2015年09月16日

伝統芸能:「歌舞伎ことはじめ」♪。

平成27年9月16日(水)雨

伝統芸能:「歌舞伎ことはじめ」。

市民劇場の企画公演、「前進座」さんの公演を観てきました。

歌舞伎の鑑賞についての解説が面白かったので、レポを。

歌舞伎の世界での挨拶は、24時間常に「おはよう」を使うそうです。
理由は、「おはよう」・「こんにちは」・「こんばんは」の挨拶のうち、「ございます」がつくのは、「おはよう」のみ。
上下関係の区別が可能な「おはよう」。
後輩は「おはようございます」を使い、先輩やお師匠さんは、後輩や弟子の「おはようございます」に対し、
「おはよう」と答えるそうです。

次に、「音」について。
「めでた〜めで〜たの若松様は〜」は、江戸の商家の年末の大掃除のテーマソングだったそうです。
「雨」は、うちわに小豆や小石をつけたものを使い、「雷」は、雷車という道具をぞうきん掛けをする方法(重労働)で鳴らして、表現するそうです。
「鳥」には、笛を使い、千鳥の鳴き声は海辺を表し、雀の鳴き声は笛を水につけて鳴らしています。
また、日の出である六つ時(朝6時)を知らせる「鐘」は、日の出と共に打つので、最大2時間程のズレが生じていたとか…。
時刻を知る方法の一つとして「物売り」さんの声もあり、物売りさんは、「あさり・しじみ・なっとう売り」は、朝食のおかずでもあることから、朝早くにやってきて、「蕎麦売り」は夜遅くにやってきました。

ここで、小噺を♪。
いわし屋さんとふるい屋さんが同じ時刻に商売を始めました。
いわし屋「いわし こい、いわし こい」(いわし、買っての意味)
ふるい屋「ふるい−、ふるいー」
いわし屋「あんたがついてくると、いわしが古いみたいにきこえる。いわしは新鮮なんだ、先にいけ」
ふるい屋「ふるい−、ふるいー」
いわし屋「いわーし、こい…、だめだ、いわしが古いみたいにきこえる」
下金屋「どうしたんだい?」
いわし屋「ふるい屋が近くにいるから、おれのいわしが古いみたいになってしまう」
下金屋「それなら、あたしが、とりもってあげる」
いわし屋「いわし こい、いわし こい」
ふるい屋「ふるーい、ふるーい」
下金屋「ふるかねー、ふるかねー」

まるくおさまって、良かった、良かった(^^)。

続いて太鼓のお話。
上演のある日に打つ太鼓は、一番太鼓。「本日、芝居があります」という意味。
大勢のお客さんに来演してもらえるように、「どんどんどんと来い。」と打っています。
出演者さん達が準備を整える太鼓は開演15分前に打ち、開演5分前に役者さんや舞台や道具が揃っているかを確認する見回り太鼓を打ちます。
上演が終わると、「打出し」(ハネ太鼓)。
お客さんに「出てけ、出てけ」と打ち、お客さんが全て退出すると「カラカラ(空、空)」と打つそうです。

歌舞伎には、「時代物」と「世話物」があり、時代物は白塗りに隈取り、世話物は普通の格好で、上演します。

最後に「花道」について。
役者さんが「花道」の途中で留まり台詞を言う事ってありますよね。
あの場所は、はけ口から7、舞台から3の「七三」の場所、スポットライトを浴びる場所なんだそうです。
「七三」の場所で「見栄」をきっている場合、見栄=(テレビでいう)アップ でもあることから、
「私を見てーーー!」という意味なんだそうです。

勉強になったので、レポってみました〜揺れるハート
posted by みぃみ at 15:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 伝統芸能 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は90日以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。