2010年05月30日

国立国際美術館:「ルノワール」♪。

平成22年5月30日(日)晴れ

「ルノワール −伝統と革新−」レポ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841年:仏:印象派)の作品80点以上が一同に集まる展示会。

行くっしょ〜ダッシュ(走り出すさま)って事で、行ってきました大阪:中之島の国立国際美術館。

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ルノワールの作品には、裸婦や静物画(花や果物)を、暖かく柔らかな色調で描いてあるところが心魅かれる。

私の中では、黒田清輝氏の作品ともリンク。。。

黒田氏は、フランスに留学して、印象派の様式を折衷的に採り入れた外光派絵画(明瞭な光の表現を探求した表現手法)を、国内で確立した方。

どちらも好きな画家さん揺れるハート

「黒田記念館」を訪れた時と似た感じの研究がルノワール展でも紹介してあったので、そちらのレポを。

ルノワールの2作品をX線と赤外線を使って分析した所、見つかった作品の不思議。

比較対象は、

1888年の作品【水の中の裸婦】
水の中の裸婦.jpg



1915年の作品【水浴の後】
水浴の後.jpg

まずは、赤外線を使って下書きをCHECK!。

「水の中の裸婦」には、下書きがいっぱい。

ルノワールの手によって、モデルとなった女性の本来、ほっそりした体型がふっくらとした体型に、ロングヘアーがまとめ髪に変身。

手を加え、理想の女性を模索しながら描きあげた40歳代のルノワールの姿が浮かび上がります。

一方、70歳代に入って描いた「水浴の後」には、書き直しがありませんexclamation

ルノワールは、迷い無く一気に作品を描き上げたのです。

続いて、X線による色の塗り方・使い方のCHECK!。

ポイントは、印象派にとって、とても大切な色の緑色

「水の中の裸婦」には、エメラルドグリーンとヴィリジャンを使用。

「水浴の後」には、ヴィリジャンのみを使用。

明るく発色の良いエメラルドグリーンから、深みと透明感のあるヴィリジャンへとルノワールの好みが移行していった様子がうかがえます。

ちなみに、1880年頃までの作品には、エメラルドグリーンとヴィリジャンを併用。

1890年以降の作品には、ヴィリジャンのみを使用しています。

黒田記念室でもX線と赤外線を使った絵の分析の解説展示がありますので、超でっかい裸婦の展示とあわせて、ルノワールと比較するのも楽しいかもるんるん

ルノワールの絵が、見る角度によって様々な表情をみせてくれて、絵の中の息吹が伝わってくるような感動ゆえ、ず〜っと眺めていたくなる理由が判明ひらめきしたのは…。

ルノワールのコンセプト。

「絵画は、室内を飾る最も身近な装飾品。」

「絵は、壁を飾る為に描かれるものだから、できるだけ豊かなものであるべきだ。」

「絵画は、人々の身近にあって、喜びを与えるもの。」


ルノワールの絵の人物画の背景にも美しい花々が描いてある理由、眺めていると心がはずむグッド(上向き矢印)理由、見えてきた気がして、とってもハッピーな気持ちになった私るんるん

良い作品にふれられた事に感謝かわいい

あっ!、レストランにてルノワール展記念コースをいただきましたレストラン

食前酒に始まり、スープ・前菜・お魚・お肉・パン・デザートのフルコース。

写真は、【フォアグラとホタテの前菜】

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リッチで贅沢な美味しさを満喫わーい(嬉しい顔)

ちなみに、黒田記念室を訪れた時のレポはこちら


先日、東京へ旅行した際、ちょっといい所へ行ってきましたのでご報告です。

山手線「鶯谷駅」下車後、閑静な道のりをテクテク歩くこと15分。
「黒田記念館」へ行ってきました。

黒田清輝 湖畔.jpg黒田記念室.jpg

こちらでは、日本近代洋画の父と言われる黒田清輝氏の作品が、木曜日・土曜日の13:00〜16:00の間(開館日は随時御確認下さい)無料で鑑賞できます。

この記念館は、黒田清輝氏が、遺産の一部を美術の発展に役立てるよう遺言したことにより、昭和3年に竣工。
設計者は岡田信一郎氏で、昭和初期の美術建築としても貴重なものだとか。

使用してあるタイルや、入口の壺、窓等にも工夫がこらしてあり、どっしりとした落ち着いたイメージを受けました(建物を撮ってみました。ちなみに右側の門灯の下にぶらさがっている木札に「本日開館」と書かれていれば中に入れます。ドアは館員の方が開け閉めしてくれて、ちょこっとセレブ気分♪)。

屋内では黒田氏の油彩画やデッサン、使用した道具、書簡等が閲覧できます。

そしてあの、芦ノ湖を背景に女性が涼をとっている「湖畔」や当時物議を醸した「智・感・情」等が、面白い展示方法がとられています。

作品を反射近赤外線撮影や蛍光撮影という方法により、通常私達が目にすることのできない絵の具の下の部分(下書き)のみを抽出したもの(モノクロ)、どのような修正や加筆が行われたかがわかるようにしたもの(オレンジっぽい色)が、本来の作品と並べて展示されています。

なので、一つの作品を、発表された作品・モノクロの下絵段階・絵の具の塗り重ねや経年・という3つのパターンで観ることができます。
比べてみるとなかなか面白いです。

「智・感・情」に至っては天井からニパターン×三人の女性がぶら下がってゆらゆら揺れています。

又、「湖畔」は、絵と同じアングルで撮影した近年の写真も展示されていますので、それと比較するのも楽しいです。

よろしければどうぞ。

近くに国際こども図書館もございますので、そちらにも足をのばされてもよろしいかと思います。

posted by みぃみ at 13:25| Comment(6) | TrackBack(1) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
まさか、自分の絵を描く過程が後の世で解明されるなんて、当時の画家さん達は思いもしなかっただろうね。
もしかしたら、そーっと愛のメッセージを記してある作品もあるかも。ロマンチックやわ〜。

なにより、元素で色使いまで解っちゃう技術に驚愕!!。
Posted by あずさ at 2010年06月01日 03:13
黒田記念室の裸婦は、智・感・情ですね。
等身大のあれが天井からぶら下がっていたのは、衝撃だったなぁ(゚o゚)。
分析結果展示と知ってホッ。
歩いていて、おっ!今日は開いてると入って行く人を多く見かけます。
企画展示もあるようですし、嬉しい贅沢空間だと思います。

黒田氏は、ルノワールの流れを汲んでいるんですか?。言われてみれば、四季の空、ルノワールの絵の雰囲気と似ていますね。
Posted by 魁 at 2010年06月01日 15:20
ルノワールの作品は、幸福の画家と称されるように、見る者の心を和ませてくれますね。
赤ちゃんの頃の息子さんの絵なんて、まさに天使!。
奥様やご家族を描いた絵も眺めていると、温かく優しい気持ちになります。
花々が咲くこの季節、ルノワール鑑賞にぴったりかと…。
Posted by ゆうや at 2010年06月02日 04:56
あずささん>そういえば、白色にも何かの成分が検出されたって解説していたような。。。
絵を観る時も、「これは何の素材かな〜?、何を組み合わせてるのかな〜?」って鑑賞すると、またまた楽しみが増えるよね♪。
画家さん毎の信念とか考え方も見えたりするんだろうし(^^)。
ん〜、深いっ!!!。


魁さん>こんにちは、コメントありがとうございます。
あははっ。確かに一瞬ものすごいハードな空間ですよね。天井からですもん。
ちょうど、あの側にゆっくり座れるスペースがあるんですよね。
一つの絵を分析して各々並べて解説付で展示。
しかも、無料で公開。なんて嬉しいサプライズなんでしょう。
私もあの場所が、大好きです☆。


ゆうやさん>こんにちは、コメントありがとうございます。
ルノワール、絵付けも当初は行っていたんですよね。
彼の絵付した食器って現存してたりするんでしょうかね〜?。目にしてみたいものです(^^)。
三男さんですよね?。本当にものすご〜く可愛らしかったです。
「観る人を楽しませたい」と自らの苦労を感じさせないルノワールのコンセプト、尊敬と共に大好きです☆。
Posted by みぃみ at 2010年06月02日 11:48
みぃみさん、こんにちは^^
お祝いコメント、ありがとうございましたm(__)m

ルノアール、観に行きたいのですがまだ行けてません><
ここのところ観たい絵画展や写真展がいっぱいあるのに、
相変わらず花を求めてウロウロしております(汗)
みぃみさんも大阪・東京とフットワークいいですね〜♪
やはり絵画に限らず本物を観ることは、
写真や書物では伝わらない何かを感じることが出来るので、
なるべくそういう機会を見落とさないようにしないといけないですね^^
Posted by cyaz at 2010年06月09日 12:42
cyazさん>コメント、ありがとうございます(^^)。
でもって、もう一度。。。
☆ご結婚記念日、おめでとうございます☆。
今からだと、芍薬、菖蒲、紫陽花。。。でしょうか?。
いつもとても綺麗な花々&美味しそうな食べ物&景色をみせていただいているので、また、cyazさんのブログで拝見させていただくのを楽しみにしております♪。
「一流のものにふれなさい。」大好きだった、おばの言葉でした。
亡くなってしまっておばに会う事はできないけれど、この言葉があったらから、私の生きていく道にゆとりや華やぎが加わりました。
貴重な瞬間を大切に生きていこうと思っています。


Posted by みぃみ at 2010年06月11日 16:01
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ルノワール‥伝統と革新
Excerpt: 中之島の国立国際美術館で、 ルノワール展が6月27日までの期間、 開催されています。 こちらの美術館、 並ぶこともなく、ゆっくり 観ることができました。 美術館はやっぱりこうでなくては… 印象派..
Weblog: 花ごよみ
Tracked: 2010-07-06 12:52