2009年05月14日

「加山又造展」♪。

平成21年5月14日(木)晴れ

高松市美術館で開催中の「加山又造展」へ行ってきました。

090510_160321.jpg

幸い、東京国立近代美術館の尾崎正明氏の記念講演を聴講できたので、そのレポを本

「加山又造氏について」

1927年、祖父は絵師、父は京都西陣の和装図案家の家庭に生まれる。

京都市立美術工芸学校卒業後、東京美術学校に入学、卒業。山本丘人に師事。

1950年、第2回創造美術(後の創画会)春季展、秋の第3回創造美術展に入選し、若くしてその才能を認められ。1997年、文化功労者に選ばれ、2003年文化勲章を受章。

初期の動物画から日本の古典に倣った華麗な屏風絵、線描の美しさを追及した裸婦、さらに北宋山水画に学んだ水墨作品まで新たな芸術世界を次々に展開し、戦後の日本画壇に多大な功績を残す。

又、絵画以外にも、着物や陶器のデザイン、屏風、装飾品、着物のデザイン、飛行機の室内装飾、車のボディペイントに至るまで、その創作活動は多岐にわたる。

2004年、76歳でその生涯を終える。


加山氏の初期の作品として、動物画が展示されていました。

1950年代の加山氏は、西洋画の様式性が強い作品が多いとのこと。

この時代のは、なんとなくもの悲しいので、私はちょびっと苦手かな…もうやだ〜(悲しい顔)

【1960年代】

テーマは、「時間と空間を越えた表現」。

〜春秋波濤〜

春秋波濤.jpg

左に紅葉の山・右に桜の山を描くという、現実にはありえない状況を、時と場所を超越して同時に表現した作品。

季節や場所を超越した組み合わせによって、躍動的なパワーを表し、自然の営みの造り出す命の真実を表現した作品を多く創っています。

【1970〜80年代】

テーマは、「永遠のエロティシズム」。

〜裸婦習作〜

裸婦習作(カシミヤ).jpg

写真は、後に制作したものですが、加山氏が、初めて裸婦を描いたのは、1974年で、作品名は「裸婦習作」。

1959年発足した「轟会」のメンバー石本正氏の影響を受けた加山氏は、鈴木春信や喜田川歌麿らが日本女性の美しさを描いた「浮世絵」の肌の線の美しさに魅せられて書くことにしたんだとか。

柔らかな曲線美は、日本女性特有の美しさだそうです

日本女性として誇っちゃいましょう手(チョキ)

【1960〜90年代】

テーマは、「花鳥画の世界」。

〜夜桜〜

夜桜.bmp

この作品、ものすご〜く大好き揺れるハート

左隻に満開の桜かわいい・右隻に篝火ぴかぴか(新しい)

そして、右隻から左隻へ篝火が繋がってるんですよ〜。

なんとも幻想的な世界に魅きこまれまするんるん

能の「幽幻」の世界からきているんだとか。。。納得です。

【1970〜90年代】

テーマは、「水墨画−色彩と超えた世界−」。

〜月光波濤〜

月光波濤.bmp

〜風〜

風.bmp

上記も、大好きな作品揺れるハート

「風」は、和紙をくしゃくしゃにした「もみ紙」に描いたものらしくて、白鷺の羽が、ふわっふわで、側に寄ると、かぐわしい香りが包んでくれそうな心が清々しくなる作品。

「月光波濤」。圧巻ですexclamation。生でぜひぜひ御覧くださいませ。

すんばらしいですぴかぴか(新しい)

写実性と様式性が共存し、且つ、波の持っているパワーという動的なものが描かれてありながらも静の世界が表現されている。

相対するものが見事に一つの作品で表現されている作品。

ちなみに、エアガンやバイブレータも制作に使用してあるそうです。

〜倣北宋水墨山水雪景〜

水墨山水雪景.jpg

これねぇ、塗り残しの技法も使ってるんだそうです。

元々、水墨画は中国でうまれた視覚を離れた絶対的な表現で、色の無い世界で至高のものを表現するっていう五感から解き放たれた宇宙的空間っていうジャンルのものだそうで。

どうしても近寄りがたい圧倒的な威高を中国の作品は持っているんだけど。

日本的なものは、情緒的な世界を表現しているんだそう。

中国の水墨画の世界を模しながらも、日本的な文化にアレンジがなされていったってことだぁねひらめき

【1970〜2000年代】

テーマは、「生活の中の美」。

sakuhin.jpg

こんな感じで、加山氏は、絵画・版画に加えて、着物の絵付け(直接筆で書いた)、陶器、壁画、飛行機の室内装飾やアートカーまで、様々なジャンルで多くの作品を製作なさっているんだけど。

なんで、複数生産できる工業的生産品のデザインにも積極的だったかっていうと。。。

「美はもっと身近にあるべき」。って考えていて。

美しいものを日常生活でもっと自由に使える状況になって欲しい。

美術と日常生活が融和した世界であって欲しい。


っていう願いが、加山氏の思いだったそうです。

どこかへ出掛けて行って、芸術を眺めるっていうのもいいけど、もっともっと身近で良い作品と出会って欲しいっていう願いだったのなら、嬉しいな〜って思うわーい(嬉しい顔)

気持のいっぱいはいってるものって、心を豊かにしてくれるんですもんるんるん

そ・し・て。

「イ方古」(ほうこ)…いにしえを真似る。

ってことは、俵屋宗達〜尾形光琳〜酒井抱一の「風神雷神図」のように行われてきたことで。

先人に学びながらも、その時代を生きている人のオリジナリティが加わって、新しい作品ができあがって、どんどん進化していってて、感動が生まれてきたわけで。

古きを学ぶってことは、とっても大切なことなんだ。

今があるためには昔があるから由なんだ
っていうことを再認識させてくれる時間になりましたかわいい

これってね、自分の親とかご先祖様への感謝も、そーっと示唆してるよね?なぁんて思う今日この頃なのでありますわーい(嬉しい顔)

posted by みぃみ at 07:00| Comment(3) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
東京で開催中に観賞しましたよ(^_^)。
年を重ねるにつれて絵の幅が広がり、様々な分野にも積極的に取り組んだ加山氏。

京都の雅を学んでから、東京芸大で再び学ぶ姿勢にも顕れていますね。

アートカー乗ってみたい…。
Posted by ゆうや at 2009年05月14日 12:02
へぇぇ、加山氏自体、初知りな私。
私も水墨画辺りからが、好きかなo(^-^)o。
時系列に並べると、時代の変遷も分かって、面白いね〜♪。
Posted by 舞 at 2009年05月15日 08:22
ゆうやさん>こんにちは♪。
東京で御覧になったんですね☆。
私は地元に来るって事で、母と共に鑑賞してきました。
2つも学校に入るなんて、私にはできません。。。
すごいと思います。
アートカー、龍の絵のですよね?。
東京には、展示ありましたか?。観たかったですぅ。。。


舞>実物観たら、すいこまれるよ〜。
いつまででもみていられる。。。
ハガキ&クリアファイルで、ミニ作品展示を我が家で開催中(笑)。
ぜひぜひ、みてみて☆。
Posted by みぃみ at 2009年05月15日 11:51
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