2016年06月15日

美術館:「PICASSO ピカソ展(ルートヴィヒ・コレクション)」♪。

平成28年6月15日(水)

美術館:「PICASSO ピカソ展(ルートヴィヒ・コレクション)」。

5月18日「博物館の日」。
香川県立ミュージアムへ行ってきました〜。

ピカソの作品とピカソ本人を撮影した写真等135点の展示。
ここ香川県では、超超大規模な展示会だと思います。

展示作品の中から印象的だったもの達。。。

「黒い背景のパロマと人形(原版)」−パブロ・ピカソ−(亜鉛版)
進撃の巨人っぽい雰囲気でした。

「鶴」−パブロ・ピカソ−(ブロンズ・着彩)
置物です。
使っている材料とその用い方が面白かったです。
ガス栓が鶴の頭部分、フォークが足、シャベルが尾羽になっていました。
芸術家さんは、発想力豊かです。

「女性の肖像の楕円皿」−パブロ・ピカソ−(陶器)
陶器のお皿です。
お皿にはカラーで女性が書いてありますが、ジョジョの作者:荒木 飛呂彦さんの絵を彷彿しました。

「月桂冠を被り口に草をくわえた東部の長方形陶板」−パブロ・ピカソ−(陶器)
陶板をカンバスに見立ててあり、画布を木枠に張る鋲を表す為、陶板の側面に、黒い点を書いてあります。

「頬杖をついている顔の水差し」−パブロ・ピカソ−(陶器)
水差し全体に絵が書いてあります。
陽だまりでのんびりひなたぼっこをしている女性の顔が正面に書いてあり、頭頂部から生えている木は、背面に繋がり、三つ編みしている髪のようになっています。

作品各々にPICASSOの署名がしてあることに、一つ一つの作品を愛してらっしゃるのね、と思ったり。

西瓜・闘牛がお好きなようで、スイカが様々な作品に描いてあったり、闘牛に使う大きな布地を、嬉しそうに掲げている様子は可愛らしかったです。
お洋服は、上半身は、裸か前を全開にしたシャツやタンクトップ、下半身は短パン姿がお好みのよう(^^)。
もちろん、蝶ネクタイやお洒落な鹿撃帽も着用なさっています。

「アンドレ・ヴィレールとパブロ・ピカソ、鏡に映ったセルフポートレイト、カンヌ」−アンドレ・ヴィレール−(写真)
こちらには、毛糸の帽子をかぶっているお茶目なピカソの姿。

「ポパイのようなピカソ、カンヌ」−アンドレ・ヴィレール−(写真)
丸めがねをかけて手にはパイプ。
コスプレ、ピカソ〜。

「ゲーリー・クーパーから贈られた帽子とリヴォルバーを持つピカソ、カンヌ」−アンドレ・ヴィレール−(写真)
ハンティング帽をかぶり、くわえ煙草、右手にリヴォルバー、左手には銃のケース、洋服は横ストライプ。
西部劇にでてきそうなイカしたおっちゃんです。

−ルシアン・クレルグ−(写真)
マティスの作品「怪物」と一緒に微笑むピカソ。
怪物は、巨神兵のちっこい版のようです。

ピカソは、「マイフェアレディーのデザイナー」となったセシル・ビートンやクリスチャン・ディオールにポーズの巨匠と呼ばれたウィリー・メイワルドにも写真を撮って
もらっています。

ピカソが何度も結婚している事、普段目にする不思議な絵からは理解できなかった私ですが…。
今回、ピカソを撮ってある写真達を見ることで、納得しました。
ピカソ、めっちゃダンディーです。男前です。
「アンリ=クルーゾー監督 映画:「ミステリアス・ピカソ 天才の秘密のシーン、ヴィクトリーヌ・スタジオ、ニース」−アンドレ・ヴィレール−(写真)
この写真のピカソ見て、胸きゅん
上はタンクトップ、下は短パン、左手に煙草(人差し指と中指の間に煙草を挟んで持ってます)、右手に筆を持ち、キャンパスに向かって絵を描いているピカソ、超超、かっこいいです。

これまで、画風が謎で、ちょっぴり距離を置いていたピカソの事や作品。

今回の展示を観ることで、印象が変わりました。
もっと多くの作品を観てみたいです。
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2015年10月08日

美術館:「この男がジブリを支えた『近藤喜文』展」♪。

平成27年10月8日(木)

香川県立ミュージアムにて開催の「近藤喜文展」
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行ってきました〜。
近藤さんは、1950年新潟生まれのアニメーター。
「ルパン三世」の3本分の作成に関わった事をきっかけに「未来少年コナン」の製作に参加。
1979年放映の「赤毛のアン」(演出:高畑勲)でキャラクターデザイン、作画監督を担当。
1980年テレコム・アニメーション・フィルムに入社し、「名探偵ホームズ」を担当。
日米合作映画「リトル・ニモ」の共同監督の一人として準備を進めるも、降板。
1987年、スタジオジブリに入社し「火垂るの墓」のキャラクターデザイン、作画監督を務める。
以後も、高畑勲氏や宮崎駿氏の「魔女の宅急便」「おもひでぽろぽろ」「紅の豚」「平成狸合戦ぽんぽこ」などの作品で活躍。
1995年公開の「耳をすませば」では、初めて劇場用長編の監督を務めた。


子供の頃、大好きで、見ていたアニメに関する展示が、数多くありました。

完成したアニメになった時には同一画面にくるキャラクター達各々を、
別々の紙上に、詳しく動きを記載してあったり。
登場人物1名につき紙1枚分一面に、その人物の様々な表情が描いてあったり。
当時、見逃していたかもしれない各キャラクターの動きを詳しく確認できたり、
1枚で全部の表情が確認できるって贅沢だわっ、と、ホクホク。
髪の分け目や小物類にも細かいこだわりの記載がありました。
また、登場人物勢揃いの1枚の紙には、紙の右から左に数本の横線が引いてあり、
登場人物達の背の高さの関係が分かるようにもなっていました。
活発でグラマーな女性が、大きなバイクに乗り、颯爽と闊歩する絵も数多くありました。

日米合作映画「リトル・ニモ」のために作成したパイロットフィルムでは、飛行機にあこがれる少年がベッドで眠っていると、不思議な男の子がやってきて、魔法をかけ、ベッドが飛行機のようになり、男の子と少年は、一緒に空を飛びます。
こういう所から、発明家って生まれるのかなぁ…と思いました。

お蔵入りになってしまった作品達の中に、とってもステキな作品を見つけました。
表題は「王女と献身的な犬」。
活発な王女のお供をし、王女と一緒に喜怒哀楽するわんこ、に、きゅんきゅんしました。

わんこ版「名探偵ホームズ」を含め、私は、近藤さんの描く「動物」達が好きです。
お利口で優しく、時に、強くて恐い、表情豊かな「動物」達。
知的でかっこいいといえば、「耳をすませば」のフンベルト・フォン・ジッキンゲン男爵。
デブ猫ムーンも、存在感たっぷり、いい味だしてます。
「耳をすませば」と「猫の恩返し」、繋がっているようですね(^^)。
(耳をすませばの雫が、大人になってから書いた小説が猫の恩返し)

そういえば、先クールの「民王」というドラマ。
「耳をすませば」の天沢聖司の声を担当なさっていた高橋一生さん。
「武藤泰山に越えられない山はない」の遠藤憲一さん演じる総理大臣の
第一公設秘書:「私の忠誠心は山よりも高い」貝原茂平役、なさってましたね。
有能な秘書さん貝原のお父さん総理大臣泰山と脳の入れ替わった翔君への容赦無いツッコミ他楽しい役どころ演じてらっしゃいました。山よりも高い忠誠心には感涙。
ドラマ「民王」、泣いて笑ってぐっとくるステキなドラマでした。
原作も面白かったです。
ちなみに、高橋さん、岡田准一君演じる軍師官兵衛では、
官兵衛の家臣・井上九郎右衛門を演じてらっしゃいました。
岡田君と堀越学園で同級生だったそうです。

「火垂るの墓」のキャラクター・デザインやイメージボード、
「魔女の宅急便」のイメージボード、
「紅の豚」や「もののけ姫」」「平成狸合戦ぽんぽこ」などの原画、
「耳をすませば」の絵コンテなども、満喫しました。

撮影スポットもあり、ムーンとツーショット。
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カフェにて、コラボレーションデザート。
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「飛ばねえ豚はただの豚だ」。
ポルコ、男前

懐かしくて楽しくて優しい気持ちになれる展示でした
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2013年08月07日

美術館:「輝ける皇妃 エリザベート展」♪。

平成25年8月7日(水)晴れ

美術館:「輝ける皇妃 エリザベート展」。
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19世紀末のヨーロッパ。
世界の大革命の中、数奇な運命に翻弄された絶世の美女、オーストリア皇妃エリザベート(1837-1898)。
「シシィ」の愛称で国民から親しまれ、わずか16歳にしてヨーロッパ王家の名門ハプスブルグ家の皇帝フランツ・ヨーゼフ1世に嫁ぐものの、旧態依然とした宮廷生活にはなじめず現実逃避。
生涯自らの美と自由を追い続け、贅の限りを尽くした生活を送るようになる一方、国家のあり方としての共和制に関心を寄せ、ハンガリーの建国に尽力。
けれど、晩年は、宮廷を離れた孤独な旅の果てに、テロリストの暗殺による悲劇的な最期を遂げる。
身長172cm・体重50kg・ウエスト50cmという驚異のプロポーションを維持したコルセットや、花嫁エリザベートの頭を飾った黄金のティアラなど、ハプスブルグ家をはじめヨーロッパ各地の美術館や個人が秘蔵する遺品から、絵画・装飾品・工芸品など、多くの日本初公開を含む約120点を展示。
「星の髪飾り」は、エリザベートが実際に身に着けていた伝説の逸品として、日本初公開。


かなり前に岡山へ観に行った時のレポです。
エリザベートは、1837年12月24日(日)に貴族の家に出生。
生まれた時、歯が既に2本生えていたそうです。
子供時代は、ポッセンホーフェン城で過ごし、使用人・家庭教師・母親と暮らし、当時の公爵家の子供達と同じく自由はありませんでした。
当時、最も裕福で最高の美男子と称えられていたオーストリア皇帝フランツ・ヨーゼフとの出会いは、大后妃ゾフィーがエリザベートの姉とフランツをくっつけようとした避暑地で、姉と一緒に行ったエリザベートにフランツが恋をしたのが始まり。
結婚が決まり、4/24の式に向けてウィーンからシェーンブルン宮殿へ向かうため4/22に出発したエリザベートは、馬車→船でドナウ河を進みます、行く先々はどこも薔薇で飾ってあり、彼女は「バイエルンの薔薇」と呼ばれました。
ちなみに、式当日、オトマート・ラウシャー枢機卿の長〜い説教があり、式にいらしていたお客さん達は、指輪交換の祝砲で目を覚ましたそうです。
16歳で結婚したエリザベート。22歳の皇帝が15歳の彼女に一目惚れしたのです。
ですが、新居であるホーフグルグ宮殿に着き、馬車から降りる途中、ハプスブルグ家伝統のティアラが馬車の戸口にひっかかりエリザベートは立ち往生してしまいます。
姑の大后妃ゾフィーに、皇妃として美しく振る舞い、子を産み国の威信を守り、年寄りの世話をも求められるエリザベート。
翌年、最初の子ゾフィー(大后妃にちなんで命名)が産まれるも養育は大后妃、しかも2歳で亡くなってしまいます。
その後、次女ギーゼラ、長男ルドルフ、三女マリーヴァレリーに恵まれたエリザベート。
ですが、三女以外の子供は、大后妃にとりあげられ、なかなか会う事ができません。

ちなみに、エリザベートは中央ヨーロッパでも優秀な名騎手で、技はオリンピック選手級、
天使のような姿をして悪魔のように馬を乗りこなすと言われていたようです。
馬は140頭飼い、使用目的に合わせて乗る馬を選んでいました。
愛馬の名前は、プリムローゼ。

宮廷生活をするうち、美貌が権力と武器になると学んだ彼女は、自らの美しさを利害のために巧みに使うようになります。
身長172センチの彼女は、体重50キロ、ウエスト50センチを、生涯維持しました。
〜ウエスト50センチのコルセットベルト〜
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そのために、毎日体重のチェックと5時間のランニング。
食事は、6キロの牛肉から絞った肉汁をコップ一杯飲むか、卵5〜6個分の白身に塩を混ぜたものを飲み、食べるのは、オレンジだけ。たまに食べる甘い物はすみれのアイス。
平行棒、吊り輪、鉄アレイを使った体操や重量挙げ等のトレーニングに乗馬、フェンシング、散歩を毎日。
おしろいはつけず、宮廷薬局で買う口紅と頬紅のみを使うナチュラルビューティー。
吹き出物から守るため、薔薇水、ラベンダー水、すみれ水を用い、初夏は苺をすりつぶしてパック。
皮膚のたるみを防ぐため、夜は生の子牛の肉を内側に貼り付けた革のマスクをして就寝。
オリーブオイルのお風呂、カリウムとヨードを加えた海塩のクリームをお風呂上がりに塗って、コットンでパウダーをはたきます。
身体も、布団は使わず、水をつけた特殊な布帯を腰と首に巻いて寝ました。
(消化を助け、ほっそりした体を作るため)
膝まであった髪の毛は14日に一度、卵と蒟蒻を使い丸一日かけて洗髪していたそうです。
ちなみに靴のサイズは、かかとの高さ3.5センチ、靴底の革の長さ22.5センチ。
さみしさからか、結婚7年目位から逃避行の旅が増え、1898年9月10日スイスジュネーブにて、無政府主義者のルイジ・ルケーニというイタリア人暗殺者にヤスリで胸を刺され61歳で亡くなります。
不思議な事に、一度気絶した後、起き上がり船に乗ってから他界したそうです。
悲しい運命を送ったようにみえますが、彼女が愛したハンガリーの人々は彼女の事が大好きで、旦那様の皇帝フランツも彼女の事を生涯愛していたそうです。

彼女の人生を辿りながら、場所に合わせた努力を人は行っており、
今いる場所を一生懸命に生きるのが人としての道なのだろう、と思いました。

会場にあった【扇子の誘惑】を。。。
・左手で顔の前に持つ−お知り合いになりたい
・指をそっと扇の先にあてる−お話したい
・閉じた扇を心臓にあてる−あなたは私の心をいとめた
・扇で頬をなでる−愛しています
・半分開いた扇を唇にあてる−キスOK
・扇を左手でぐるぐる回す−見られている
・扇を素早く音をたてて閉じる−ランデブーは無理
・閉じた扇を右目にあてる−いつ会える?
・半分開いた扇を右目にあてる−何時に?
・指で特定の数の扇の骨や折り目をなでる−会う時刻の指定
・ゆっくりあおぐ−結婚しています
・すばやくあおぐ−婚約しています
・扇を持つ手の小指をたてる−さようなら


機会があれば、使ってみるのもありかも〜キスマーク
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2010年09月14日

美術館:「ゴッホ:天才の絵筆」♪。

平成22年9月14日(火)晴れ

サントリーミュージアムIMAXシアターにて、「ゴッホ:天才の絵筆」鑑賞。

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【ストーリー】

フィンセント・ファン・ゴッホの没後120年記念の2D映画。
ゴッホが書いた900通以上もの手紙を元に、彼が人生をすごした土地を訪れながら、ゴッホの絵画の神髄に迫るストーリー。
耳を削ぎ落とし、37歳で自ら命を断ったゴッホの真の思いとは。。。
エレン・バクイス氏が、ファン・ゴッホ美術館で翻訳している900通余のゴッホの手紙(その多くは弟テオにあてて書かれたもの)を源に、900点以上もの作品をたった9年間で生み出したゴッホの人物像が読み解かれていく…。


37歳、オーヴェールの地にて。自らが好んで絵を描いていた場所で胸を撃って自殺したゴッホ。

オルセー美術館の20点の展示をはじめ、世界各地で展示のある彼の絵。

先般、125億円の値がついた彼の絵。

だが、彼が生きている時、売れた絵は、1枚だけ。

オランダで生まれた彼は、16歳で美術商になった後、父と同じ職業の牧師になる。

だが、情熱の高さゆえに人々に受け入れられなかった彼は、本来やりたかった画家の道を志す。

大好きなミレーの絵の模写から始め、次第に油絵を描き始める。

そんな彼の生活を支えてくれたのは、画商の弟テオ。

彼は、今書いている絵のスケッチと共にテオに手紙を書く。その数、約900通。

文面は、フランス語。文法もなにも滅茶苦茶だが、画家になった時、手紙はフランス語で書くと彼は決めたのだ。

当初は、暗い色調だった彼の絵。

1886年、テオとパリで同居していた32歳の時、彼は色を見つけた!。

「補色の定理の応用」を始めたのだ。

黄色青紫というふうに。。。

アルルでは、夜、黄色の絵を描いた。暗闇を背景に、黄、レモン色が輝く。

鮮やかに、永遠に鮮やかに…という想いから、黄色に魅了された彼。

絵の具は、タンギーじいさんから手に入れた。

日本の絵が好きだったゴッホは、お世話になっているタンギーじいさんを2度描いた。浮世絵を背景に…。

豊富な色使いとデッサン、今描いたばかりのような荒々しい描き方。

「これこそ、自分の描き方だ」と、ゴッホは喜び絵を描き続けるぴかぴか(新しい)

1888年、35歳で既に400点以上の絵を描いた。

その後、37歳までの2年間に、さらに400枚の絵を描く。

ロートレックやゴーギャンとも友人だった。

ゴッホは、ゴーギャンに自分が住むアルルに来て欲しかったので、家を借り、「一緒に住もう」と手紙を書いた。

しばらくして、アルルにゴーギャンが来て、二人は、一緒に並んで絵を描いた。

(舞台:コンフィダントと同じだぁるんるんと喜ぶ私。)

だが。。。タバコ・ワイン・コーヒーを飲み過ぎ、ストレスの溜まっていた彼。

ある日、ゴーギャンと議論を交わしている際。。。

彼は、自分の耳を切り落とし、ラシェルの所へ持って行く…。その時から「狂った赤毛」と呼ばれるようになる彼。

孤独と疲労で死に向かおうとする彼。

彼にとって、死は、「陽光に溢れ、全てが金色に染まる場所」だった。

彼は、療養所に入り、そこでも絵を描き続けた。

テオから良い医者がいるオーヴェールの地で住んではどうか?との提案があり、彼はオーヴェールに移り住む。

穏やかで、美しい街、オーヴェールを彼は気に入った。

なのに。。。彼は、大好きな場所で自らの命を断ってしまう爆弾

彼は、いつも独りだった。孤独だった。

美しい景色を見るのも、いい絵を描き上げた時も。常に一人ぼっち…。

彼にとって、絵は最も大切なものだった。そして、大好きな絵を描き続けた。

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

こうして書いてみると、ゴッホは、決してひとりぼっちではないように見えるけれど。。。

彼自身は、寂しさを抱えながら生きていたのかもしれない。

大好きな絵は描いていられるけれど、孤独という大きな闇に震えていたのかもしれない。

そう。一人ぼっちはさみしいよね。

でも、生きてるって事は、どこかで誰かが支えてくれている。

誰かが支えてくれているから、生きていられるんだ。

そう、思ったら、光が見えてくるでしょ?。元気だして!!。笑顔になろうわーい(嬉しい顔)

ゴッホの絵の迫り来るような熱情は、孤独という絶望と愛する絵を描くという至福の共存ゆえなのかもしれない。。。

素晴らしい名作達を鑑賞しながら、そんなふうに思った。


【サントリーミュージアムにて上映中のゴッホ展解説映像】(撮影可)

posted by みぃみ at 10:34| Comment(2) | TrackBack(4) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年08月10日

展覧会:「印象派とモダンアート〜A〜」♪。

平成22年8月10日(火)晴れ

展覧会:「印象派とモダンアート〜@〜」の続き。

《印象的だった画家達について。》

・アンリ・ルソー(1844〜1910)

貧しい家に生まれたルソーは、24歳でパリに出て、税関で働きながら、児童書やルーブル美術館での模写をしたりして、独学で絵を学ぶ。

正規の美術教育を受けず、自らの直感等で独自の世界を展開。

本能的直感に依り、自由な組み合わせで絵を描いた「素朴派」。

絵には、実際の状況に微妙なオリジナルが描き加えられている。

枠にはまらない、新しい目線で描いたから印象的な絵がうみだされたんだろうな☆。

才能に努力とオリジナリティが加わっているからこそ!の作品達。

・ピエール・ボナール(1867〜1947)

ナビ派に参加。親密派を形成。

中間色の流れるようなタッチ。柔和で優しい絵。

日常の室内生活空間を画題とする作品を多く描いた。

ちなみに、裸婦のモデルは、奥様のマルト。

ごくありふれた日常のヒトコマを切り取ってくれる画家。

ともすれば気付かないまますごしたであろう一瞬の時間を思い出深いものにしてくれる。

・アルベール・マルケ(1875〜1947)

ゴッホ・ゴーギャン・セザンヌ等、ポスト印象主義と、シニャック・スーラ等の新印象主義の次、20世紀初頭に現れたフォーヴ(野獣)、フォーヴィヌグ派。

原色を中心とした配色で鮮やかで荒々しいタッチの絵。

他にマティス等がいる。

マティスの「金魚」を鑑賞した際、ホゲーと見とれてた私。

大きな作品がデーンと一番奥に飾ってあって、前に立つと夏の陽射しに似た、強くて激しく眩いオーラを感じた記憶がある。


・マルク・ジャガール(1887〜1985)

ベラルーシでユダヤ人としてうまれたエコールドパリの画家。

1985年(97歳)まで、絵を描き続けた。

1978年制作の最晩年の作品「エッフェル塔前、祭りの人々」には、彼が描き続け、描きたかったものが全て集結している。

音楽・女性・エッフェル塔・太陽・花が集結した絵は賑やかで活動的。温かさを感じる。


・パブロ・ピカソ(1881〜1973)

1940年、ナチスがパリを占領、1944年解放連合軍によりパリが解放されるまで、ピカソはパリに留まり絵を描き続ける。

パリと共にファシズムと闘ったピカソは、平和の闘士とたたえられ、1949年春パリで開催の国際平和会議のポスターを制作する。

作品名は「鳩(明日の平和、武器の放棄)」。

捨てられた武器の上を鳩が飛んでいる作品。

「鳩」は、古代ギリシャでは、神聖な鳥・至高の愛の象徴として、キリスト教美術の世界では精霊を意味する。

ピカソにとって、鳩は、平和と希望のシンボルである。

平和を願う気持ちは今も昔も同じ。

穏やかな充足の日々を願うぴかぴか(新しい)

〜サントリーミュージアム情報〜

IMAXシアターで、9月1日〜10月31日「ゴッホ:天才の絵筆」が上映。

予告を見た私は、観たい度MAX!

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来月が、楽しみだるんるん
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2010年08月06日

展覧会:「印象派とモダンアート〜@〜」♪。

平成22年8月6日(金)晴れ

サントリーミュージアムにて「印象派とモダンアート」を鑑賞。

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【展示内容】
19世紀後半からの100年間に西欧で生み出された数多くのモダンアート。
その中の3つ、「印象派」・「20世紀の具象絵画」・「20世紀の実験的美術」にスポットをあてたのが、この展覧会。
印象派のモネ、ピサロ、シスレー、ルノアール等の作品達。
ナビ派、野獣派、エコール・ド・パリ、素朴派などの具象画家、ボナール、ヴュイヤール、ルドン、マルケ、ローランサン、キスリング、ルソー、ワイエス、モランディ、ボーシャン等の作品達。
ピカソ、レジェ、ミロ、フォンターナ、フランシス、ヴァザルリ、ホックニー等が、モダンアートの根幹となった、色や形の組み合せに言及した実験的美術作品達が鑑賞できる目


《印象的だった画家達について。》

・カミーユ・ピサロ(1830〜1903)

印象派の中心的人物。

マネ、モネ、シスレー、ルノワールら他の印象派の画家達と交流し、後期印象派のセザンヌ、ゴーギャン、スーラ達にも慕われた。

8回開催された印象派展の全てに出品した唯一の画家。

当初は、初期の写実主義バルビゾンハの影響を受け、やや暗めの色調で主に農村を描いていたが、やがて明るい色調になり、1880年頃には、すっかり印象派的な絵を描くようになった。

一番最初に展示のあった「積み藁と干し草車」に衝撃を受け、しばらくその前に張り付いた私。

農地が背景の、真ん中に藁を積んだ荷車のようなものが書いてあるシンプルな構図。

なのに、そこにある干し草の香りや吹き抜ける風を感じた。

流行の3Dもまっ青たらーっ(汗)

メガネをかけなくても、足を運ばなくても、絵を眺めるだけで、その場所にワープした感覚に誘ってくれるぴかぴか(新しい)

とにかく、素晴らしくて、素晴らしくて、大感動わーい(嬉しい顔)


・ジョヴァンニ・セガンティーニ(1858〜1899)

イタリアの画家。アルプス山岳等、イタリアの「分割主義」の代表作家。

「水飲み場の牛」という作品に、魅きつけられた。

美術館の中にいるのに、パーッツと明るい陽の光を浴びて野外にいる感覚になった。

愛嬌のある牛さん、可愛いな〜揺れるハートって思っていたら点描っぽい技法。

点描で、こんなにも立体的で、明るくって気持ちが高揚する作品を書けるって、凄いexclamation

点描といえば。。。ジョルジュ・スーラ(新印象派)が有名。

三谷幸喜さん作・演出の舞台:「絆〜コンフィダント〜」にも登場。

確か、スーラは、中井貴一さんが演じたはず。

愛称は、「てん・てんの人」(点と…の意味:笑)。

るんるんゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シュフネッケル〜」って歌うルイーズ役の堀内敬子さんの歌声、今もすぐよみがえってくる。

ゴーギャン(寺脇康文)ゴッホ(生瀬勝久)、共に暮らし、心通い合うようで微妙に壁がある間柄。

ゴッホが打ちひしがれ、耳を切り落とす場面は、切なかった。。。

才能があり、互いを認め合いながらもライバル心もあるゴッホ・ゴーギャン・スーラを繋ぐシュフネッケル(相島一之)。

でも、シュフネッケル自身も本当は芸術の世界に生きたくて…。

切なさと楽しさ、絶望と希望、嫉妬と友情が、絶妙にミックスしてある舞台だった。

あんまり画家の技法や人となりを知らなかった私にとっては、知識の源にもなったし手(チョキ)

ゴッホ・ゴーギャン・スーラ・シュフネッケルって、お友達だったのねひらめき。とか。。。

・クロード・モネ(1840〜1926)

モネの「印象派は、印象に由来する。」。

どういう意味か???。

彼は、同じ場所の様々な顔を切り取った画家。

光りと大気の状態で、全く違う顔を持つ風景。

全く同じ場所を、時間や季候等によってキャンバスを取り替えて描いたので、何枚もの作品が同時進行だった事もあるらしい。

同じ場所が、春と冬、霧と曇天と晴れで、ずらっと並んでいて、面白かったわーい(嬉しい顔)

景色が様々な顔を魅せるように人間も含め、あらゆる物事が様々な顔を持っている。

固定概念を取り払い、柔軟な心で物事を眺め・感じる感性って大切かわいい

続く。。。
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2010年05月30日

国立国際美術館:「ルノワール」♪。

平成22年5月30日(日)晴れ

「ルノワール −伝統と革新−」レポ。

ピエール=オーギュスト・ルノワール(1841年:仏:印象派)の作品80点以上が一同に集まる展示会。

行くっしょ〜ダッシュ(走り出すさま)って事で、行ってきました大阪:中之島の国立国際美術館。

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ルノワールの作品には、裸婦や静物画(花や果物)を、暖かく柔らかな色調で描いてあるところが心魅かれる。

私の中では、黒田清輝氏の作品ともリンク。。。

黒田氏は、フランスに留学して、印象派の様式を折衷的に採り入れた外光派絵画(明瞭な光の表現を探求した表現手法)を、国内で確立した方。

どちらも好きな画家さん揺れるハート

「黒田記念館」を訪れた時と似た感じの研究がルノワール展でも紹介してあったので、そちらのレポを。

ルノワールの2作品をX線と赤外線を使って分析した所、見つかった作品の不思議。

比較対象は、

1888年の作品【水の中の裸婦】
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1915年の作品【水浴の後】
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まずは、赤外線を使って下書きをCHECK!。

「水の中の裸婦」には、下書きがいっぱい。

ルノワールの手によって、モデルとなった女性の本来、ほっそりした体型がふっくらとした体型に、ロングヘアーがまとめ髪に変身。

手を加え、理想の女性を模索しながら描きあげた40歳代のルノワールの姿が浮かび上がります。

一方、70歳代に入って描いた「水浴の後」には、書き直しがありませんexclamation

ルノワールは、迷い無く一気に作品を描き上げたのです。

続いて、X線による色の塗り方・使い方のCHECK!。

ポイントは、印象派にとって、とても大切な色の緑色

「水の中の裸婦」には、エメラルドグリーンとヴィリジャンを使用。

「水浴の後」には、ヴィリジャンのみを使用。

明るく発色の良いエメラルドグリーンから、深みと透明感のあるヴィリジャンへとルノワールの好みが移行していった様子がうかがえます。

ちなみに、1880年頃までの作品には、エメラルドグリーンとヴィリジャンを併用。

1890年以降の作品には、ヴィリジャンのみを使用しています。

黒田記念室でもX線と赤外線を使った絵の分析の解説展示がありますので、超でっかい裸婦の展示とあわせて、ルノワールと比較するのも楽しいかもるんるん

ルノワールの絵が、見る角度によって様々な表情をみせてくれて、絵の中の息吹が伝わってくるような感動ゆえ、ず〜っと眺めていたくなる理由が判明ひらめきしたのは…。

ルノワールのコンセプト。

「絵画は、室内を飾る最も身近な装飾品。」

「絵は、壁を飾る為に描かれるものだから、できるだけ豊かなものであるべきだ。」

「絵画は、人々の身近にあって、喜びを与えるもの。」


ルノワールの絵の人物画の背景にも美しい花々が描いてある理由、眺めていると心がはずむグッド(上向き矢印)理由、見えてきた気がして、とってもハッピーな気持ちになった私るんるん

良い作品にふれられた事に感謝かわいい

あっ!、レストランにてルノワール展記念コースをいただきましたレストラン

食前酒に始まり、スープ・前菜・お魚・お肉・パン・デザートのフルコース。

写真は、【フォアグラとホタテの前菜】

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リッチで贅沢な美味しさを満喫わーい(嬉しい顔)

ちなみに、黒田記念室を訪れた時のレポはこちら


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posted by みぃみ at 13:25| Comment(6) | TrackBack(1) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年04月11日

「未来の世界の〜」♪。

平成22年4月11日(日)晴れ雨

のびアニキの、「のびアート」アート

ずらっと並んだのび太君の洋服。

アニキ自身が芸術作品だそうだ。

nobiart.jpg
posted by みぃみ at 17:35| Comment(0) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年11月13日

「〜It's a Rumic World〜」♪。

平成21年11月13日(金)晴れ

高松市美術館で開催のあった「高橋留美子展」レポ。

TRパンフ1TRパンフ2

内容は、『うる星やつら』・『めぞん一刻』・『らんま1/2』・『犬夜叉』を中心にイラスト原画等約150点が初公開。又、あだち充さんや青山剛昌さんなど有名作家34人がラムちゃんを描く「My Lum」の特別展示やオリジナルアニメが放映。との事。

「高橋留美子展覧 in 高松」

11月1日、最終日。

どうしようか迷ってたけど朝早く目覚めたのでGO

高松市美術館の友の会に入ってると、全ての特別展が一度は無料らしい…。

私は、1年度に1展示だけ無料で、後は2割引きだと思ってたから去年は1展示だけ観賞。

「もったいな〜い。」って言ってた館員さんの言葉の意味が、今頃判明!もうやだ〜(悲しい顔)

今年、オスカール展とばしちまったよ…たらーっ(汗)

なんちゅー勿体ない事をしてたんだ私(-.-;)。

8割料金払うつもりで行ったら、「まだ一度もご覧になってないので無料ですよ〜。」の館員さんの案内にお目目が点

前回、「加山又蔵見てますけどいいんですか?」と、しばし奇妙な会話しちゃったよ…あせあせ(飛び散る汗)

はやく言ってよ〜むかっ(怒り)、じゃなくて、私がおバカだったのねふらふら

あ〜ん、思い込みって、怖い(:_;)。

ふぇぇん、オスカール展、観たかったのに。

まぁいいや右斜め上。と気を取り直し。

入口には、犬夜叉。

犬夜叉像

ちなみに、殺生丸様ファンなわたくし揺れるハート

一歩会場に足を踏み入れると、そこは、高橋留美子さんワールド。

あたる君に肩を抱かれ、「俺は男だーっ」とパンチをかます、らんま。

一方、ラムちゃんは「高橋留美子展」の説明中。

そのラムちゃんを見つけた犬夜叉は、「この時代に鬼がいるっ!。」とラムちゃんに斬りかかろうとした所を、かごめに「おすわりっ。」と言われて、地面にグシャッ。

そんな、かごめちゃんに手を出そうとするあたるは、犬夜叉に斬りかかられ、ラムちゃんに電撃をくらわされ…。


ってな感じのミニアニメでテンション↑↑

「うる星やつら」&「犬夜叉」&「らんま1/2」の豪華共演に、にま〜わーい(嬉しい顔)

会場内は、「うる星やつら」→「めぞん一刻」→「らんま1/2」→「犬夜叉」→「作品達の総括」の順に巡っていくようになってる。

「うる星」が始まって、しばらくしてから「めぞん」も始まり、同時進行で両方の作品が展開されていく中、「うる星」は完全ギャグ的な、「めぞん」はもう少し真面目な大人な感じのコンセプトで書き進めていったらしい。

マンガの表紙や付録、カレンダー、書き下ろしなんかの原画が、いっぱい展示してあって、そこには、各作品に登場するキャラクター達が大集合ぴかぴか(新しい)

随分前に読んだのに、それぞれのキャラクターの名前って覚えてるものだね〜。

一つ一つの作品をくまなく眺めて楽しんだ私目

「想い」っていうのがコンセプトになってるブースは、「めぞん一刻」が中心に展示してあった。

惣一郎一筋の響子さんが、少しずつ少しずつ五代君と心を通わせて…。

魅かれ合って。。。ラブラブになってく。。。


鑑賞しながら、照れちゃいながらも、ほんわか心が温かくなった黒ハート

響子さんの花嫁姿、と〜っても綺麗だった。

五代君の幸せそうな顔も良かった。お幸せにぴかぴか(新しい)

そして、「らんま1/2」は、子供達にも分かる内容が、コンセプト。

読んでた時、私は、男の子のらんまも女の子のらんまもどっちも好きだから、嫌がるあかねの気持ちが、もどかしかった。

別に、時々女に変身したっていーじゃん。カッコイイし自分のこと守ってくれる男の子がいたら、即落ちするわさっ揺れるハート

高橋さん、この作品をきっかけに、ファンの年齢層が、より広がったそうです。

そして、「犬夜叉」は、歴史物語がテーマ。

丁度この日は、上映アニメ作品が「犬夜叉」。

殺生丸と犬夜叉のうっすら芽生える兄弟愛と奈落の底深い邪悪とが表現してある作品。

30分、堪能させていただきましたるんるん

マンガの原稿の吹き出し部分の字ってどうなってるんだろう?っていう疑問も解決したしひらめき

子供時代〜高校時代、夢中で読みふけったり本、テレビTVに釘付けになった高橋さんの作品。

10年以上経った今、再び高橋さんの作品にふれても、やっぱり好き揺れるハート&面白いわーい(嬉しい顔)

自分自身の生きてきた歴史に刻んである想い出を呼び起こしてくれたこの企画展に感謝ぴかぴか(新しい)

高橋さん、素敵な作品をありがとうございます。

最後に、色んな個性がいっぱい集まっていて興味深かったのが「My Lum」。

34人の作家さん達が、各々「ラム」ちゃんを描いてる展示。

まずは、産みの親である高橋留美子さんの描くラムちゃん。

ラムちゃんに憧れてた私。とってもキュートなのに一人の人に一途なところが、なんとも可愛いんだもんハートたち(複数ハート)

すぐ隣のラムちゃんを見て目。。。

「あっ!あの作家さんだぁ。」と野球ボール野球が脳裏に浮かんだ私。

作家さん名を確認眼鏡。大正解手(チョキ)

あだち充さんでしたるんるん

安野モヨコさんのラムちゃんは、くるくるのヘアのお嬢様。

海野チカさん(ハチクロ)のラムちゃんは、ほんわかラムちゃん。

青山剛昌さん(名探偵コナン)のラムちゃんは知的な感じ。

あっexclamationって思うラムちゃんの作家さんを見ると、好きな漫画の作家さんだったりして、「あぁ。人間の嗜好って年齢を重ねても意外と継続してるんだぁひらめき。」と気付き…。

「さすがの猿飛」も好きだったもんなぁ。。。

今でも「鋼の錬金術師」はみてるTVもんなぁ。。。

なぁんて思いながら、各作家さんのコメントを読んでると、「もしかして、私と同世代?。」と分かり、私はこの方と同じ時代を生きてきてるんだと不思議な感覚になったり、「子供時代、夢中になった作品を描いてくれてた作家さんにとっては、産まれてきたラムちゃんはこんなふうにみえてたんだなぁ。」と作家さん同士の思いが垣間見えたり。。。

個人的に「おぉexclamation。」としばらくみとれたのは、原哲夫さんのラムちゃん。

「北斗の拳」の作家さん。

ど真ん中にグラマラスかつ迫力の美人ラムちゃんがドーンぴかぴか(新しい)

北斗の拳ファンな私には、ユリアがレイがユダがトキがラオウがよみがえってきたのであります。

良い作品達は時を越えても、やっぱり良いんです。

時代を共に生きていけるマンガ達が、これからも増えていくといいなぁかわいい

ちなみに。。。

【購入したお土産】

〜殺生丸様キーホルダー&阪神タイガース×ラムちゃん〜

TRグッズ

&「らんま1/2」のスープカップいい気分(温泉)

大満足わーい(嬉しい顔)
posted by みぃみ at 08:00| Comment(3) | TrackBack(0) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月14日

「加山又造展」♪。

平成21年5月14日(木)晴れ

高松市美術館で開催中の「加山又造展」へ行ってきました。

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幸い、東京国立近代美術館の尾崎正明氏の記念講演を聴講できたので、そのレポを本

「加山又造氏について」

1927年、祖父は絵師、父は京都西陣の和装図案家の家庭に生まれる。

京都市立美術工芸学校卒業後、東京美術学校に入学、卒業。山本丘人に師事。

1950年、第2回創造美術(後の創画会)春季展、秋の第3回創造美術展に入選し、若くしてその才能を認められ。1997年、文化功労者に選ばれ、2003年文化勲章を受章。

初期の動物画から日本の古典に倣った華麗な屏風絵、線描の美しさを追及した裸婦、さらに北宋山水画に学んだ水墨作品まで新たな芸術世界を次々に展開し、戦後の日本画壇に多大な功績を残す。

又、絵画以外にも、着物や陶器のデザイン、屏風、装飾品、着物のデザイン、飛行機の室内装飾、車のボディペイントに至るまで、その創作活動は多岐にわたる。

2004年、76歳でその生涯を終える。


加山氏の初期の作品として、動物画が展示されていました。

1950年代の加山氏は、西洋画の様式性が強い作品が多いとのこと。

この時代のは、なんとなくもの悲しいので、私はちょびっと苦手かな…もうやだ〜(悲しい顔)

【1960年代】

テーマは、「時間と空間を越えた表現」。

〜春秋波濤〜

春秋波濤.jpg

左に紅葉の山・右に桜の山を描くという、現実にはありえない状況を、時と場所を超越して同時に表現した作品。

季節や場所を超越した組み合わせによって、躍動的なパワーを表し、自然の営みの造り出す命の真実を表現した作品を多く創っています。

【1970〜80年代】

テーマは、「永遠のエロティシズム」。

〜裸婦習作〜

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写真は、後に制作したものですが、加山氏が、初めて裸婦を描いたのは、1974年で、作品名は「裸婦習作」。

1959年発足した「轟会」のメンバー石本正氏の影響を受けた加山氏は、鈴木春信や喜田川歌麿らが日本女性の美しさを描いた「浮世絵」の肌の線の美しさに魅せられて書くことにしたんだとか。

柔らかな曲線美は、日本女性特有の美しさだそうです

日本女性として誇っちゃいましょう手(チョキ)

【1960〜90年代】

テーマは、「花鳥画の世界」。

〜夜桜〜

夜桜.bmp

この作品、ものすご〜く大好き揺れるハート

左隻に満開の桜かわいい・右隻に篝火ぴかぴか(新しい)

そして、右隻から左隻へ篝火が繋がってるんですよ〜。

なんとも幻想的な世界に魅きこまれまするんるん

能の「幽幻」の世界からきているんだとか。。。納得です。

【1970〜90年代】

テーマは、「水墨画−色彩と超えた世界−」。

〜月光波濤〜

月光波濤.bmp

〜風〜

風.bmp

上記も、大好きな作品揺れるハート

「風」は、和紙をくしゃくしゃにした「もみ紙」に描いたものらしくて、白鷺の羽が、ふわっふわで、側に寄ると、かぐわしい香りが包んでくれそうな心が清々しくなる作品。

「月光波濤」。圧巻ですexclamation。生でぜひぜひ御覧くださいませ。

すんばらしいですぴかぴか(新しい)

写実性と様式性が共存し、且つ、波の持っているパワーという動的なものが描かれてありながらも静の世界が表現されている。

相対するものが見事に一つの作品で表現されている作品。

ちなみに、エアガンやバイブレータも制作に使用してあるそうです。

〜倣北宋水墨山水雪景〜

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これねぇ、塗り残しの技法も使ってるんだそうです。

元々、水墨画は中国でうまれた視覚を離れた絶対的な表現で、色の無い世界で至高のものを表現するっていう五感から解き放たれた宇宙的空間っていうジャンルのものだそうで。

どうしても近寄りがたい圧倒的な威高を中国の作品は持っているんだけど。

日本的なものは、情緒的な世界を表現しているんだそう。

中国の水墨画の世界を模しながらも、日本的な文化にアレンジがなされていったってことだぁねひらめき

【1970〜2000年代】

テーマは、「生活の中の美」。

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こんな感じで、加山氏は、絵画・版画に加えて、着物の絵付け(直接筆で書いた)、陶器、壁画、飛行機の室内装飾やアートカーまで、様々なジャンルで多くの作品を製作なさっているんだけど。

なんで、複数生産できる工業的生産品のデザインにも積極的だったかっていうと。。。

「美はもっと身近にあるべき」。って考えていて。

美しいものを日常生活でもっと自由に使える状況になって欲しい。

美術と日常生活が融和した世界であって欲しい。


っていう願いが、加山氏の思いだったそうです。

どこかへ出掛けて行って、芸術を眺めるっていうのもいいけど、もっともっと身近で良い作品と出会って欲しいっていう願いだったのなら、嬉しいな〜って思うわーい(嬉しい顔)

気持のいっぱいはいってるものって、心を豊かにしてくれるんですもんるんるん

そ・し・て。

「イ方古」(ほうこ)…いにしえを真似る。

ってことは、俵屋宗達〜尾形光琳〜酒井抱一の「風神雷神図」のように行われてきたことで。

先人に学びながらも、その時代を生きている人のオリジナリティが加わって、新しい作品ができあがって、どんどん進化していってて、感動が生まれてきたわけで。

古きを学ぶってことは、とっても大切なことなんだ。

今があるためには昔があるから由なんだ
っていうことを再認識させてくれる時間になりましたかわいい

これってね、自分の親とかご先祖様への感謝も、そーっと示唆してるよね?なぁんて思う今日この頃なのでありますわーい(嬉しい顔)

posted by みぃみ at 07:00| Comment(3) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年11月08日

「モネの庭」♪。

平成20年11月8日(土)雨

フランスの印象派画家クロード・モネ(一八四〇−一九二六年)が「睡蓮(すいれん)」で描いたのと同じ、
青いスイレンの花が咲きました。黄色の花達と共に池を彩り、目を楽しませてくれますかわいい


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鳴門市鳴門町土佐泊浦の大塚国際美術館にて撮影映画

自然の美しさ・優美さに感動ぴかぴか(新しい)
posted by みぃみ at 08:00| Comment(3) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月26日

名画劇場〜A〜♪。

続:誰のなんていう作品でしょう?。《撮影許可有》

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posted by みぃみ at 02:50| Comment(2) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

名画劇場〜@〜♪。

平成20年10月26日(日)雨

誰のなんていう作品でしょう?。《撮影許可有》

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posted by みぃみ at 02:48| Comment(1) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年10月25日

ゲルニカ♪。

平成20年10月25日(土)晴れ


【ゲルニカ】パブロ・ピカソ作。《撮影許可有》

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【ゲルニカ】デジカメ版

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【作品説明】

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【窓辺に座る女】ピカソ作

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posted by みぃみ at 19:06| Comment(2) | 美術館 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする