

「第64回毎日映画コンクール受賞作品鑑賞会 in 丸亀」。
嬉しい招待状が届いたのが火曜日16日。
当選通知、ありがとうございます


会場は、丸亀市の「綾歌総合文化会館アイレックス」。
電車で20分程

受賞作品の中から、
・日本映画優秀賞「劔岳 点の記」 (木村大作監督作品)
・外国映画ベストワン賞「グラン・トリノ」(クリント・イーストウッド監督作品)
の上映会と木村大作監督のトークショーが開催。
去年は、「おくりびと」と「ぐるりのこと」(橋口監督舞台挨拶)を鑑賞。
良い作品は、何度観ても心に響きます

映画:「劔岳 点の記」鑑賞と木村大作監督のトークショーレポ

↓↓公開前の試写会の時の記録。
http://mitsuhibinikki.seesaa.net/article/115175957.html
http://mitsuhibinikki.seesaa.net/article/115179313.html
パワフルな木村監督による、雄大な自然を盛り込みながら、人間の仕事に懸ける生き様を描いたこの映画、良いです…。
「仕事は生活の為でもあるけれど、人生の大部分を占める場所。」。
その場所でいかに生きるか。。。って、とっても大事な事だと思います。
命懸けで、山に登り使命を果たす姿を描いたこの映画。
映画を撮るために、監督をはじめ、出演者&スタッフの皆さんも命懸け

本物の映像を披露してくれています。
そういえば。。。松田龍平君(生田信役)の滑落シーン

CGやお人形ではありません。本当に人が落ちています

山岳隊の人が、本当に落ちて撮影したと、木村監督が話していらっしゃいました(もちろん滑落に対する訓練を受けている方です)。
雪崩も人工的にではありますが、本当に発生させて撮影するという危険な収録。
人工的に何でも創り出せちゃう時代だからこそ、ほんまもんを撮りたかったと木村監督。
ということで。。。
木村大作監督トークショーのレポ

映画:「劔岳」上映終了後、すぐステージに現れた監督。
会場からは大きな拍手が

トーク前の休憩中もお客さんと談笑なさっている監督。
いよいよ、開始。。。
監督のこだわりは、地声。
「僕は、皆さんに話しかけているんだから地声で話します。」。
「マイクを使うとマイクに話しかけているみたいになるから。」が、その理由。
大きな声は2階席までよく通ります

お客さん達も「聞くモード」に突中。
この映画は、全て実際の映像を使用。CGは一切無し。
ほぼ、200日の山小屋生活。
山小屋のキャパは限られているので、出演俳優さん達も自分の荷物は自分でしょって移動。
1カットに10日かかった時もあったそう。
柴崎の観測した場所27ヶ所全てに訪れ、実際の日にち・測量順も実際と合わせて撮影。
モットーは、「明治40年の男達に負けるな!。」。
みんなが音を上げそうになった時は、この言葉だったそうです。
雪崩のシーンは、新潟の某山で撮影。
ダイナマイトを仕込んで、ヨーイドン!で爆発させて撮影

雪崩の起きる雪山に立っているのは、スタッフさん。
カメラは4台。
ここで問題が。。。
ダイナマイトを仕込む会社の社長さんが、「雪崩のおきる場所に人がいるのでは、爆破はできない!!。」と。。。
揉めた後、ダイナマイト会社の社長さんは、「逃げ道を作っておき、逃げろ〜と合図したら逃げる事。」という約束で爆破を了承。
しかし。。。木村監督。そーっとスタッフさん達の所へ行き…。
「逃げたら許さん!!」。と言ったそうで

「逃げろ〜」と言われても逃げずに(逃げられずに)いたスタッフさん達…。
カメラは3台がスタッフさんと共に雪と一緒に流れていったそうです。
この雪崩。。。なぜだか、木村監督の事だけは避けて流れたそうで。
まるで、モーゼの海歩きのようだったそうです。
そこから何かあると木村監督は、「オレは神だ。神の言うことをきけ。」と言うようになったそうです。
いよいよ、陸軍参謀本部陸地測量部の測量官、柴崎芳太郎麾下の測量隊による剱岳登頂日。
1907年(明治40年)7月13日。
7月13日に合わせて、朝4:00出発で映画の撮影隊も剱岳に登ります。
でも、この日は凄い霧で、撮影できず…

再びトライしたのは、7月17日。この日は、朝3:00出発。
撮影成功

ちなみに、御年70歳の木村監督のお誕生日も7月13日。
撮影の為、山頂の祠を芦峅の方達が、移動してくれたそうで。
これから先、木村監督は、毎年7月17日に剱岳に祠・芦峅の方々への御礼に伺うそうです。
ちなみに、浅野さんや香川さん達の髭。髭もスタートから終了までを追いかけた映像なんだそうです。
映画は、剱岳登頂間近で静止画になり、動き出したら、山頂で測量している場面になっていましたよね。
何故、登り着くまでと、登頂成功のシーンを撮らなかったのか。。。???。
その疑問に答えてくれた木村監督。
その答えは。。。
続く…。
47都道府県PRの時、すごくパワフルだった。70歳とは思えません。
山から見渡す雲海の映像美しかったよね。
山の四季折々と頑張る男達、両方に感動した。良い映画だよね(^^)。
きっと、俳優さんもスタッフさんも様々な困難を乗り越えて、同士として互いに信頼しあっている関係なのかもしれないね。木村監督と高倉健さんは。。。
本当に目の前にある自然の美しさ。実際に間近でみると圧巻なんだろうな、って思うよ。
山に登れなくても美しい景色を見ることができるのも撮る人達がいてくれるから。。。感謝☆だわ。。。