
宇高航路開設100周年記念行事「船の祭典2010」にて、日本丸の「セイルドリル」を鑑賞。
宇高航路は1910年6月12日、岡山と香川を結び、本州と四国を繋ぐ架け橋として、開通。
1988年4月10日に同じく岡山と香川を結ぶ瀬戸大橋が開通してからも、遠距離ドライバー等、様々な人達の足として活躍。
だが、昨今の高速道路の大幅値下げにより、航路の廃止申請を2社が提出

船会社自体も存亡の危機に陥るも、存続を望む多くの声により航路廃止を撤回。
今も、頑張って走り続けてくれている

そういえば。。。鳩山政権時代…。
民主党の前原さんが国土交通大臣だった時、
「瀬戸大橋等、本州四国連絡道路は一般高速道路とは別枠で通行料金を徴収し、さらに普通車が上限3000円、軽自動車・エコカーは2000円と一般高速より1000円ずつ高い料金にする」と発表した背景には、「航路を存続させてほしい」という要望を受け、宇高航路など本州四国間のフェリーへの配慮があったそうだ。
高速道路の通行料金、菅政権になった今、どうなるんだろう???。
宇高連絡船といえば、うどん。
一番上のデッキで販売していたおうどんには、いつも行列ができていて、並んで手に入れた時の喜び、海風を感じ瀬戸内の景色を眺めながら食べる時の美味しさに、幸せを感じだものだった

錬り製品食べられない私も、連絡船うどんに入っている蒲鉾は、食べることができた

このおうどん。今は、リメイク版をお店で販売しているらしい…。
個人的には、さぬきうどんは、何もつけずにそのまま食べても美味しいのが本当に美味しいうどんだと思う。
できたてのおうどんにちょこっとおしょうゆをかけて、しょうがとネギを入れて、ぐるぐるかきまぜて食べるのが一番好き

話を戻して。。。
【日本丸】
日本丸は、船首から船尾までの長さが110mの帆船

幅は、右側から左側の端までの距離が13.8m。
船の重さは、2570トン。
一番前のフォアマストは船底から53.42mの高さがあり、前から二番目のメインマストが一番高く、船底から55.02m、水面からおよそ50mの高さがある。
マストは、三番目がミズンマスト、四番目がジガーマストの計4本。
それぞれの帆げたには、セイルが一枚ずつ付いているので、各マスト6枚。フォア、メイン、ミズンの3本で18枚の帆を張ることが出来、加えて前後ろ縦のセイルと言うことで各マスト間、そして船首方向に突き出たバウスプリットに張る帆(縦帆)が、18枚、よって合計36枚の帆を張ることができる、んだそう。
13:00 セイルドリル開始。
船についての詳細な解説の向こう側で、乗組員に何かを指示している声が聞こえる。
まずは、風向きからマストの向きを調整するらしい。
ボタンでちょちょいとできるんだろうと思っていたら…

全て手動。人力で行うんだそうだ

合図と共に「うぉー」という声が聞こえ、掛け声に合わせて、乗組員達が、よいしょ、よいしょと綱を引っ張っている。
徐々に向きを変えるマスト。。。
この文明の発達した時代に、多くの人達が、目的達成の為に力を合わせている。
なんだか、感動した

マストの方向を設定したら、次は帆を張る為の準備。
まさか

人がマストに登って行く。
命綱無し。自らの命を支えるのは自分自身の手足のみ。
登っている時も、周りへの配慮も必須。
声を掛け合いながら、登る。
自分だけじゃない。他人の事も思いながらの命懸けの作業。
泣きそうになった。。。すごい。。。

【セイルドリル中の様子】
〜寄港中〜

〜登り始めた乗組員の方達〜

〜帆を広げる為の準備中〜

マストに生身の人間が登って、手作業しています

〜準備OK〜

予定があったので、途中で鑑賞は諦めたが、心はとても清々しい気持ちになった

人と人が、力を合わせている姿、互いに互いを大切に思っている姿を観ることができたのは、大変良い刺激と経験だった。
素晴らしいものをみせてくれて、ありがとう

日本丸の姿が美しいのは、美しい心が終結しているからこそなのかもしれない…。

日本丸のセイルドリルを通して、良いもの見れて、良かったね〜!。
行政側が「国民の足」を守ってくれるゆとりを持ってくれると嬉しいよね。
セイルドリル、本当に良かったので、機会があれば、ぜひご見学を☆。