
舞台:「モンテ・クリスト伯」。
音楽
フランク・ワイルドホーン
脚本・歌詞:ジャック・マーフィ
演出:山田和也
キャスト:
エドモン・ダンテス/モンテ・クリスト伯:石丸幹二
メルセデス:花總まり・モンデゴ:岡本健一
ヴィルフォール:石川禅・ダングラール:坂元健児
女海賊ルイザ:濱田めぐみ・ファリア神父:村井國夫
船主モレル:林アキラ・ジャコポ:岸祐二 ほか
ストーリー:
主人公エドモン・ダンテスはマルセイユの一等航海士で、20歳前にして船長昇格を約束され、恋人メルセデスとも結婚間近という幸せな日々を送っていた。
しかし、彼の昇進を疎ましく思ったり、密かにメルセデスに思いを寄せる人物の嫉妬によって、無実の罪を着せられたダンテスは、婚約披露パーティーの最中に逮捕されそのまま投獄されてしまう。
獄中生活は長く、その間にダンテスの父親は死に、恋人メルセデスもダンテスのことを想いながらも、ダンテスの従兄弟のフェルナン・モンデゴと結婚してしまう。
ダンデスは、過酷な運命を悲しみ、生きる気力も失いかけていた頃、獄中で出会ったファリア神父と話すうち、自分が陥れられ、無実の罪で投獄されてしまったと悟り、強い復讐心を生きる糧にし、獄中からの脱出の準備を始め、神父が死んだ際にその死体と入れ替わり、脱獄に成功。
そして、神父に教えてもらったモンテクリスト島の財宝を見つけ、莫大な富を手に入れ、モンテ・クリスト伯としてパリの社交界へデビューする。
自分を陥れた者達への復讐の準備を整えたダンテスは、3人の裏切者達を自分の館へ招待するも、自分がダンテスであると気付いた今はモンデゴの妻であるメルセデスが、ダンテスに復讐をやめるように懇願するも、彼女を振り払ったダンテスは、自分から全てを奪い取った人物たちへの復讐を開始する。
平成26年、初鑑賞の舞台。

年頭から、壮大な復讐劇の鑑賞に向かっていいの?と思った道程。
鑑賞してみると、新しい年を迎える際、心すべき事を感じる事のできる作品だった。
・「復讐」は、何も生み出さず、ともすれば、自らの破滅を招く。
例え「正義」から起因するものであっても。。。
・「自暴自棄」ほど恐いものは無い。
何か一つ「大切なもの」を見つけよう。それが「生きる糧」になってくれる。
・「エネルギー」は、「前進するため」・「未来のため」に使おう。
全てを失ったモンデゴが気の毒で、一番の悪はメルセデスなのでは?と。
ダンテスがいなくなり、ずっと涙に明け暮れるメルセデスの心の支えになり、やっと愛しい彼女と結婚して子供もできたのに、妻が愛しているのは自分では無かったら、悲しいよね。
あげく、妻はダンテスの元へ…。。。って、生きてる甲斐も無いだろうし、ならばいっそのこと、となる気持ち、分かる気がした。
「金」「地位・名誉」「恋愛」、これらは、満たされている方がいい。
でも、悪事に手を染めて手に入れたなら、いつか離れていく。
真っ当な方法で得ているなら、それらは、永遠に自分のもの。
正直者は報われる。
身の丈に合った幸せが、何よりの幸せ☆だと思った。
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皆さん、ソロパートもハーモニーパートも、どれもが圧巻。
村井さん、台詞まわしの技量で歌部分を持ってくのかと思いきや、普通に歌っても、とてもお上手。
女海賊ルイザを演じた濱田めぐみさんの男前っぷりに、惚れ惚れ。。。
立ってるだけでオーラを纏う俳優さんを、生舞台で鑑賞できて、幸せ!。
岡本君は、声量をつければ、演じる方は上手いので、これからに期待。
衣装、セット、殺陣、どれもが豪華で、お話の世界へタイムトリップ。
お正月、贅沢なフルコースをいただきました
