
本年の「第二十五回四国こんぴら歌舞伎大芝居」で、
中村 勘三郎
中村 扇雀
坂東 弥十郎
片岡 亀蔵
中村 七之助
さん達と春の琴平を華やかに彩ってくれる中村勘太郎さん主演の映画「禅 ZEN」を観てきました。

【映画:禅】
オフィシャルサイトURL:http://www.zen.sh/
オフィシャルサイトを開いた際のMOVIE、ものすごく綺麗です

お年始&お盆&お願い事がある時に、神様、仏様にお願いさせていただく…、みたいな感じの私ですが、この映画を観ていると、心が綺麗に浄化してもらえる印象を受けました。
にこにこ

【監督&脚本】高橋伴明
【原作&製作総指揮】大谷哲夫
【出演】中村勘太郎、内田有紀、藤原竜也、テイ龍進、高良健吾、村上淳、勝村政信、西村雅彦、菅田俊、哀川翔、笹野高史、高橋惠子 各氏。
曹洞宗の道元。
鎌倉時代の多くの仏教を覚える際、洞の「トウ」と道の「トウ」の音読みで覚え込んだ高校時代(爆)。
その後、数ヶ月前、阿部寛さん主演、井上ひさしさん原作、蜷川幸雄さん演出の舞台「道元の冒険」鑑賞で、道元が曹洞宗の開祖だったことを思い出した私。
しかも。。。「どうげんのぼうけん」ではなく、「どうもとのぼうけん」だと思って、何かの「どうもと」が出家して冒険する物語だと思って鑑賞に臨んだ私(汗)。
途中で、「あっ!。」と気付いて恥ずかしかった〜

ちなみに、舞台「道元の冒険」は、かなり面白かったです。
「役者さん達の歌に台詞に早変わり」と見所満載、鑑賞の価値ありまくりの素晴らしい舞台です。
あまりにも面白かったので、絶版になっていた井上ひさしさんの原作を古書で購入

ちなみに、この作品「岸田國士戯曲賞」を受賞しています

映画:「禅」【ストーリー】
鎌倉時代。仏道の正師を求め、24歳で宋へ渡り、修行を経て悟りを得た道元は、帰国して如浄禅師の教えを布教する。
徐々に道元の教えに賛同するものが増えることを妬んだ比叡山の僧兵による迫害を逃れるため、六波羅探題の義重の庇護により道元たちは越前へ移り、永平寺を建立して修行に励む。
ある日、門徒たちの指導に励む道元のもとへ、義重が訪れる。
時の執権・北条時頼が怨霊に悩まされているのを怨霊から救って欲しいというのだ。
たっての義重の求めに応じて道元は時頼を救うべく鎌倉へと向かう…。
青年僧道元が宋に渡って悟りを開き、日本に戻って曹洞宗を打ち立て、入寂するまでと、道元の説く「禅」とは何かを描いた物語。
「禅」の世界。
「只管打坐」という教えが何なのかが静かに心に伝わってくる映画。
人の中に必ず「仏」は存在し、その「仏」に出会うには、雑念や執着心を持たずに、静かに座り続ける。
じっと座って心を無にし、心静かに清らかな思いで座り続けることで、自らの中にある「仏様」に出会うことができる。
悟りを開くために座禅をするのではなく、ただひらすら「只管打坐」をとなえ、自らの中に仏を見出すことを座禅を通じて行う。
内田有紀さん演じる、夫がぐうたらで遊女となり生活を支える女性:おりんが、道元と出会うことで、世俗にまみれながらも、少しずつ清らかな心を取り戻していくおりんの姿。
怨霊に悩まされ、退治することだけに執着して苦しんでいる北条時頼に「全てはおのが地位に固執するが由の事。執着をお捨てなされ。」と明言し、怒った時頼に斬られそうになっても静かに座禅を組む道元。
そんな道元の姿に刀を収め、共に座る時頼。
2人の人物に関連する場面で「夜空に浮かぶ月


静かに想いが伝わってきます。
道元がとなえる
「春は花、夏ほととぎす、秋は月、冬雪さえてすずしかりけり」
という言葉。
自然にあるものをそのまま受け入れること。
身体と心が感じることを、自然体で受け止めること。
「人間は死するときに、生前の行いだけをもっていくものである。」
「来世ではなく、今現実に生きている現世に仏に出会い、しっかり生きていくために心静かに座る。」
との言葉。
この言葉達を心に留めながら、生活していけば、穏やかな日々を生きられる。
そんな清々しい気持にしてくれるステキな映画です

おすすめ

浄土宗、浄土真宗、時宗、臨済宗、曹洞宗、と、あと一つ何でしたっけσ(^_^;)?。
阿部ちゃんの舞台、大変面白かったです。
禅宗だけに阿部ちゃんは…でしたが(笑)。
この時代、一度、静かに自分自身を見つめる事も必要なのかもしれませんね。
阿部ちゃん、、、あれはかなり大変な役柄だったと思います。
鎌倉新仏教、あともう一つは、日蓮宗かと思います。
宗教云々とは無関係に良い映画でした。
実は。。。
当初の目的は。。。藤原竜也君だったりしてました。。。