2014年04月17日

舞台:日本テレビ開局六十年特別舞台 真田十勇士」♪。

平成26年4月17日(火)晴れ

舞台:「日本テレビ開局六十年特別舞台 真田十勇士」

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【脚本】マキノノゾミ
【演出】堤 幸彦
【音楽】グランドファンク【ステージング】広崎うらん 
【美術】松井るみ【照明】高見和義【音響】井上正弘【衣裳】宮本宣子
【ヘアメイク】川端富生【映像】オフィスクレッシェンド【殺陣】諸鍛冶裕太
【企画・製作・主催】日本テレビ
【ストーリー】
関が原の戦いから10年以上の歳月が流れ、徳川家康は天下統一を目前にしていた。
最後に残ったのは、豊臣秀吉の遺児・秀頼【福士誠治】と付き従う武将たちであった。秀頼の母・淀殿【真矢みき】は、「豊臣の世をふたたび」という妄想に駆られ、徳川との対立を深めていた。大坂を戦場とした戦が始まるのは、もはや時間の問題となっていた。
紀州(現在の和歌山県)九度山、抜け忍びの猿飛佐助【中村勘九郎】は、真田幸村【加藤雅也】と出会う。幸村は天下に知られる名将だが、関が原で西軍に与したため、九度山で隠遁生活を送っていた。ところが、実際の幸村は、芯には光るものがあるものの、無口で平凡な武将にしか見えない。幸村大活躍のエピソードは、「噂話に尾ひれが付いたものか、偶然が重なったに過ぎない」と言う。己の虚像と実像のギャップに悩み、名誉を保ったまま、命を落すことまで考える幸村。その話を聞いた佐助は俄然、目を輝かせた。
「オイラの嘘で、あんたを本物の立派な武将に仕立て上げてみせようじゃないか!」
押しかけ家臣となった佐助は、幸村を本物の「天下の名将」にすべく、いわば<真田幸村をプロデュースするために策を考える。まずは、頼りになる仲間を探し、かつての忍び仲間・霧隠才蔵【松坂桃李】と再会する。容姿端麗で頭の切れる才蔵だが、山賊に身をやつしていたところを佐助に誘われ、「本物の英雄づくり」という世の中を相手にした大博打を仕掛けようとする考えに共鳴し、幸村の家臣になることを承知する。才蔵の屈強な2人の手下、三好清海【駿河太郎】と三好伊三【鈴木伸之】も行動をともにする。
やがて、関が原などで戦経験豊富な強者・由利鎌之助【加藤和樹】、仕官先を探して諸国を旅する武芸者・筧十蔵【高橋光臣】など、新たな仲間が加わっていく。そんな中、佐助と才蔵は新たな企てを思いつく。幸村の存在をより神秘的なものにして世間に売り込むため、一騎当千の勇者たちを揃えて、世の中を震え上がらせようと…。仲間は十人、思った通り、「真田十勇士」の存在は一気に噂として広まった。
「世間というものは常にわかりやすい英雄を欲しているから、そこを利用するんだ!」
一方、徳川方の忍び集団の首領・久々津壮介【音尾琢真】は、娘の火垂【比嘉愛未】とともに、忍びの里を抜けた佐助と才蔵を付け狙っていた。壮介は影の存在である忍びの宿命を背負いながら、真田の勇者たちを追い込んでゆく。火垂も同じ使命を帯びているのだが、昔恋心を寄せていた才蔵に対しては複雑な感情を抱いており、闘いの場面では常に心の葛藤が見隠れしていた。久々津集団には、豪腕無敵の戦士・仙九郎【石垣佑磨】という存在も控えており、佐助たちの行く手をさえぎり、時として格闘、乱戦となり、毎回激しい戦いを繰り広げていた。
幸村は本当に大坂に味方するのか? 諸説が飛び交う中、最後まで決断を渋っていた。そんな中、昔の佐助とよく似たお調子者の根津甚八【福士誠治】をはじめ、幸村の忠実な家臣・海野六郎【村井良大】、そして、幸村の長男で幸村を信じて疑わない実直な息子の大助【中村 蒼】、大助に付き従う家来・望月六郎【青木 健】らが加わり、ようやく10人が揃い、名実ともに「真田十勇士」が誕生したのだった。
豊臣と徳川が一触即発となる中、九度山に意外な人物、淀殿が訪ねてきた。幸村は若かりし頃、淀殿を慕っており、今なお純粋な思いを抱いていた。佐助たちが考えた「虚像を真実として貫き通す」という企てに本腰を入れて乗ろうと決めた瞬間だった。十勇士たちも賛成し、幸村の意を汲んで大坂方に味方することが決まった。「真田十勇士」たちは、いよいよ大坂城に入場し、慶長19年(1614年)、遂に「大坂冬の陣」の幕が切って落されようとしていた…。
佐助の本当の狙いは何なのか? 才蔵は仲間を信じているのか? 火垂の恋は叶わぬまま終わるのか? 幸村は本物の名将になれるのか? 淀殿の思惑の裏にあるものは…? それぞれがそれぞれの思いを抱えたまま、最終決戦の場に突入し、豊臣と徳川に翻弄された十勇士の運命は思わぬ方向へと突き進んでいく。たとえ、佐助や才蔵たちが望もうと望まなかろうと…。


《感想》
坂東三津五郎さんをナレーションにて、幕開け。
冒頭から、「倍返し・十倍返し・お も て な し・今でしょ!・じぇじぇじぇ・ソチ五輪開幕」と流行り言葉の連発。三津五郎さんナレーションに突っ込みを入れる勘九郎君に、三津五郎さんってば「君の事は生まれた時から知ってるんだぞ」と:笑。「すみませ〜ん…」と頭をさげつつ、(ちょうど三津五郎さんが復帰なさった時期なので)「退院おめでとうございます」と勘九郎君。会場からも三津五郎さん宛の拍手。
ちなみに、「へぇ〜ボタン・七人の侍」がわかったのは、一定年齢以上でした:爆。
「え?知らない?」って、会場に尋ねる勘九郎君、可愛い〜。

陽気でリズミカルな動きの佐助役:勘九郎君は、何をやっても絵になる、魅せ方も上手い。
「中村屋っ!」て、声が掛かると、すかさず「ありがとうございますどちらにいらっしゃいます?」と、見事な返し。
愉快なあんぽんたんに見せつつ、締める所はきっちり!な佐助を、上手に演じてた。

出演者各人、舞台の中央に一人ずつ立ち、役名と本名とコメントしょってのキャラクター紹介があったので、大勢いてもストーリー展開についていける優しい作り。
豊臣VS家康の時代背景があやふやな人にもわかりやすく、軍事会議中は、誰がどの台詞を言っているのか、映像にて補填解説付き。

加藤雅也さんの紹介、面白かった〜。
「メンズノンノ初代グランプリ加藤雅也〜!」
……初代グランプリは阿部寛さん。。。なの。。。
賢くて武芸に長けて見目麗しい真田幸村役にぴったりな加藤さん。
モテモテイケメンが演じる、実は運だけで名を馳せており本人は戦なんて苦手、この広まった名前を汚す前に死んじゃいたい〜〜ってダメ男な幸村とのギャップが、なんとも癖になる。
「これも全て私の美しい見た目がそうさせたのだ」と豪語するナルシストっぷりも堂に入ってる。
幸村が勝ったのは、「たまたまたまたま」「玉々」って、映像で強調しまくる演出に、ウケました。
(私含むごく数人が)
「スペックの当麻やんけっ。」って、言って欲しかったんですよね、堤さん:爆。

世の中の評判を信じ、真っ直ぐにお父様を敬愛する幸村息子に、会計係の海野、と、幼なかわゆいキャラクター達もおり、あらゆる範囲を網羅した女子のハートゲットテクニックは、完璧。
槍を振り回す加藤和樹君のカッコイイこと揺れるハート、義経と弁慶の合体形。
カマっ子、筧のラブビームも、納得、納得:笑。
近寄ってくる筧を、びみょ〜に避ける由利の姿も、楽しい。

くノ一比嘉ちゃん頑張ってた〜。
セクシーキュートな忍者の装いから、ザ・女の子な着物姿。。。
思いを寄せる才蔵のハートを鷲摑み…するよね。。。才蔵の「か、可愛いじゃないか。」に、何度も同意!。
才蔵との戦いの時、ワイヤーアクションで宙吊り状態のままの前方連続回転もやってて、疲れて、ぜぇぜぇ(←才蔵:無理しなくてもいいんだぞ)、アシカみたいに地面をズルズル(←才蔵:それ、何攻撃だよ?)なやりとりも楽しい。ホントは好き同士がじゃれあってるみたいで、可愛いの〜。

松坂桃李君の「水もしたたるいい男のイケメンビーム」に、撃たれましたキスマーク
クールで強い才蔵の姿で、「大阪ラバース(しゃき〜ん)」ってあなた、きゅんきゅんだよ。
(目元に添えた人差し指と中指で、キラーンっと視線ビームを発射するんですもの)
きゃ〜きゃ〜と、場内、大盛り上がり:爆。
実は、鑑賞日に発生したアクシデント。
桃季君、劇中届いた大事な手紙を開いた時、バリッと真っ二つに。。。
あちゃ〜たらーっ(汗)となるも、「忍法再生の術」でくっつけてた。
実はこの失敗、本来は火垂が吹き矢で吹いた手紙が、壁に刺さるはずが、床に落ちたの。
才蔵が、この失敗を、「火垂、腕が落ちたな。」って、アドリブで突っ込んだ矢先の真っ二つ(笑)。
比嘉ちゃんも場内も、大爆笑〜〜。

失敗といえば、馬に蹴られる場面。
午年ゆえに登場した馬ちゃんに、蹴られ蹴られる無駄な(爆)演出中…。
落ちちゃった衣装の一部を、他の役者さんがはける時、「これも持ってってやるわ」って…。

秀頼役の福士誠治君。
品格漂うお坊ちゃん、似合う〜て思ったら、口だけ弱虫ひよっこな根津もやってるとはびっくり!。
テンペストで真鶴のお兄さんやってて、この時も踊る宦官オネエとしっかり者兄貴の変化具合、抜群だった。
やっぱ、上手いわ〜〜。

お話は、終始映像だけの(笑)登場な家康に、追い詰められた秀頼と淀殿。
実は、淀殿が豊臣再興の声を上げたのは、自らの脅威となるであろう豊臣の為にかけつけた武将達をまとめてやっつけたい家康に、そそのかされたため。
協力すれば、秀頼の事は助けると家康は、淀君に約束したらしい。

けれども、たぬきおやじ家康は、そんな約束どこふく風。
秀頼の命を奪おうと大坂城へ攻めてくる。

淀殿の裏切りに怒った佐助、才蔵達十勇士は、淀殿と秀頼を抹殺。
の後、仲間割れをして共に果てる。。。

幸村達と淀君・秀頼の死を確認した家康は、撤収。。。

シーーーーーン。。。

しばしの沈黙の後。。。

起き上がる佐助、才蔵、淀君、秀頼。。。

実は、彼等は一芝居うっていた〜〜〜。

しかも、家康に攻め込まれる直前、秀頼は根津と入れ替わっていて。。。

そう!。ここで、福士君の一人二役が生きてくるの♪。

「しかし、似てるな〜」とマジマジ見ながら言う十人衆に佐助の一言。

「だって、同じ人だもん〜〜」(大爆笑)。

生き残った秀頼は、九州地方へ。。。
でもね、この秀頼、本物の秀頼なのか根津なのかは謎な演じ方。
影武者が本物になったのか、本物が影武者だったのか(気になるラスト)。
(家康も実は江戸幕府を気付いたのは家康の影武者という噂もあるもんね)

ワイヤー含めたアクションが、客席含めた全体で繰り広げられるアトラクション的な舞台。
映像と人間達及びセットとの融合も凄い。
プロジェクションマッピング〜〜な感じ。

「嘘も本当になれば、嘘じゃなくなる。誠になる。」
「嘘を誠に」と奮起する幸村と十勇士達の姿に、ジーンとくる。

新しい形の舞台を満喫かわいい

カーテンコール時は、出演者さん達全員が、パラパラを踊ってて気持ちは↑↑。
真矢さん、加藤さんのパラパラ、超貴重なもの見せて頂きました。
あざ〜っす。
posted by みぃみ at 13:56| Comment(4) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
こんにちはー^^

舞台楽しそうな感じだねー^^
出ている人も知ってる人ばかりだし。
こういう舞台も観てみたいなぁ♪

カーテンコールのパラパラ(笑)
爆笑しちゃいそうね!
Posted by みすず at 2014年05月06日 10:09
みすずさん>こんにちは♪。コメント、ありがとうございます。

若者君達、頑張ってましたよ〜。
5月31日にWOWOWで放送あるので、よろしければぜひ☆。

通路もふんだんに使ってくれたので、近い、近いっ!。
堤さん演出なので、映像とのコラボレーションも新鮮でした。

わ、わたし、加藤雅也さんのパラパラが見られるっ!と興奮しまくっていました:爆。
ちゃんと踊ってらっしゃいましたよ〜、さすがっ!!。
Posted by みぃみ at 2014年05月08日 16:53
舞台ですか〜
題材は興味ありありなんだけど、なじみがないんですよね。

TVドラマでの放送なら絶対に見ると思う(笑)
Posted by たいむ at 2014年07月08日 13:15
たいむさん>こんにちは♪。コメント、ありがとうございます。

なんだか、すみません…(^^;)。
演出が堤幸彦さんで、
彼の映像世界を舞台で表してみた!な作りでしたので、お好きかな〜?と思っちゃいました。
ちなみに、真田茶なる可愛いキャラクター付きのお茶が通販で売ってたりもします。

真田幸村は、平成28年三谷さん脚本で始まりますね(^^)。
Posted by みぃみ at 2014年07月08日 15:58
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