映画:「王妃の館」。
監督 橋本一
脚本 谷口純一郎 、 国井桂
原作 浅田次郎
キャスト:
北白川右京:水谷豊(作家)・朝霞玲子:田中麗奈(旅行会社社長)
桜井香:吹石一恵(傷心OL)・戸川光男:尾上寛之(旅行会社添乗員)
近藤誠:青木崇高(警察官)・クレヨン:中村倫也(新宿2丁目ショーパブのスター)
ミチル:安達祐実(ホステス)・香取良夫:山中崇史(編集者)
早見リツ子:野口かおる(編集者)・金沢貫一:緒形直人(実業家)
丹野:石橋蓮司(詐欺師)・ディアナ:安田成美(ルイ14世の寵姫「愛人」)
ルイ14世:石丸幹二・プティ・ルイ:山田瑛瑠(ルイ14世の息子)
ストーリー:
パリ・ヴォージュ広場でおよそ300年の伝統とパリ随一の格式を誇るホテル“シャトー・ドゥ・ラ・レーヌ”、別名「王妃の館」は、世界中の観光客が憧れる最高級ホテル。
そのホテルの知名度を利用して、倒産寸前の旅行会社が起死回生策として「王妃の館」のスイートルームを利用できるツアーを企画する。
だがそれは、パリ10日間−200万円の超豪華“ポジツアー”−と、−29万8000円の格安“ネガツアー”−を同時に催行、昼と夜でダブルブッキングするというものだった。
完璧に見えたその計画であったが、それぞれのツアーの参加者は、いずれも一癖も二癖もある曲者揃い。
スランプの天才小説家・北白川右京(水谷豊)、旅行会社社長・朝霞玲子(田中麗奈)と添乗員・戸川光男(尾上寛之)、傷心の美人OL・桜井香(吹石一恵)、成金実業家・金沢貫一(緒形直人)、クラブホステス・ミチル(安達祐実)、カタブツの熱血警察官・近藤誠(青木崇高)、ショーパブの女装スター・クレヨン(中村倫也)、文芸編集者の香取良男(山中崇史)と早見リツ子(野口かおる)、そして元詐欺師・丹野二八(石橋蓮司)。
彼らは様々な問題を抱えながらこのツアーに参加していた。
そして、新作の取材にきた右京のマイペースな人柄と、彼に“降りてくる物語”は、ツアー参加者達を幸せへと導いていく。
石丸幹二さんのルイ14世、見事なはまりっぷり。
かぼちゃのスープ、美味しそうだった。
プティ・ルイ君がお城に入るのを大勢の民衆仲間がひきとめる時の歌は、レミゼの民衆の歌っぽくて、うるうるした。オーギュスト役の子の歌、上手い。
プティ・ルイ君、広場の皆を守れるように強くなれば、国も守れるようになるよ(^^)。
妻との思い出をたどりながら、自分達の若い頃のようなカップルにステキな指南もしてあげる石橋蓮司さんの二八も良かった。
中村倫也君のクレヨンさん、二丁目No.1?。
歌上手いし女なのか男なのかわからない男の役を上手く演じてた。
さすが。蜷川作品常連さん♪。
懺悔部屋が日本語な事にあとから気付いたりと、戸川光男さん演じる一生懸命頑張るネガツアー添乗員さんの事、わかる、わかるよ、と、応援してた。
水谷さん、青木さんにお姫様抱っこされてた(^m^)。
〜心に響いた名言達〜
「女は思い出に化粧をして美しくなり、男は傷を負いながら強くなる」
「苦労は人それぞれ。
苦労しましょう、生かされるのではなく生きましょう」
「世の中ってね、幸せのかたちはみな似たりよったりだけれど、不幸のかたちはどれも別々なの。
みんな特別の苦労を背負っている。貧乏な人も、お金持ちの人も。
だからあなたは別に、特別な人じゃないのよ。
もしあなたが特別の苦労をしているとしたらそれは---そう思い込んでるあなた自身の姿が、不幸なのよ」
美しい建造物や景色、中村倫也君を、満喫。