
大阪松竹座にて。

「壽初春大歌舞伎:通し狂言 仮名手本忠臣蔵」を鑑賞。

「ストーリー」は、こちら(オフィシャルHP)。
「忠臣蔵」な感じのストーリー

鑑賞

七段目の由良之介が祇園で遊興三昧のフリをしている場面から。
ストーリーは把握していったものの、続き物を途中から見て大丈夫なのか

前から2列目。しかも花道すぐ横。素晴らしい場所だぁ〜

拍子木が鳴って開幕。人力で開けてる。
チラッと幕袖の黒子さんの姿が見える。これも前列ならでは

なにゆえ一人で2列目独占

私のいる場所が、
演者さん達が、花道上でポーズを決める(見得)場所
なのよっ

「決めっ!」の時は、反対側向いちゃう(^^;)し、ライトも眩しい

「決めっ!」の時の後ろ姿を、間近で拝見できる事なんて貴重だし、花道上で繰り広げられる様々な事は、すぐ目の前。演者さん達の表情や所作が、至近距離で堪能できる

もしかして、見得の場所確認の為の目印の為に空けてるのかな???なぁんて思いつつ、ゆったりじっくり鑑賞できる座席に大満足

もちろん舞台上での演技も表情も指先の動きまで、よく見える

衣装の美しさに見とれたり、演技に合わせて着物の着方を変化させてる時の帯の結び方や衣装の状態も、はっきり見える。
八段目の小波さん演じる扇雀さん、綺麗です。
そこはかとなくでありながらも匂い立つような色香

女の私ですが完敗いたしました(焦)。
戸無瀬を演じる藤十郎さん。
酔っぱけ由良之介&切れ物由良之介とは、うってかわって母の愛溢れる踊り。
魅きつけられて、じーっつと見つめてたら何度も目が合っちゃった(ような気がする…)。
目がね、追っていくのよ、彼の舞を。。。素晴らしいんですもの。。。
奴可内の翫雀さんも大迫力。
女形・男役の舞を満喫

十段目で、商人:天川屋義平演じる我當さん。
妻のおその演じる吉弥さんとの切ない別れのシーンに

役人達に「積み荷を開けろ。さもなくば子供の命は無いぞ。」と、脅される場面。
ドキドキな場面に、キッパリ「お客様と商人の信頼関係の為にも積み荷は、絶対に開けない!」と言い切るシーン。
「天川屋義平は男でござ〜る〜。」。
かっこよかった〜。男だねっ

由良之介の粋な計らいに、またしても感涙。
そうだよ。やっぱり家族は一緒がいいよ

「天」。
「川」。
の合い言葉、男冥利につきるよね

いよいよファイナル、十一段目。
個人的に大好きな討ち入りのシーン。
屋敷の前に終結した一同のみなぎる決意。
舞う白雪。。。
その情景が、なんともいいのよ。
真っ直ぐな一念と熱い情念が、純白の景色の中で、願いを達成しようと燃える。
実際はモノトーンなんだけど、そこに情熱の赤が垣間見える。
心揺さぶられる場面。
万感の思いで、幕

幕間が30分とか20分とかあるのってどうして?っていう疑問も解決

休憩時間中、黒子さんのような衣装を着た人が道具を持って花道を通っていて、「ドンッ

30人以上のスタッフさん達が、舞台上で、セットの組み替えをしてた。
演者さん達も、役や設定に合わせて、着物やお化粧直しに、てんやわんやなんだろうなぁ。。。と気付く。
お客さん達が、お弁当食べたり、くつろいだりしてる間も、ずーっと舞台&舞台裏は働いてる事に感嘆。
午前11:00〜午後8:00までだよ。すごすぎる。。。
そういう一面を知る事が、できた事にも感謝

素晴らしい時間をすごせたことに感謝

ありがとうございました

坂田藤十郎が女形とは、知らなかった。
文化勲章受賞するくらいだもん。男女両方できるのは、当たり前かな…。
そんなに、素晴らしいんなら、今度行ってみよう。
通し狂言って事は、話し言葉も解りやすいんやろね。
歌舞伎鑑賞の醍醐味は、幕間のお弁当やお土産にもあるからね〜。後、時々飛び交う屋号聞くのも好き♪。
春の琴平も賑わうんやろね。