
サントリーミュージアムIMAXシアターにて、「ゴッホ:天才の絵筆」鑑賞。

【ストーリー】
フィンセント・ファン・ゴッホの没後120年記念の2D映画。
ゴッホが書いた900通以上もの手紙を元に、彼が人生をすごした土地を訪れながら、ゴッホの絵画の神髄に迫るストーリー。
耳を削ぎ落とし、37歳で自ら命を断ったゴッホの真の思いとは。。。
エレン・バクイス氏が、ファン・ゴッホ美術館で翻訳している900通余のゴッホの手紙(その多くは弟テオにあてて書かれたもの)を源に、900点以上もの作品をたった9年間で生み出したゴッホの人物像が読み解かれていく…。
37歳、オーヴェールの地にて。自らが好んで絵を描いていた場所で胸を撃って自殺したゴッホ。
オルセー美術館の20点の展示をはじめ、世界各地で展示のある彼の絵。
先般、125億円の値がついた彼の絵。
だが、彼が生きている時、売れた絵は、1枚だけ。
オランダで生まれた彼は、16歳で美術商になった後、父と同じ職業の牧師になる。
だが、情熱の高さゆえに人々に受け入れられなかった彼は、本来やりたかった画家の道を志す。
大好きなミレーの絵の模写から始め、次第に油絵を描き始める。
そんな彼の生活を支えてくれたのは、画商の弟テオ。
彼は、今書いている絵のスケッチと共にテオに手紙を書く。その数、約900通。
文面は、フランス語。文法もなにも滅茶苦茶だが、画家になった時、手紙はフランス語で書くと彼は決めたのだ。
当初は、暗い色調だった彼の絵。
1886年、テオとパリで同居していた32歳の時、彼は色を見つけた!。
「補色の定理の応用」を始めたのだ。
黄色と青紫、緑と赤というふうに。。。
アルルでは、夜、黄色の絵を描いた。暗闇を背景に、黄、レモン色が輝く。
鮮やかに、永遠に鮮やかに…という想いから、黄色に魅了された彼。
絵の具は、タンギーじいさんから手に入れた。
日本の絵が好きだったゴッホは、お世話になっているタンギーじいさんを2度描いた。浮世絵を背景に…。
豊富な色使いとデッサン、今描いたばかりのような荒々しい描き方。
「これこそ、自分の描き方だ」と、ゴッホは喜び絵を描き続ける

1888年、35歳で既に400点以上の絵を描いた。
その後、37歳までの2年間に、さらに400枚の絵を描く。
ロートレックやゴーギャンとも友人だった。
ゴッホは、ゴーギャンに自分が住むアルルに来て欲しかったので、家を借り、「一緒に住もう」と手紙を書いた。
しばらくして、アルルにゴーギャンが来て、二人は、一緒に並んで絵を描いた。
(舞台:コンフィダントと同じだぁ

だが。。。タバコ・ワイン・コーヒーを飲み過ぎ、ストレスの溜まっていた彼。
ある日、ゴーギャンと議論を交わしている際。。。
彼は、自分の耳を切り落とし、ラシェルの所へ持って行く…。その時から「狂った赤毛」と呼ばれるようになる彼。
孤独と疲労で死に向かおうとする彼。
彼にとって、死は、「陽光に溢れ、全てが金色に染まる場所」だった。
彼は、療養所に入り、そこでも絵を描き続けた。
テオから良い医者がいるオーヴェールの地で住んではどうか?との提案があり、彼はオーヴェールに移り住む。
穏やかで、美しい街、オーヴェールを彼は気に入った。
なのに。。。彼は、大好きな場所で自らの命を断ってしまう

彼は、いつも独りだった。孤独だった。
美しい景色を見るのも、いい絵を描き上げた時も。常に一人ぼっち…。
彼にとって、絵は最も大切なものだった。そして、大好きな絵を描き続けた。
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こうして書いてみると、ゴッホは、決してひとりぼっちではないように見えるけれど。。。
彼自身は、寂しさを抱えながら生きていたのかもしれない。
大好きな絵は描いていられるけれど、孤独という大きな闇に震えていたのかもしれない。
そう。一人ぼっちはさみしいよね。
でも、生きてるって事は、どこかで誰かが支えてくれている。
誰かが支えてくれているから、生きていられるんだ。
そう、思ったら、光が見えてくるでしょ?。元気だして!!。笑顔になろう

ゴッホの絵の迫り来るような熱情は、孤独という絶望と愛する絵を描くという至福の共存ゆえなのかもしれない。。。
素晴らしい名作達を鑑賞しながら、そんなふうに思った。
【サントリーミュージアムにて上映中のゴッホ展解説映像】(撮影可)
ダウンロードは🎥こちら
ゴッホは絵を描きに行くとき、すごく大荷物で出発して、その日の感動をいっぱい手にして帰宅していたらしいよ。
その感動を覗いてみたい!って思う。
んっと、小林秀雄氏の「ゴッホの手紙」やカーク・ダグラス演じる「炎の人 ゴッホ」をみるのもお勧めだよ(^_^)v。
絵と同じくらい人間の事も好きなんだよ。ゴッホは。
でも上手に表現できなくて、なんだか寂しい気持ちになってしまってたのかなぁ?なぁんて思う。
感動をいっぱい持って帰って来る、ってなんだかステキだわ♪。
本と映画の紹介、ありがとう。読んでみるね☆。