも、そのプログラムはゲジヒトを殺した相手への憎しみに満ちていた。

危険な装備を持つ国を、世界平和を守る為に、壊滅に追い込む。
正義の名のもとに平和の為に行った行為が、攻め込まれた国に住む多くの人々の命を奪い、家族や肉体を失った生き残った者達の心に、大切なものを奪った相手への憎しみが生まれる。
ゲジヒトを殺した花売りロボットは、先の侵攻で傷付いたロボットであり、ゲジヒトが侵攻に関係していた事を知り、報復したのだ。侵攻関係者と知らない時は、無邪気で未来に希望を持っていた愛らしい花売りロボットだったのに…。こんなにも無慈悲になれるなんて…。
アブラー博士も然り。攻めてきたトラキア合衆国との戦いに向かった息子のサハドは戦死。その憎しみから世界全体を壊そうとする。
「憎しみの連鎖は何も生まず、破壊すら招く」。

切ない…。
平成20年に聴講した大野元裕さんの講義。
http://mitsuhibinikki.seesaa.net/article/98530637.html
イラクでは、イラン・イラク戦争から、今回のイラク紛争、その後の治安の悪化を含めると、26年間も混乱の状況が続いています。
かつて、イラクには、孤児院は、ほどんど無かったそうです。
なぜなら、イラクでは、部族意識が極めて強く、親を亡くした子がいれば部族の中で養うという考えで、孤児院に入れたりすると、その部族は周囲から非難を受けるほどだったそうです。
でも、前述のように、生活が極めて苦しくなり、子供を引き取ることができなくなる社会状況になってしまい、どこにも行くことができない子供達が大勢いるそうです。
何十年も続く混乱の中で育っていく子供達やその国の方々の心の傷は、はかりしれないものです。と大野さんはおっしゃっていました(当時のレポを抜粋)。
そして、行くあての無い孤児達は、その行いが正しいと信じたまま、他の多くの命を巻き添えにして自分も死んでしまう行為を実行してしまう事もあるそうです。

天馬博士の言った「人間もロボットも一度死んでしまったら、二度と生き返らない。例え生き返る(再製造)事があっても、それは全く別のもの」の言葉は心が痛かった。
ロボットなら作り直せばいいのでは?と安易に考えてしまった自分がいたから。

ロボットも達も進化したゆえ苦しんでいた。
人間の指示通りにやった事は果たして正しいのか。
記録は抹消できても、記憶がふとした瞬間甦る。
消してしまいたい記録がどうしても自分の中に残ってしまう。

夫ゲジヒトを失ったヘレナは夫の記録を消そうとするもどうしても消し去れず苦しみ天馬博士に助言を求める。
「こういう時、人間はどうするのですか?」と。
「人間は泣きます。泣いたってどうなるわけでもありませんが、泣きます。そうすれば少しは気がおさまるのです。ロボットは泣けませんが、泣いてる真似だけでもしてみるといい、真似しているうち落ちつくかもしれない」と博士は答え。。。
「あーー、うーー」「あーー、うぅぅ」と人間の泣く姿を真似しながら夫を失った悲しみから立ち直ろうとするヘレンに涙がでてきた。
「感情がある」という事は、幸せなことなのだと思った。

ゲジヒトを殺された憎しみに満ちているアトムはプルートゥと戦い、トドメを刺そうとした瞬間、ゲジヒトがプルートゥ撃破を思いとどまった記録がアトムの心を駆け抜け、初めてゲジヒトがアトムと会った時、道のまん中にいたかたつむりを轢かれない場所に移動してあげるというゲジヒトが見たアトムの優しい気持ちの記録(記憶)が、アトムの頭の中に甦る。

プルートゥも然り。。。
元はサハドという花で国を満たしたいと思っていたロボットだったプルートゥ。
その記憶を、思い出しもう殺戮はイヤだと逃げ出したプルートゥ。
逃げ出したプルートゥを救ったのはウラン。
プルートゥは、自分を助けてくれたウランの大切なお兄ちゃんであるアトムを助ける事に。

プルートゥを助けた事でアトムを失った事を悔いていたウランにお茶の水博士の言った
「お前の優しさを悔いるような事はしないで欲しい」という言葉。

ウランのアトムのサハドの優しい気持ちがみんなを救う。

憎しみの連鎖にうち勝ったゲジヒトとアトム。
ヘレナの心に憎しみを生まないように嘘をつけないロボットのアトムがついた嘘。
その優しい嘘に気付くヘレナ。

じーーん…とした。


優しい想いの満ちた憎しみの生まれない世の中になるといいな☆。
posted by みぃみ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

映画:「マエストロ」♪。

平成27年2月3日(火)晴れ

映画:「マエストロ」

監  督:小林聖太郎
脚  本:奥寺佐渡子
原  作:さそうあきら
指揮指導:佐渡裕
キャスト:
香坂真一/松坂桃李
橘あまね/miwa
阿久津健太朗/古舘寛治
村上伊佐夫/大石吾朗
谷ゆきえ/濱田マリ
榊涼子/河井青葉
今泉徹/池田鉄洋
鈴木稔/モロ師岡
可部直人/村杉蝉之介
伊丹秀佳/小林且弥
丹下浩/中村倫也
一丁田薫/斉藤暁
島岡脩三/嶋田久作
相馬宏明/松重豊
ストーリー:
ヴァイオリニストでコンサートマスターの香坂(松坂桃李)のもとに、不況で解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。しかし練習場は廃工場、集まってきたのは再就職先も決まらない“負け組”楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね(miwa)だけだった。久しぶりに合わせた音はとてもプロとは言えず、不安が募る香坂。そこに謎の指揮者・天道(西田敏行)がやって来る。彼は再結成を企画した張本人だが経歴も素性も不明、下ネタを連発し、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す。そんな自分勝手な進め方に楽団員たちは反発するが、次第に天道が導く音の深さに全員が引き込まれてしまう。やがて楽団員たちは、その破天荒な指揮に導かれ、それぞれが抱えていた心の傷と挫折から自信を取り戻していく。だが香坂だけは天道の隠された過去を知り、さらに反発を強めていくのだった。そして迎えた復活コンサート当日。意気揚々と演奏に臨むオーケストラのメンバーたちは、天道が仕掛けた本当の秘密を知ることになる……。


バラエティー番組モニタリングで、心の広さとプロ意識をみせてくれた桃李君。
時間調整もいい感じになるので、と、軽い気持ちで鑑賞。

真っ白な状態で劇場に入ったので、大人計画の村杉さん(クラリネット)や、ヴェニスの商人のポーシャ役&ロッキーホラーショー(ブラッド)でイイ感じだった中村倫也君、私の中では教祖様なイメージ強い(ブラッディ・マンディ)嶋田久作(ホルン)さん、女装も楽しい松重豊さん、池田鉄洋さん(コントラバス)と、ずらっと並ぶ手練な出演者さん達に喜び、オープニングにWOWOWの文字を見つけて、期待値上昇。

心揺さぶられて涙が頬をつたう事数回、終盤には立ち上がって拍手しそうになり、
上映終了後は余韻に浸っていたいというか、感動して動けませんでした。

苦悩やプライド等人間の持つ感情の闇、今一歩羽ばたけない音楽家達の技術的闇、
この両方に救いと光がやってくる道程の描き方も、とても温かいです。

音楽でも舞台でも、区切り区切りもしくはまだ音や動きのある間に拍手や歓声をあげられる状況というのは、
心の全部が感動で占められているわけではないと思います。
直ぐに動ける余白のある感動なのだと思います。
身体も心も100%、痺れた感動の直後は、動けません。
作品の中に「天籟」という言葉がありますが、1度経験しました。
降り注ぐ音達がキラキラしながら会場全体を包み込む中、身体中の細胞がざわめいて、
演奏が終わってからしばらくの間、拍手も声もあげられませんでした。
会場全体が、シーーーーンとなって。。。
暗闇の中、舞台の奏者が動き始めるのが見えて、パラッ、パラと拍手が起こり、
直後、歓声と拍手が地鳴りのように響き渡りました。
この映画は、その時と同じ感覚でした。

満員の客席の中。。。
・西田さん演じるマエストロの顔芸。
・マエストロの指揮についていこうとする演奏者達個々人の表情。
・劇場内に響く音楽。
この3点が、ぐるぐるめぐるのを見て聞いているうち、ホロホロ涙が溢れてきました。
生え抜きではないにしろ、音楽を愛する演奏者達と指揮者の全力投球の演奏と真摯な気持ちがダイレクトに伝わってきて心揺さぶられ、涙がとまらなくなりました。

一人の観客の為のレクイエム。
作者が、その音によって聴く者を昇天させる為に書いた音符。
その音を、人一人殺す気で弾け!とマエストロに言われた真一。
指示通りに弾いたら人一人旅立ってしまうという恐れに揺れ動きながらも、
覚悟を決めて弾ききった真一の姿にも泣けました。
真一が全力で送り出した彼女は、きっと幸せな旅立ちだったと思います。
ブラボーな演奏からの誰もがいつかは迎える死への最高のレクイエムでした。

上記2つのコンサートの間及び会場が明るくなるまで、8割強埋まっていた客席からは何の物音もしませんでした、立ち上がって帰って行く人もいませんでした。
なぜだか、その事にも感動して、再び泣いてしまいました。

劇中、「いい音楽を演奏する事も自分達への報酬だと思う」という台詞がありますが、
いい音楽は、弾く側も聴く側も幸せにしてくれると思います。
気持ちのこもった一生懸命なあらゆる事は、人の心を動かし、永遠にのこっていくと思いました。
感動が繋がる事で、芸術も命も、未来へ繋がっていくんだな〜と思いました。
良い作品を創っていただき、ありがとうございました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とっても胡散臭げな天道が「いい音楽」を作ろうとしている事に、集められた奏者さん達がちゃんと気付いて、認めて、ついてくのもいいな☆と思った。
道を極めようとしている者同士の心の通い合いっていいな☆と羨ましく思う。
楽譜通りに弾いたんじゃ、無味乾燥。膨らみをもたせてこその芸術。

ごぼうは、真剣正宗だったのね…。

運命は、1拍おいてからのジャジャジャジャーン。

ホルンの斉藤暁さん演じる顔面神経麻痺だった一丁田さん。
こわーいお兄さん達にボコられて治るのかと一瞬思った:笑。
楽器は、ちゃんとメンテナンスしてあげてねと金さんの金槌コンコン。
バイクの音も、同じ♪ね。
(温かな気持ちになった)
「顔のおっきい方」の嶋田さんにクスッ。

中村倫也君ティンパニー。
やっとメンバーになれたのに解散を言い渡す真一に一言「あんたは未来があるからいいよな」。
グサッときた、両者にとってキツイ言葉だと思った。
コンビニの商品で練習して、いいの?:笑。

オーボエ君とクラリネット君の意地の張り合い。
気取ってても、二人共楽器を愛してる♪。

上達の遅い奏者達にマエストロの言葉。
「これが最後やと思て弾いたことあるか?」
震災で、両親を目の前で亡くしたあまねが、心を込めてふくフルートの音色。
(とってもとーっても心に響く音で涙溢れてきた)
口蓋が高いといい音が出るのね♪。お漬物噛む音も参考になるのね♪。

大石吾朗さん演じるヴァイオリンの村上伊佐夫さん。
年配の為、指が素早く動かなくて一人さらし者状態からの解散決定。
自殺しようとしたのをすんでの所でとめたマエストロ。
村上さんが初めてオーディションに受かった時の曲を指揮棒でリード。
そしたら、ちゃんと指が動いたー。
(ボロボロ涙が溢れてきた)
「報酬はお金だけでしょうか?いい音楽を弾くことも報酬では?」
「オーケストラで弾こうとするなら、みんながいる、今できることが必要」
の台詞も印象的だった。

マエストロが、1人で指揮棒ふって練習している所に1人増え2人増えてくのも泣けた。

演奏会、指揮棒が飛んでっても、みんなが指揮者の事見ながら、いい表情でいい音楽を奏でてる姿にも涙。

人はいつかかならず死ぬ、あっという間や。
音楽も消えてってしまう、でも皆で響き合えたら永遠になる。


今年の良い言葉認定〜!!。
posted by みぃみ at 14:27| Comment(6) | TrackBack(12) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする