
「さやか東西狂言会」レポ。

【公演日時】2011/10/02(日) 13時開場 13時半開演
【公 演 名】さやか東西狂言会
【場 所】SAYAKAホール大ホール(大阪府狭山市狭山1)
【演 目】
■解説
■狂言「末広かり」茂山千五郎、茂山千三郎、網谷正美
■狂言「呂 蓮」野村萬斎、野村万作、高野和憲
■狂言「武 悪」丸石やすし、茂山あきら、松本薫
西の茂山家、東の野村家の豪華メンバーによる東西狂言会。
という事で、行ってきました〜。

初上陸のSAYAKAホール。市民の憩いと研鑽の場所のようです。
お昼ご飯は。。。
たこ昌さんの明石焼きと千利休由来のグリーンティー。


熱々の明石焼きをはふはふしながら食し、ちょっぴり茶の湯気分でお茶をいただく優雅な時間

ちなみに、「狂言」が登場するのは、今から650年前の室町時代。
戦国時代の荒波を乗り越え、織田信長、豊臣秀吉の時代になると手厚く保護されます。
千利休といえば、豊臣秀吉!。ってな事で、グリーンティーも本日の舞台とリンクしているのです。
演目と内容は、前記添付の案内チラシにお任せして、面白かった箇所をレポ。
最近、上演前に解説をしてくれる「狂言」や「能」。
本日は、茂山家の丸石氏の解説。
「狂言」は、たいてい舞台に出てきた人物の、「このあたりの〜〜者でござる。」の台詞で始まります。
これは、「私は、この辺に住んでいる〜〜です。」の自己紹介で、大名や店主等が多いです。
で、たいてい「太郎冠者」を呼びます。
ちなみに、太郎冠者は「使用人・従者」の意(名前が太カではありません。)。
2人以上が登場する場合、年齢や位が上の者から順に太郎冠者、次郎冠者となります。
狂言の舞台は、こんな感じ。舞台装飾は、ありません。

とはいえ、話の中での場所移動はあります。
場所移動の方法は?。
演者さんが、舞台にむかって左奥からまっすぐ前に進んで、左折して直進、そして出発した左奥へ三角形を描きながら歩く事で場面が転換します。
これを道行(みちゆき)と言います。
すごいでしょ?。
三角形を描くだけで、沖縄から北海道、アメリカにまで行く事ができる、最速の移動方法です:笑。
生の舞台は、舞台の上とお客さんが50:50の立場で、一緒に造りあげるものです。
想像力を働かせてください。ついてきてください。笑えるところは、おおいに笑ってください。
今日の公演が面白いかどうかも会場全体にかかっているのですよ。
小道具も扇子が徳利になったりおちょこになったり、色んなものに変身します。
それについては、全て演者が台詞で説明します。
なので、セリフサービス(セルフサービスと掛けたらしい:爆)なのです。と。
さすがです。間の取り方、抜群です。既に楽しい気持ちに
てな事で、掴みはおっけ〜、会場おおいに盛り上がります

「末広がり」は、「扇」の事。
古傘を、太カ冠者を騙して、主人の命じた購入条件「良質な地紙で骨に磨きがかかり、戯れ絵が描かれている」に、ぴったりだとあてはめ、「絵」を「柄」の事だ、と売りつけた詐欺師。
言われてみれば、古傘が、見事条件クリアーに爆笑。
叱られた太カ冠者は可愛そうだったけど、そこは都の詐欺師。
太カ冠者は、詐欺師からの粋な歌のプレゼントで救われます。
「呂蓮」は、万作さん、萬斎さん親子の共演。
出家僧(万作)が泊めてもらった宿主(萬斎)に、「妻の許可も得ているから出家させて欲しいと」せがまれて、髪を剃り、法衣も譲り、命名まで行った時、僧の食事の準備をした宿主の妻(高野和憲)がやって来て、夫が僧になっている姿を見て怒るお話。
おもっしょかったのは、名前付の場面。
初めて人の名をつける僧は、宿主の希望の「蓮」という字に、いろはの文字をつけていく。
「い蓮」「は蓮」「ちりぬ蓮」等「伊呂波」の順に付けたうち、宿主が気に入った「呂蓮」に命名するのだけれど。。。
そこに至る過程に野村親子のお遊びが♪。
新しい名前をつけるにあたって、僧が宿主に尋ねます。
万:「あなたの名前は何というのですか?」
萬:「萬斎といいます。」
万:「萬斎か?、それは良い名前じゃ。」
↑万作さんがこの台詞を言うものだから、大爆笑

それから。。。
妻が「どうして僧になったの?」と詰め寄ると「あの人がなれ!と強要した。」と言い訳する夫。
妻が僧に「どうして夫を僧にしたの?髪の毛を元に戻して!」と詰め寄ると「全て妻も了解していると宿主が言った」と答える僧。
怒る妻に「あっちが悪いの〜。」と互いを示し合う僧と宿主の様子が、万作お父ちゃんと萬斎息子が、お母さん(もしくは奥さん)に「父ちゃんが悪い。」「いや、息子が悪い」と言い訳している時はこんな感じ?と面白かった♪。
大阪芸能満喫の締め括りは、「お好み焼き」!。
【おかる】へ初入店。
(なんばウォーク22番出口。千日前商店街入って最初の角のたこ焼き屋さんを右へ。)
豚(そば入り)をオーダー。
タネをコネコネ〜焼き〜マヨアートまでの店員さんの動きを見るのも楽しい

わたくしの、マヨアートは、「通天閣」


ふわかりで、お味もグッド。豚さんのお味にも萌えました。接客もステキ。
デザートに食べたシャーベット(レモン1/2)も美味

前日食べた美味しいお店も♪。
【春駒】
(天神橋筋六丁目駅12番出口。天神橋筋商店街をず〜っと歩いた左側。)


あわび、こりっこりの海の味。はまちの腹の脂味、さっきまで生きてたボタンエビ等々。
めちゃめちゃ美味しかった

全部で2,250円ってお値打ち

【スエヒロ】
(天神橋筋六丁目駅12番出口。道路沿いをなんとなく右。コンビニの前を通る。)

目の前で調理している様子が見える。童心に戻れるお店。接客良し。
エビフライラブなわたくしは、幸せモードに

あ〜、楽しかった
