2011年06月29日

映画:「デンデラ」♪。

平成23年6月29日(水)晴れ

映画:「デンデラ」



【監督・脚本】天願大介
【原   作】佐藤友哉
【 キャスト 】
       浅丘ルリ子・倍賞美津子・山本陽子・草笛光子・山口果林
       角替和枝・赤座美代子・山口美也子・白川和子・田根楽子
【ストーリー】
ある小さな村。雪が積もる山へ一人の老婆が男に背負われて山へ向かっていた。
70歳を迎えた斎藤カユ(浅丘ルリ子)である。
この村では、村の者達の食料確保の為、70歳を迎えると老人をうば捨てするという掟がある。
息子に背負われ、深い雪の積もった山の中、姥捨ての場所「お参り場」へ一人残されたカユは、極楽浄土へいけるように、と手を合わせて祈りながら意識を失う。
目を覚ましたカユは、住居の中で温かくして寝かされている。
外へ出ると、既にお参り場へ捨てられ、極楽浄土へ往ったはずの老女たちがいた。
亡くなったはずの彼女達は、デンデラという共同体を作り、今も生きていたのだ。
カユは、デンデラを作った三ツ屋メイ(草笛光子)の元へと連れて行かれる。
メイは30年前に山へ捨てられた際、生き残り、この場所を作り始めた。
そして自分を捨てた村人に復讐するため、村を襲撃できるだけの老女が集まるのを待っていたのだ。50人目のデンデラ入居者となったカユ。
時が満ちたと感じたメイは計画の実行を宣言する。
だが、カユは、その考えに賛成できない。
一方で、復讐などせず、デンデラを自分達が生きて暮らせる極楽浄土な場所にすべきだと主張する椎名マサリ(倍賞美津子)達もいた。
そんな中、カユはデンデラで、自分の唯一の親友だった黒井クラ(赤座美代子)と再会。
元々体が不自由で、神に召され極楽へ早く行きたいと願っていたはずの彼女までもが死ぬのを怖がっている姿にカユの心は揺れる。
とりあえず、浅見ヒカリ(山本陽子)らと、ここで暮らし始めたカユ。
そんな中、メイが村襲撃の日時を決める。
着々と準備を進めるデンデラの女達。。。
そんなある夜、女達の悲鳴が響きわたり…。


新聞広告で見つけたこの映画の公開目

dendera.jpg

千円で、これだけのキャスト並べちゃっていいの?!。

しかも、姥捨て山後日談っ!!!。

絶対、凄いもの観られるはず!!!。
ってな事で、行ってきました。

感想は。。。

恐いもの:「地震・雷・火事・親父、加えて、ばばパワー。」。

ベテラン女優さん達が、でっかいスクリーンに咲き乱れ、圧倒的な演技力に見入る×2。

一人一人、画面に映って長回し。
髪の毛ボサボサ、身体は汚れ、ボロボロな衣装でも、美しいのです、夢中で見ちゃうのです。

お洒落〜♪とか煌びやかね〜♪っていう上っ面の美しさなんて彼女達の前では吹き飛んじゃうパンチ

天性の才能と生まれ持った美貌が、経験を重ねた事により、円熟し深みを増した美しさぴかぴか(新しい)

加えて、、、。

次は、どんな表情?、どんな台詞?、どんな動き?、何をどう魅せてくれるのかと、ワクワクドキドキるんるん

沸き上がる熱い想いと強い気持ちが、ビシビシ伝わって来て、見終わると心のパワーは満タン充電かわいい

ストーリーは、「?????」だけれど。。。

一見の価値有り、必見の映画!だと思います。

極楽浄土へ行く事だけを願い殺生なんて考えもしていないカユが、一転、友人クラを襲った熊に憎悪剥きだしで向かって行く変貌ぶりに、感情によって激変する「心」をまざまざと見…。
山へ捨てられたメイが、たった一人で生きていく為に智恵を絞り身体を張って少しずつ集落を造っていく過程は逞しくも可愛らしかったし、村襲撃を決めた途端発生した雪崩に両手を広げて「来てみんしゃいっ!」な場面は、モーゼ降臨みたいな大迫力。
マサリが、身体張って熊を閉じこめ、自身も火の中で昇天していく様は、「狂喜ってこういう事?」って、身震い。etc.

「永久保存版」かもしれません。

個人的に。倍賞さんのこのビジュアルとマサリの最期、かっこよかった〜。お気に入り♪。

de.jpg

正直、熊も雪崩も村襲撃を阻止する為に、マサリが仕掛けたのかと思っていたのだけれど、違ったみたい。
きっと、天は許さなかったのね。皆殺しだなんて…。
女子供だけ助けても…、将来は。。。ですもの。
メイの私怨の為に襲う事は、意味が無い。

しかし、熊のお母さんも逞しかったexclamation。生への執念、命を繋ぐ為に死力を尽くす様に、強いな〜、と。
ちなみに、彼女も女性。

〜ひとりごと〜

カユをずっと山本陽子さんだと思っていた私は、すごく優しくて温和な表情のヒカリを演じてらしたと知ってビックリ。テレビドラマで私の知っている山本さんは、いつも恐かったんですもの。。。
女優さんは、色んな顔で魅せてくれていると、実感…です。


posted by みぃみ at 15:58| Comment(14) | TrackBack(13) | 映画・舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
確かに豪華キャストで迫力ありましたよね〜
死んだと思われていた人たちがこんなにたくましいって素晴らしいです。
ただ・・私はバイオレンス度が高い作品は苦手でして・・もっとしっとりとしたものかと誤解してたし。
TBさせてくださいね。
Posted by Cartouche at 2011年06月30日 17:35
こんばんは。
細部には突っ込みどころも多いのですが、この世界で生きる事の本質に通じる映画だと思います。
40年前ならあり得ないオールスターキャストですが、彼女たち昭和の女性の圧倒的存在感。
正に“女優”です。
Posted by ノラネコ at 2011年06月30日 23:16
Cartoucheさん>こんにちは。コメント、ありがとうございます♪。
TBもありがとうございます(^^)。
目覚めた時、カユが極楽に来たと思ったのも頷けます。
死んでしまったら、もう二度と会えない、話せない、、、
それならせっかくある命を大切にしなくては、
寿命を全うしてこその極楽への往生だと思いました。

>もっとしっとりとしたものかと誤解してたし
すさまじかったですね。
対人より対熊のが遠慮もなにもないですし。
私も思わず「ひょぇ〜」と、口元に手がいきました。
厳しい自然の摂理なんですよね。これも。。。
人って恵まれているのかも。。。です。
Posted by みぃみ at 2011年07月01日 10:38
ノラネコさん>こんにちは。コメント、ありがとうございます♪。

>この世界で生きる事の本質に通じる映画だと思います。

「あれが無いからできない、こうだからムリだ。」なんて、ただの甘えだと痛感しました。
〜村人が飢えるから年寄りは捨てる。でも、ここでは誰も飢えたりしちゃいない〜の台詞が心にズーンときました。
できなければできる方法を考える!あるものを工夫して使う!。
生きる智恵を働かせればいいんですよね☆。
そうしたら、なんでも乗り越えられる!。
Posted by みぃみ at 2011年07月01日 10:52
こんにちは。

この映画、実は、最初はその内容から
観るのをためらっていました。
ところが聞くところによると、
老婆たちのテロ!
これで興味をひかれ、
観てみると
まったくと言っていいほどリアルを追求していない。
それどころか、まるでアングラの香り。
内容に踏み込む以前に、
こういう独自の意匠を凝らした映画には、
それだけで高得点をあげたくなっちゃいます。
だから、あの「熊」も許せちゃう(笑)。

Posted by えい at 2011年07月02日 17:48
こんにちは。

コメントは初めてで失礼します。

見ている間中「クマがチャチイ」とそればかり頭をしめてしまったのが残念です(笑)
でも、ところどころばあちゃんたちのせりふに心動かされる部分もあったのですよね。しかしクマが…(以下省略)
なんか、すごい勢いがある映画だと思います。しかも大女優達のパワーも感じさせるし。
見終わった直後よりも時間がたった方が面白いなあって思えてきました。

TBいただいて行きますm(._.)m

Posted by ぷちてん at 2011年07月03日 11:52
えいさん>こんにちは。コメント、ありがとうございます♪。

>ところが聞くところによると、
老婆たちのテロ!観てみると
まったくと言っていいほどリアルを追求していない

捨てられた老婆達が村へ行き、自分達の居場所を勝ち取る話なのかと思いきや。。。
えー!そっち???、しかも生け贄・放火なんでもありでしたね。
あんぐり口が開いていましたが、目が離せず、どうなるんだろう?と見入っていました。
ありえないものもありえるように思え、偽物も本物に見えてきた、凄い映画でした(^^)。

Posted by みぃみ at 2011年07月03日 20:14
ぷちてんさん>こんにちは。コメント、ありがとうございます♪。

>見ている間中「クマがチャチイ」とそればかり頭をしめてしまったのが残念です(笑)

同じく、「どう考えても作り物でしょう」と思いながら熊との戦いを見ていました。
でもでも、大量の血しぶきや吹っ飛ぶ老婆さん達を見ていると、もしかして本物?いや、偽物だよね?と葛藤モードに突入。。。
凄いなぁ、、、女優魂だなぁ、人間の底力って強いなぁと、しみじみ思いました。
CGの無い時代、人力や美術力で撮影していた頃の作品達を彷彿したりもして懐かしさも感じた作品です♪。
Posted by みぃみ at 2011年07月03日 20:23
映画『デンデラ』をすごく観たいと思っていたのに、忙しくて見逃しました。でも私はずっとこの映画の内容にこだわっていて、「この言葉の意味はどこから来たのだろう」と考えていました。
みなさん知ってましたか?ずっと以前から『デンデラ野』という場所が、あの遠野市にあるのです。
先日一人でそこに行ってきました。
 人里離れた山の麓の、冬は雪深く閉ざされるだろうと思われる所に、粗末な木の標識にその文字が書かれていました。もちろん訪れる観光客など一人もいません。
 そこにはわずかな平地があって、(たぶん)ここに老人たちが自力で耕作した畑や粗末な小屋などがあったと思われます。「デンデラ」での老人たちの生活についての説明も、わずかに書かれていました。
 その場所に立って私が一番感じたことは、「こんな場所にいたら熊が出てきそうで恐い」(その時は映画の内容に熊の出没のことは知らなかった)と感じたことです。そばには「熊出没注意」の立て札もありました。
 遠野では、「デンデラという場所は昔は集落の奥のあちこちにあって、年をとるとみんな自分からそこに行ったんだそうだ」と、民宿の80歳に近い老人が話してくれました。
 観光資料では、「デンデラ野」では人骨は全く発見されてないそうなのです。そこで私は考えました。
「きっと死んだらみんな熊の餌になったのではないか。年寄りたちは仲間を埋葬するだけの労力や気力の余裕もなかっただろうから、草むらに捨てられた屍は、みんなそうして自然に返されたのでは」と気づきました。

「デンデラ」の語源は、「蓮台」(野辺送りにする時に乗せて担ぐ台のこと)を、遠野地方でナマってそう呼ぶようになったのだと、その老人が話してくれました。
でもその老人も、私が会った他の遠野の人たちも、映画の『デンデラ』のことはだれも知らなかったですよ。

レンタルビデオには11月末現在 まだ出ていません。何とかしてぜ〜ったい観たいです!
Posted by とっちゃん at 2011年11月22日 12:00
とっちゃんさん>はじめまして♪。コメント、ありがとうございます。

とっちゃんさんは、実際に「デンデラ」があった場所まで行かれたのですね。

読ませていただきながら、映画のように、やっかい払い的なデンデラもあったのでしょうが、もしかしたら、新しい人生を老人達が歩み始める為のデンデラもあったのではないかな?と思うようになりました。
十干が一巡した満60歳で、一つの人生を生ききり、新しい人生が始まるのが「還暦」の意味合いでもありますものね。
若者達とお年寄り、一緒に暮らすのが難しくなったのなら、お互いに一番良い環境で暮らせる方法を選んでいたのかも…です。

映画は、心にかなり、響きます。ずーんときます。
ぜひぜひ、観てみてください☆。
Posted by みぃみ at 2011年11月22日 16:23
なかなか衝撃深い映画でしたね

今の日本は幸せだな〜と思いましたよ

すごい豪華キャストやったっすね
Posted by ジョニー・タピア at 2012年03月30日 16:43
ジョニー・タピアさん>こんにちは♪。コメント、ありがとうございます。

「生きる」ってどんな事なのか身につまされます。
「誰かや何かのせい」にしていられるうちは、まだ幸せ者なのかも、と思います。
出演してださって作ってくださってありがとう!な映画だと思います。

Posted by みぃみ at 2012年04月02日 10:50
なんかこう枯れた後にクマの血で漲っちゃうようなパワーのある作品でしたね
正直わたし、魅入っちゃいましたよ
いやーほんとに地震・雷・火事・親父and婆ですよ
マサリの対決シーンがどうにもみたくなって
何回もみてしまったんですよねえ
良い出来とか悪い出来とか
そんなことじゃなく
この映画は見ちゃいますね
Posted by おくやぷ at 2012年04月24日 18:55
おくやぷさん>こんにちは♪。コメント、ありがとうございます。

年季の入った女優さん達のパワー、凄かったですね〜。
みなぎるパワーに圧倒されまくりました。
熊、偽物なのに、本物に見えてくるのも、
画面にみなぎる力ゆえかと…。
熊のお母さんもですが、命を繋きゆく者として「生」への執念に心が震えました。
これぐらいのパワ−、今の社会にも満ちるといいですね☆。

Posted by みぃみ at 2012年04月25日 11:07
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