映画:「プレーンズ」。
監 督:クレイ・ホール
脚 本:ジェフリー・M・ハワード
作 曲:マーク・マンシーナ
キャラクター:
ダスティー・クロップホッパー(瑛太)
スキッパー・レイリー(石田太郎)
エル・チュパカブラ(井上芳雄)
ブラボー(山口智充)
イシャーニ(小林沙苗)
チャグ(天田益男 )
ドッティー ・リードボトム・ロシェル・ブルドッグ
リップスリンジャー・ネッド/ゼッド
エコー・ローパー
ストーリー:
プロップウォッシュ・ジャンクションという田舎町の農場で働く農薬散布機のダスティは、世界一周レースに出場しチャンピオンになることを目指していた。
だが、レース仕様ではないただの農薬散布機であるダスティの夢を真剣に取り合ってくれたのは、親友の燃料トラック:チャグと、フォークリフトのドッティだけだった。
ダスティは、かつての海軍飛行隊ジョー・レンチの英雄で教官としても名高い戦闘機スキッパーにコーチになってほしいと打診するが、今や飛ぶことを止めているスキッパーは取り合わない。農薬散布機にレースは無理だと決めつけるスキッパーに、自分の切実な思いと覚悟をぶつけるダスティ。スキッパーは彼の熱意に押され、コーチを引き受ける。スキッパーの猛特訓を受けて苦手を克服していくダスティだが、高所恐怖症という致命的な欠点はどうすることもできなかった。そこで、彼の長所を活かした低空弾丸飛行作戦に乗り出すことにする。
彼らとともに訓練を積んで迎えた世界一周レースの予選で、小回りの効く高速飛行が功を奏し6位に。
上位レーサーがドーピング検査で失格となったことから、ダスティは本選への出場権を獲得する。
いよいよ迎えた世界一周レース本戦。
本戦には、3連覇中の世界チャンピオンのリップスリンガー、イギリス代表の頭脳派ブルドッグ、メキシコ代表の陽気なエル・チュパカブラ、日本代表のサクラ、インド代表の最新鋭機イシャーニら、世界各国を代表するスター・レーサーたちが集結。
いよいよ超長距離の過酷なレースが開始。
ダスティはスキッパー仕込みのアクロバット飛行で追い上げていく。
ある日、難所である世界最高峰ヒマラヤを前に高所恐怖症の尻ごみをするダスティに、イシャーニは線路をたどって飛ぶというアドバイスをする。
このアドバイスにだまされたダスティは、低空飛行中に突如現れたトンネルに突っ込み、あわや列車との衝突しそうになるも、アクロバット飛行で身をひるがえして危機を回避。トンネルを通ってヒマラヤ山脈を突破するという前代未聞のことをやってのける。
このステージで一躍トップに躍り出たダスティは、瞬く間に世界的なヒーローになる。
過酷なレースを通じてライバルたちとも仲間意識が生まれていくが、リップスリンガーはチャンピオンの座を脅かす存在であるダスティを疎ましく思っていた。リップスリンガー・チームの差し金でダスティはコースを外れてあわや墜落という危機に陥る。
そんなダスティを飛行隊ジョリー・レンチ所属の戦闘機ブラボーとエコーが発見し救出。
だが、その事で、スキッパーの秘密を知ってしまうダスティ。
スキッパーと仲違いをしたダスティに、さらなる危機が襲いかかり…。
車及び各種レースや航空ショー大好きなわたくし。
かっこよくて楽しいカーズの世界が大空へ、という事で、劇場へ。
先着特典〜。
お正月に飛ばす気満々♪。凧あげも紙飛行機も大好き☆。
アクロバティックな飛行技術に、世界各地の景勝地、自然の驚異に、空母艦…。
嫉妬に意地悪に好意に恋に後悔に復活に克服…。
視覚も感情も、大満喫。
続編も決定との事で、次作も、期待大な作品。
ニューヨーク・アイスランド・インド・ネパール・メキシコ・再びニューヨークへの道程。
雪景色、タージ・マハル、ヒマラヤ山脈、太平洋etc.、様々な景色を愛でながら、飛行技術も堪能。
インド代表の美女飛行機:イシャーニとタージ・マハル上空でのデート場面は、とってもロマンチック☆。
動く滑走路空母艦への着陸場面は、緊張でドッキドキ。
停まれなくて網キャッチになるの〜〜!?と思いきや、ギリギリでナイスストップ。
やんややんやの喝采に、見ているこちらも、拍手。
当初、低空飛行のビリだったダスティなるも、オイルで覆われ前が見えなくなった選手を滑走路へ誘導したり、他の選手を好きになった選手の恋を応援したり…。
さらには、迷い込んだ危険な場所も見事にクリアーし、徐々に順位を上げていく。
そんなダスティに、他のレース出場者達は好意を持つようになり…。
意地悪されて機体損傷、レース断念を覚悟したダスティへ、多くの選手から部品のプレゼント。
みんなが、ダスティに、「もっと一緒に飛ぼうよ」と声を掛けてくる場面にうるうる。。。
最近流行り?のメキシコの情熱と情感たっぷりのLOVE。
闘牛もどきに、フラメンコと、心が熱く燃え萌え〜(笑)。
エル・チュパカブラが、ギターとマラカスとコーラス従えて歌うラブソング。
求愛を受けた日本代表サクラの詠んだ歌は、百人一首。
しのぶれど 色に出でにけり わが恋は 物や思ふと 人の問ふまで (平兼盛)
(歌意は「隠せば隠すほど表情に表れてしまう悩ましい恋心」。私の恋心は、誰にも知られまいと心に決め、耐え忍んできたが、とうとうこらえきれず顔に出てしまったのか。何か物思いがあるのですかと人が尋ねてくるほどに。)
この歌が、サクラのエルへの気持ちの変化に適合しているのかは謎なのだけれど、ま、それも、ご愛敬。
ラブラブカップルの誕生〜!めでたいっ!!。
個人的には、こちらだと思うの。。。
「みちのくの しのぶもぢずり たれ故に 乱れそめにし われならなくに」(河原左大臣)
(私の心は忍ぶ思いに乱れはじめてしまいました。私のせいではありません。ほかならぬあなたのせいですよ。)
自身の高所恐怖症を克服し可能性への道を開いたダスティ。
ダスティの頑張る姿が、レース観戦者達に勇気と活力をもたらし、飛ぶことをやめてしまっていたスキッパーの固く閉じていた扉をも開いた様子に、感涙。。。
オススメな作品。