
映画:「漫才ギャング」。
【監督・原作・脚本】品川ヒロシ
【 キャスト 】佐藤隆太・上地雄輔・石原さとみ・綾部祐二・成宮寛貴・金子ノブアキ
大島美幸・大悟・西代洋 ・河本準一・亘健太郎・村上健志・秋山竜次
長原成樹・新井浩文・笹野高史
【ストーリー】
黒沢飛夫(佐藤隆太)は、結成10年にして、一向に売れない漫才コンビ“ブラックストーン”のボケ&ネタ作りを担当。
ある日、相方の石井保(綾部祐二)から借金を理由に解散を告げられ、ヤケになった飛夫はトラブルに巻き込まれ、留置場に放りこまれてしまう。
一方、夢や目標もなく、日々ケンカに明け暮れる鬼塚龍平(上地雄輔)は、敵対するストリートギャング“スカルキッズ”との乱闘の末、飛夫と同じ留置場に入っていた。
ドレッドヘアーにタトゥーだらけの龍平にビビっていた飛夫だが、話をするうち、彼のツッコミの才能に気付き、龍平を誘って新たなコンビ“ドラゴンフライ”が誕生。
ネタの猛特訓を開始した二人は、漫才が客達に支持され、順調にメジャーへの道を駆け上がっていく。
だが、二人を快く思わないスカルキッズの城川(新井浩文)が飛夫を襲撃。
「もうケンカはしない」と誓った龍平だったが、飛夫の夢の為、決着を付けようと、城川達のもとへ走り出す。。。
佐藤隆太君も上地も正直、苦手な(あくまでも見た目)タイプの人達。
監督している品川は大っ嫌い

ついでに、最近テレビを賑わせているお笑い?に分類されているらしい大勢の人達にも興味無し。
人を馬鹿にしたり腐したり痛めつけて得る笑いなんか、ちっとも面白くない。
そういう笑いって、笑いながらも心がどっかでささくれ立って歪んでってるよ。
某方が、「笑えるかどうかはお客様の想像力次第です。面白くないのは僕のせいじゃない。お客様の想像力の無さです。」と、半分本気半分冗談で話していたけれど、想像力も一般常識も必要ない最近のくっだらない笑いなんて嫌いだーーっ!。
ちなみに「笑い」には5つの種類があるんだそう。
@しゃれ
Aナンセンス
Bジョーク
Cユーモア
Dウィット
最近の「笑い」は、Bのジョーク(誰かをおとしめたり、あげ足を取ったりする笑いは、不愉快になる人が発生する恐れがある)が、大部分に思える。。。
だから、全く見るつもりのなかった映画

それなのに、新聞の映画紹介で☆☆☆☆の高評価。笑いと情熱パワーを感じたとの評。
銀座のちいママさんのブログにも、普段素通りするタイプの映画なのに見てみたらすごく良かったの評。
「ドロップ」同様に成宮寛貴君出演してるし、失敗してもおめめの保養と思おうと軽い気持ちで鑑賞。
やっぱり品川は嫌いだっ!。
『品川を嫌いになった理由』
品川が庄司の家に勝手に侵入し、色々と部屋にイタズラする設定の某番組。
最初は「あらら大変だよ、あれ」って、笑えたんだけど…、次第にエスカレート。
庄司が大切にしている事を知っているソファーに液体のワックスを大量にかけて使い物にならなくし、「あ、拭かなきゃ」と、庄司の洋服やら布団等、家財道具を雑巾にしているのを見た瞬間、私は、ヤツを受け付けなくなった。
この不愉快な品川のやり方が、何度も登場するしつこく相手をいたぶりまくるケンカ?(ケンカというより低俗なイジメに見える)の場面に、見え隠れ…

というか、あれだけしつこく殴ったり、刺すのなら、もっと相手にダメージ与えたり再起不能にする痛め付け方あるでしょうに。。。
伏せます→。「龍平の目が気に入らねぇ」って言ってたから、てっきりあの場面では、えぐり出すくらいするのかと…。
あ、所詮、監督自身がちっちゃい器で根性無しだからあの程度かWWW…。
暴力シーン再三登場させなきゃ、笑いだけじゃ、映画の尺もストーリーも持たないもんね。
もうひとつ。
たかだか十年ちょいその世界にいたからプロだ??。何調子こいてんの?。
学ぶべき事は山ほどあるっしょ?。と、まだまだ現役世代、人生勉強中の働くお姉さんとしては感じたわけです。
と、散々否定したものの、次は持ち上げさせていただきます。
「否定的な事は先、肯定的な事で締め括る」。
それに、ここに書き記す事は、心に響いた事達だから…。
佐藤隆太君も上地君も、上手かった

癖の無い演技。役にぴったりはまってた。
佐藤君は間違いなく飛夫だったし、上地君も間違いなく龍平だった。
演じるのが仕事なのだから当たり前なんだけど、苦手な筈の二人がアップで映っても台詞喋っててもケンカしてても熱い言葉発してても、すんなり受け付けている自分がいた。
相手が自分に対して持っている本能的な苦手意識を払拭するって、凄い事だと思う。
きっちり別の人演じてる二人に拍手

上手いな〜と思ったのは。。。
・当初の売れなくてイライラしてた時の、暗くて自虐的かつ攻撃的な笑い(イコール蔓延している今のお笑い。私の大嫌いな笑い。)から、飛夫自身が笑えるようになってきた時の、気持ち良く聞け後味の良い明るい笑い(こっちの笑いは、すごく好き)への変化。
・楽屋内での芸人同士の関係の変化(飛夫が変わる事で、何も変わっていない成宮君演じる芸人が持っていた、飛夫への嫌悪な気持ちが消えていった)。
・他人を許し受け入れる事、一人ぼっちじゃ何もできない事を知る心の成長。
・「過去と他人は変わらない。でも、未来と自分自身は変える事ができる。」。この格言を、とてもわかりやすく説明してくれている所。
・オープニングの漫才トークと同時進行している龍平のケンカシーンのリンクの仕方。
・映画の中のキーワード「相方」、「紹介」、「元に戻せなくなる」を使って、状況によって様々な意味になる言葉の面白さを表現している所。
同音異義の妙は日本語ならでは、だよね。。
でもって、ただの同音異義にとどまらず、離れ業使って遊んでる所。
・単にう○こするだけなのにあんだけ色々考えて、「こう言ったらこう返す反応を」、と、タイミングにまで気を配って芸を披露しているという事を、映像として抜群に効果的に、しかも、笑わかせてくれながら伝えてくる所。(飛夫と龍平が留置所で出会ってコンビ組むまでの展開、めっちゃ面白かった。)。
な、箇所達。
出演している人達が上手いから、すっかり騙されちゃうけど、ストーリーとしてはお気楽。
結局皆いい人で皆上手くいく。
世の中そんなに甘くないし、自分自身が変わったからってとんとん拍子にいくわけないんだけど…、見ている人に高揚感を与えるのって、すごい才能だよ。
石原さとみちゃんや笹野さんの漫才場面、貴重なサービスショットに、明るくなるまで席に座っていたくなる。
鑑賞中、非常識だったカップルが、鑑賞前は繋いでいなかった手を、鑑賞後、しっかり繋いで劇場を出ていく姿があまりにもこの映画とぴったりで、笑っちゃった

脳に、「気持ち良いぞ!」と単純にインプットしてくれるこういうのもありだと思った。
品川、すごいっ!。嫌いだけど、そこのところの才能は認める。
品川もこれから変わっていくかもしれないし…、私自身もまだまだ未熟者。
この映画見て、上地に「君」をつけるようになったように、いつか品川に「さん」をつける日が来るのかもしれない…。
成宮君ってきのこ頭でもかっこよく決まるのね。さすが美男子さん

石原さとみちゃんも、可愛かった。
おめめの保養もできたし、千円だったし、出演者さん達みんな上手だったし、車走らせて良かった〜。
んっと、、、念のため。。。
私、新宿:末廣亭大好きです。4時間ず〜っと笑っていられる人です。
「笑顔」は全てのパワーの源で、「笑い」は百薬の長・幸せの元ですもの

映画だったのに
よかったといて下さり
一安心(笑)
佐藤隆太君も上地君も
俳優としては結構好きなんですよ。
脇役の人達もそれぞれが
きっちり仕事をしているし
テンポもよくって
楽しめました!!
マイナスからスタートしたのに、プラスな感想って事は、実はかなり良かったんでない?。
確かに痛そうだったけど、絶妙のボケとツッコミ、あったかなストーリーだったと思うよ(^^)。
TB&コメント、ありがとうございます。
絶対無理だと思っていましたが、映画館から出る時は、行って良かった〜♪と思いました。
おもいっきり、監督の事貶してますけれど…。
なんていうか、しっかり実の入った果実って感じで、面白かったです。
もうちょっとだけ、ケンカの場面の粘っちさがなくなってくれればいいな☆と。
でも、いつもいいもの紹介してくれる人達が絶賛していたから、行ってみた。
たぶんあの記憶が無かったら、文句なくお気に入りに入ってたと思う。
笑いのポイントも好きなタイプのが盛り沢山だったし。
いつか、素直に鑑賞できる日がくるといいな☆と思う。
主役二人のコンビはいい感じではまっていましたよね。
会話のテンポもよくて、けっこう楽しめました。
このあたりのテンポの良さは監督の本職のおかげでしょうね。
笑いあり、ほろっとするところもありで、拾い物をした気分になれました。
コメント&TB、ありがとうございます。
佐藤君と上地君のコンビ、本当に上手で、もっと色々なネタを見たい〜と思いました。
あ・うんの呼吸っていうんでしょうか。。。
「みずほ銀行」の登場も(意図してなかったのでしょうが)、タイムリーでしたし:笑。
監督の事、。。。苦手ですが、いいものみせてくれた事には感謝☆です。
テーマとなる“漫才”。
主役の二人がしっかりと漫才コンビとしての息を合わせていたことで、
この映画の出来が良くなったように思います。
品川庄司の脚本・監督としての才能を見せ付けられたようでした。
前作の『ドロップ』も面白かったですからね^^
TB&コメント、ありがとうございます。
「ドロップ」かなり激しかったけれど、面白かったですよね。
成宮君繋がりで「漫才ギャング」の鑑賞を決めたのですが、ほんとにみなさんお上手で。
もっと二人の漫才が見たい、もっと登場人物達の掛け合いや笑いが見たいっ!と思わせてくれる映画でした。
品川氏って凄いですね。ただ…、やっぱりヤ…:笑。