映画:「アリス・イン・ワンダーランド/時間の旅」。
監督:ジェームズ・ボビン
製作:ティム・バートン / スザンヌ・トッド / ジェニファー・トッド / ジョー・ロス
脚本:リンダ・ウールヴァートン
キャラクター原案:ルイス・キャロル
製作総指揮:ジョン・G・スコッティ
キャスト:
マッド・ハッター:ジョニー・デップ
白の女王:アン・ハサウェイ
アリス:ミア・ワシコウスカ
ザニック(マッドハッターの父):リス・エヴァンス
赤の女王:ヘレナ・ボナム=カーター
タイム:サシャ・バロン・コーエン
(声の出演)
アブソレム(青い蝶): アラン・リックマン
チェシャ猫: スティーヴン・フライ
白うさぎ: マイケル・シーン
ベイヤード(犬): ティモシー・スポール
ストーリー:
ワンダー号での3年に及ぶ船旅からロンドンに帰郷した後、青い蝶アブソレムにマッドハッター(ジョニー・デップ)のことを聞いたアリス(ミア・ワシコウスカ)。
マッドハッターは、ワンダーランドで死んだ家族に会いたくてひきこもっていた。
アリスがアブソレムに導かれワンダーランドへ行くと、白の女王(アン・ハサウェイ)達から、マッドハッターの家族をよみがえらせるよう頼まれる。
アリスは、過去を変えるため、時間の番人タイム(サシャ・バロン・コーエン)から時間をコントロールできる“クロノスフィア”を盗み、時間を遡る。
とってもいいお話だった。
基本のテーマは…。
「過去は変えられない。けれども、時間は奪う前に与えてくれている。」
ということ。
主となるお話は、
赤の女王と白の女王の過去と、
それに巻き込まれた形のマッド・ハッターとその家族達のお話。
大きな頭になってしまった事でみんなにバカにされて歪んだ性格になってしまった赤の女王。
頭が大きくなった要因は、自分の悪行を、姉である赤の女王になすりつけた白の女王の行動。
母親から誤解されて叱られた赤の女王は、哀しくて泣きながら城の外へ走り出し、その途中で事故に遭い頭が異常に大きくなってしまった。
そして、その大きな頭のせいで王位継承時に王冠が床に滑り落ち大恥をかいた事を恨み、赤の女王は帽子職人であるマッド・ハッターの家族を誘拐し小さな身体にして監禁していた。
そうとは知らないマッド・ハッターは、家族は死んでしまったと思い込み、最後、父親と分かり合えないままだった事を悔やみ床に伏せってしまう。
マッド・ハッターを救うように頼まれたアリスは、時間を司るタイムの所へ行き、時間を移動できるクロノスフィアを盗んで過去を変えようと試みる。
過去が変えられるなら、赤の女王も幸せになれ、マッド・ハッターの家族も被害を被らないらないから万々歳よね、と思いながら、アリスを応援しながら鑑賞。
ところが、赤の女王の事故は形を変えても必ず発生。
それなら、と、止めるタイムの言うことも聞かずに、過去の自分がいる場所に介入した現在の赤の女王。
途端、世界は、崩壊し始め、大変なことに……。
アリスの活躍により、世界の崩壊はくいとめられ、
過去の自分の行動が姉を傷付けていた事に気付き、謝罪した妹の白の女王。
妹の謝罪を受け入れた姉、姉妹のわだかまりは解ける。
そして、赤の女王に閉じ込められていたマッド・ハッターの家族も解放され、父親との確執も誤解だったとわかり喜ぶマッド・ハッター。
大円団のラストに、にっこり。
時が経てば、いつかは訪れる別れ。
別れが来るまでの、当たり前だと思っている時間こそが、
本当に大切な瞬間であること。
一緒にすごせる日常を時間を大切にしていこうと思った作品。
ガチャガチャにて、アリスとチェシャ猫、ゲット〜。