
映画「MW(ムウ)」のレポ。

監 督: 岩本仁志
原 作: 手塚治虫
脚 本: 大石哲也 / 木村春夫
音 楽: 池頼広
キャスト:玉木宏 ・山田孝之・山本裕典・山下リオ・石橋凌
鶴見辰吾・中村育二・半海一晃・品川徹・石田ゆり子
【ストーリー】
16年前、ある島の島民全員が島からいなくなる事件が発生。
しかし、その事実は、何者かの手によって行われた秘密の隠蔽&大量殺人だった。
政府要人の手で闇に葬られ、なにもなかったことになったその事件。
だが、惨劇のすべてを目撃していた2人の少年が、島から逃げ出し生き残っていた。
成長し、エリート銀行員となった結城美智雄(玉木宏)と神父となった賀来裕太郎(山田孝之)。
事件を隠蔽した者達への復讐に生き、目的のためなら手段を選ばない非情な結城の犯す罪を止め、共に普通の暮らしを営もうとする賀来…。
そんな2人の前に、島での真相を暴こうとして命を落とした記者の記事を継ぎ、真相を世の中に伝えようとする女性記者が現れて…。
ってな感じでストーリーは展開。
映画版の「電車男」から気になっている俳優さんの山田孝之君。
気が付けば、私自身が興味を持って観る作品で何度も目にする役者さんの一人。
彼が美しき悪の玉木君の犯罪を止めようと苦悩する神父様の役をどう演じるのかがものすごく気になって鑑賞。
オープニングのカーチェイス諸々、しょっぱなからドッキドキの息詰まる展開。
怪人二十面相ばりのスマートかつ綿密な結城の犯罪に、刑事の経験と勘で立ち向かう燻し銀の日本の刑事との追って追われての関係に終始引き込まれっぱなし。
ラスト、見守るだけの展開になったのは「?」だったけど、胸が苦しくなるくらいドキドキ

体脂肪率4%程に搾った玉木君の完璧なまでの清らかさまで感じさせる姿は圧巻。

ハリウッド映画バリの迫力はここから生まれてるのかも

ちょこっと描写が、「こんなに詳細な描写したらヤバいんじゃない?。」みたいな印象も抱きつつ…、真似するお馬鹿が現れないことを願いつつ…なぜって。。。玉木君の犯す犯罪が、あまりにも美しくて華麗な犯罪者の姿に描かれているんですもの…。(エンドロールに法律に触れる行為はしないようにっていう注意書きがあったけど…)。
人間って、全てがトントン拍子に進むと、なんでもできる気になっちゃうのかなぁ。。。いつのまにか本末転倒になっちゃうのかなぁ。。。なんて思ったりしつつ。。。
個人では太刀打ちできない単位で物事が進められると怖いなぁ…なぁんて思いつつ。。。
狂気はここまで人を追いつめ変えてしまうのか…って結城の姿を見ながら思いつつ…。
賀来神父の「見守り〜宥め〜懇願〜諦め〜命をかける」っていう静かなさざ波でありつつ強い信念が心に響いたわたくし。
形はどうであれ、こんなにも自分の事を思ってもらえる結城は幸せ者だなぁ…と羨ましかったりした。
自分を気に掛けてくれる人の事は大切にせねば…ね☆。
手塚治虫の異例の作品ってやつだよね。
映像的には、PG-20位にした方がいいのかも。
映画としては、ほんっと面白いよね♪。T-4よりドッキンドッキンしたもん。
最近、邦画にハマってる。
ジャンルも内容も幅広くなったしさっ!。
ムウ、近々、見に行くねっ。