映画:「アンフェア the end」。
監督・脚本:佐藤嗣麻子
原 作:泰建日子
キャスト:
雪平夏見:篠原涼子・津島直紀:永山絢斗
小久保祐二:阿部サダヲ・ 山路哲夫:寺島進
三上薫:加藤雅也・雪平美央:向井地美音
特捜部長:吉田鋼太郎・武部将臣:AKIRA
一条道孝:佐藤浩市・村上克明:山田孝之・村上成明:寺田農
ストーリー:
ネイルガン殺人事件から4年が経ち、元夫の命と引き換えに国家を裏で操る秘密組織の機密データを手に入れた雪平夏見(篠原涼子)は、最も効果的な反撃の方法を探していた。
そんななか、転落死体が発見される。現場で雪平が見つけたのは、10年前の推理小説事件から始まる一連の事件で使用されたものと同一の1枚の栞だった。そこには、“アンフェアなのは誰か?”と書かれていた。そして、転落死体はネイルガン殺人事件の黒幕・村上克明検事(山田孝之)だった。
一方、克明の父親の元検事総長村上成明も自宅で殺されていた。
更に、推理小説事件の犯人たちを結び付けたサイトが復活していることが判明。
そして、村上殺しの容疑者として警察に拘束されている津島は、「権力組織の闇を暴くために、協力してほしい」と雪平に懇願する。
時を同じくして、最高検察庁観察指導部検事の武部(AKIRA)も雪平に接触してくる。
国家の闇を暴き、父の死の真相にたどり着こうとする雪平の運命は…。
ドラマからの長〜〜い年月を経て、待ってましたの完結編。
自分の目で確認&集中して見たくて、7日:月曜日、超前方席にて鑑賞。
美人さんで強くて無鉄砲だけど優しくて儚い雪平を、次々襲う危機に、ハラハラドキドキ。
雪平の回りの男性陣、味方になったり敵になったり、大忙し!。
病院からの逃走も、組織に捕まっちゃった所も、亡命の為の高層ビル内も、スリリングだった。
冒頭、かおるちゃんが、あっさり組織側な事が明白になった時は、かなりショックだったけれど、
三上の最期の「俺は最初から雪平の側だ、雪平の為にお前等の側に加わったんだ」に、
かおるちゃん、いい人だったのね〜〜と、うるうる(T_T)。
(一条に撃ち殺された場面の後、捜査本部で、「三上の姿が見えない」って話してたけど、いたぶって殺すように命じた武部に背き、三上の頭を一発で撃ち抜いた一条。津島が取調室から逃亡した時の雪平の仕掛けのように、何かの細工が弾にしてあって、実はかおるちゃん生きてます♪だといいなぁ…と思った。個人的には、かおるちゃんのスピンオフドラマが見たい…。)
一条とかおるちゃんが、組織のトップが変わった事について、「命ぜられれば誰だって殺す。お前もだろう?」と、お互いの事じーっと見ながら話している場面、二人共、かっこよかった♪。
覚悟を決めた熟男二人の事をも、虜にしちゃう雪平って、ほんっと魅力的なんだな〜と思った。
なんやかんや言いながら、山路・小久保・安藤(瑛太)・瀬崎(西島秀俊)・結城(大森南朋)・斉木(江口洋介)他、イイ男達を、芋づる式に釣り上げる雪平、う、うらやま…。
自分の事撃った相手をきっちり認識して目には目をな感じで撃ち殺した山路さん、(過激だけど)男前だった。
もちろん、出世を投げうって(笑)、駆け付けた小久保さんも♪。
雪平最後の難関アクションに登場の警備課(?)警務課(?)の山本(山路に撃ち殺された人)が、丸山智己さんだった為、「SP」と繋がって堤さん出てきたりするのかしら(^^)なぁんて、あの緊張感の中、考えた。
吉田鋼太カさん出演なさってるのなら、黒幕の攻略超難関なラスボスにすえて欲しかった。
結末は、豊洲警察病院占拠事件時の警視総監、今作品では、元検事総長:村上成明(寺田農)=克明の父親 が、組織のトップで、一条に指示して雪平の父親を殺させた。
村上親子は、組織の中の誰かが殺したけれど、雪平の情報公開によりこれから一網打尽になる、で、いいのかな?。
ちょっとだけ不満。
これが映画制作におけるアンフェアな出来事なのかしら?と思う程、
一条と三上が武部のことを称した “なりあがりもの”という台詞そのままのAKIRAの抜擢と映りの長さ。
長かったお話の集大成の作品に、上手な人達の中に、こんな下手くそ入れないで欲しい。
そりゃ、こころおきなく、一条も三上も武部の事、裏切るよ。
津島の父親の事件設定、バスと白バイの捏造あり?な実際の事件をアレンジしているのだろうけれど、
安藤ネタを絡めてこないのなら、もうちょっとしっかり演技できる人を配して欲しい。
両名共、一条に撃ち殺されて、スッキリ!。
世の中にフェアなことなんて何もない
目には目を
復讐には復讐を
アンフェアにはアンフェアを
アクション、駆け引き、等々、とっても楽しめて、満足な「最後」だった💠。
エンドロールの懐かしい映像達も、嬉しかった〜🎵。