香川県立ミュージアムにて開催の「近藤喜文展」。
行ってきました〜。
近藤さんは、1950年新潟生まれのアニメーター。
「ルパン三世」の3本分の作成に関わった事をきっかけに「未来少年コナン」の製作に参加。
1979年放映の「赤毛のアン」(演出:高畑勲)でキャラクターデザイン、作画監督を担当。
1980年テレコム・アニメーション・フィルムに入社し、「名探偵ホームズ」を担当。
日米合作映画「リトル・ニモ」の共同監督の一人として準備を進めるも、降板。
1987年、スタジオジブリに入社し「火垂るの墓」のキャラクターデザイン、作画監督を務める。
以後も、高畑勲氏や宮崎駿氏の「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」などの作品で活躍。
1995年公開の「耳をすませば」では、初めて劇場用長編の監督を務めた。
子供の頃、大好きで、見ていたアニメに関する展示が、数多くありました。
完成したアニメになった時には同一画面にくるキャラクター達各々を、
別々の紙上に、詳しく動きを記載してあったり。
登場人物1名につき紙1枚分一面に、その人物の様々な表情が描いてあったり。
当時、見逃していたかもしれない各キャラクターの動きを詳しく確認できたり、
1枚で全部の表情が確認できるって贅沢だわっ、と、ホクホク。
髪の分け目や小物類にも細かいこだわりの記載がありました。
また、登場人物勢揃いの1枚の紙には、紙の右から左に数本の横線が引いてあり、
登場人物達の背の高さの関係が分かるようにもなっていました。
活発でグラマーな女性が、大きなバイクに乗り、颯爽と闊歩する絵も数多くありました。
日米合作映画「リトル・ニモ」のために作成したパイロットフィルムでは、飛行機にあこがれる少年がベッドで眠っていると、不思議な男の子がやってきて、魔法をかけ、ベッドが飛行機のようになり、男の子と少年は、一緒に空を飛びます。
こういう所から、発明家って生まれるのかなぁ…と思いました。
お蔵入りになってしまった作品達の中に、とってもステキな作品を見つけました。
表題は「王女と献身的な犬」。
活発な王女のお供をし、王女と一緒に喜怒哀楽するわんこ、に、きゅんきゅんしました。
わんこ版「名探偵ホームズ」を含め、私は、近藤さんの描く「動物」達が好きです。
お利口で優しく、時に、強くて恐い、表情豊かな「動物」達。
知的でかっこいいといえば、「耳をすませば」のフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。
デブ猫ムーンも、存在感たっぷり、いい味だしてます。
「耳をすませば」と「猫の恩返し」、繋がっているようですね(^^)。
(耳をすませばの雫が、大人になってから書いた小説が猫の恩返し)
そういえば、先クールの「民王」というドラマ。
「耳をすませば」の天沢聖司の声を担当なさっていた高橋一生さん。
「武藤泰山に越えられない山はない」の遠藤憲一さん演じる総理大臣の
第一公設秘書:「私の忠誠心は山よりも高い」貝原茂平役、なさってましたね。
有能な秘書さん貝原のお父さん総理大臣泰山と脳の入れ替わった翔君への容赦無いツッコミ他楽しい役どころ演じてらっしゃいました。山よりも高い忠誠心には感涙。
ドラマ「民王」、泣いて笑ってぐっとくるステキなドラマでした。
原作も面白かったです。
ちなみに、高橋さん、岡田准一君演じる軍師官兵衛では、
官兵衛の家臣・井上九郎右衛門を演じてらっしゃいました。
岡田君と堀越学園で同級生だったそうです。
「火垂るの墓」のキャラクター・デザインやイメージボード、
「魔女の宅急便」のイメージボード、
「紅の豚」や「もののけ姫」」「平成狸合戦ぽんぽこ」などの原画、
「耳をすませば」の絵コンテなども、満喫しました。
撮影スポットもあり、ムーンとツーショット。。
カフェにて、コラボレーションデザート。
「飛ばねえ豚はただの豚だ」。
ポルコ、男前。
懐かしくて楽しくて優しい気持ちになれる展示でした。