2015年04月17日

舞台:「エッグ」♪。

平成27年4月17日(金)晴れ

舞台:「NODA MAP 第19回公演−エッグ」。
【作・演出】野田秀樹
【音楽】椎名林檎・【美術】堀尾幸男・【照明】小川幾雄
【衣装】ひびのこづえ・【音響・効果】高都幸男・【振付】黒田育世
【映像】奥秀太郎・【美粧】柘植伊佐夫・【舞台装置】瀬崎将孝
【キャスト】
妻夫木聡:阿倍比羅夫・深津絵里:苺イチエ
仲村トオル:粒来幸吉・秋山菜津子:オーナー
大倉孝二:平川・藤井隆:お床山
野田秀樹:劇場案内係・芸術監督
橋爪功:消田監督
ストーリー:
舞台の梁の裏から見つかった寺山修司の遺稿『エッグ』。
それを作品として蘇らせようとする芸術監督(野田秀樹)。
リアルタイムで進む原稿の読み解きと、作中世界が混じり合いながらの場面進展。
架空のスポーツ種目「エッグ」に情熱を注ぎ、オリンピックで栄光を掴む日を夢見続ける二人のアスリート。
歌い、踊り、そして二人の間で心揺れ動く女性シンガーソングライター。
二十世紀最大のカルチャーとして君臨した「スポーツ」と「音楽」。
そこに向けられる大衆の熱狂。愛情、嫉妬、世代交代。
様々な私欲が絡み合い、さらに時代の見えざる手に翻弄される登場人物たち。
しかし、物語の表層は徐々に卵の殻の如くヒビが走り、内包していた「真の姿」を見せはじめ、現代を生きる我々がかつて“知った気になっていた”哀しく鮮烈な、かの時代へのレクイエムを描き出すのだった。


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新種目としてオリンピック出場を目指している団体種目「エッグ」。
チームの英雄粒来は、その地位とオーナーの娘である歌姫:苺イチエを、飛躍的な活躍をみせた新星選手:阿倍に、奪われる。
大好きなイチエと結婚生活を送り、人々に新英雄としてもてはやされる阿部。
けれども、阿部の幸せの先には、別の筋書きがあったのだ。

外科医ときけば、男性の医者
巨大組織のオーナーときけば、百戦錬磨の熟年男性
オリンピックときけば、開催予定の2020年東京オリンピック、又は、1964年の東京オリンピック
質問に対し、反射的に思い浮かぶ回答。。。

けれども、外科医もオーナーも女性かもしれないし、オリンピックは、開催されなかった1940年の東京オリンピックの事かもしれない。

そう考えると、普段、いかにイメージの擦り込みの中で生活しているか、に気付かされる。

メディアやネットで、「今のトレンドはこれ!」、「社会で起こってる出来事の要因はこれ!」と、しょっちゅう目にしていれば、流行の最先端はそれなんだと思うし、善悪の判断は、手に入る情報からおこなってしまう。

「思い込み」と「先入観」を覆しながら、進んでいくストーリーは…。
オーナーは若い女性であり、いかつい男達のスポーツであるエッグは、実は、白衣の天使の行動から生まれたものであり、この話でいうところのオリンピックは、開催されなかった1964年のオリンピックの事で、更に、この物語の舞台は、日本ではなく、満州であり、阿部のあみだしたエッグ必勝法「卵に穴を開け割らずに中身を抽出する方法」は、IBMがナチスドイツに提供したパンチカード機器『ホレリス』によるユダヤ人の判別方法であり、新進スポーツの「エッグ」は、細菌兵器製造及びワクチン製造を隠すためのものに、話が進むうち、姿を変えていく。

快活で躍動的なものが、いつの間にか、陰鬱で隠密的なものに変わっていく様子に、情報操作の恐ろしさを感じた。

売れっ子歌手イチエとスポーツのエース阿部の結婚、阿部に座を奪われ、遺書を遺して死んだ粒来。
でも、実の所、イチエの結婚は、利益を手に入れようとする大きな力により仕組まれたもので、大衆の祝福の盛り上がりにより、逃げ場が無くなり仕方なく結婚したもの。
阿倍のスターダムへの躍進は、実は生きており細菌兵器製造にかかわっていた粒来が、犯罪発覚の際のスケープゴートに使うための下準備。
スター同士の華やかな結婚生活、悲哀の元英雄という話題性のみ公表され、これら真実は闇の中。

劇中「人は、番号で呼ばれ始めると、とたんに、重さが軽くなる」との台詞。
実験台にされる人がナンバリングされて、番号で呼ばれて実験される場面。
今年の10月から国民全員に番号が割り振られて、全ての情報がその番号に集約されるシステムが稼働するけれど、個人の重さを大切にしてもらえる社会であって欲しいと思った。

誰でもいつでも広範囲に向けて情報発信可能になった現代。
発言の正誤は問題ではなく、情報が次々と上書きされていく事で、全く別の真実が作り上げられていく。
今日まで語り続けられている歴史も、実は権力者達の力で書き換えられた真実なのかもしれない。
そう思ったら、「言葉」って、とても重要な位置づけなんだなぁ、と思った。

全てを計画した女性オーナーの「大衆には、週に1回、スポーツと音楽を与えておけばいいの。そうすれば、たいていの不満や疑問は消え去ってしまう」という台詞。
オリンピックや各種世界大会の観戦、音楽や映像は、人心を高揚させ、その力は、抱えている負の気持ちを忘れさせてくれる。

その高揚感で心潤わせたくて、日々頑張ってる私自身。
踊らされてる、とは、思いたくないけれど、踊らされてるのかしら?:笑。
ま、踊らされてるのなら、全力で踊るっ!!!。

とはいえ。。。
今、生活している事全ても、誰かの意図通りの作られたもので、
自分の意思のつもりの行動も、実は他人の思惑なのかもしれない、なぁんて、少々怖くなった。

舞台の妻夫木君、初鑑賞でしたが、声もよく通って、動きも滑らか、笑いと悲しみの緩急も上手。
仲村トオルさん、セミヌードの上半身、彫刻のように美しい、胸筋のふくよかさ、羨ましかった。
深津絵里さん、ゴスロリファッションもヤンキー言葉も女の子な言葉も自由自在。
ハイヒール履いて、歌って踊って…なんでもできる方なのね。

三谷幸喜さん脚本の「おのれナポレオン」で演じた、おつきの者達をチェスの駒のように自在に操り、自らの死を演出したナポレオンそのものの野田秀樹さんに、心操られた衝撃の舞台だった。
posted by みぃみ at 13:15| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月16日

映画:「バードマン」♪。

平成27年4月16日(木)晴れ

映画:「バードマン」。

原作があって、映像技術と音響効果を活かして、画面いっぱい大騒ぎ、スパイス的にイイ話と切ない話の加わったヒーロー作品や続編物が次々と公開!な現状に、抗おうとしてるのか、警鐘鳴らしてるのか、肯定せざるをえずないのか、その現状の中で生きていくことにするのか、主人公の気持ちはどう結論つけたのかな?と思った作品。

主人公の気持ちが分からないままなのは、たいした事では無いのだけれど。。。

座席が動いたり、映像が特別だったり、匂いや風がでてきたり、そういう風に映画館が整備されてるのは、作品がそういう作りで、そういう作りの作品が増えたから映画館がアトラクション的な作りになってきたわけで…。
そいういうアトラクション的な作品にしかお客さんが集まらないから、そういう作品になるんだ、本当はもっと他に作りたい作品があるんだ、という主張をしたいのなら、腑に落ちない。
出演者さん達は、ど派手なアクション・ヒットする(お客さんが入る事)事うけあいの作品に出演し、巨額の報酬を得て、裕福な暮らしをしているんだよね。

アトラクションを望むお客さんと高い出演料を手に入れる出演者、需要と供給がマッチしてるんだよね。

で、爆発的ヒットした作品もそのうち飽きられて、うまくシフトチェンジできなかった役者さんは落ち目になる。
という事は、その作品も役者さんも、記憶には残るけど、心には残らなかった、って事でしょ。

で、落ち目になってから、本当は、心に残る作品が作りたいんだ!!って、主張されても…ね。
記憶に残る方で、いい思いを過去にしてきたのなら、プラマイゼロな人生なんじゃないのかな…。

事実、心に残る作品は、上映劇場増えていくし、パッケージ化されても人気は何年も続く。
かなりの年数が経っても、「あぁ、こうこうこういう話だったよね」って、ちゃんと思い出せる。

空調も音響も映像も素晴らしい映画館で、
社会にちゃんと伝えなくちゃいけないことだからと、
人や動物が爆風や攻撃で
血飛沫あげながらバラバラになっていく様子を
上映されても、観に行こうと思えない。
映像は、進化しないんだもん。
ロングランしたとしても、何ヶ月間も作られた時のままの繰り返し再生。
そこに熱量は無い。
観た人は、あぁ、大変なのね、怖いわね、改善しなきゃね、とは思うだろうけれど、たぶん時の経過で忘れる。
何ヶ月か毎に今はこうです、と、映像が更新され続け、公開され続けるなら別だと思うけれど。

舞台用の長台詞を映像化するのも、そう。
劇中、バードマンの、観客は、長台詞なんか望んでない、は、分かる。

快適な環境で、シェイクスピアみたいな回りくどい表現がつづいたら寝るって。。。

生身の人間が目の前で喋るから、長〜〜〜い台詞も観ている人に伝わるの。

同じ内容でも、回を追う毎に進化するから、変化するから、伝わるの。
延々と撮った時のままのものが繰り返されても、もし、話題になったとしても、数年で忘れ去られるよ、きっと。

「上映期間中に映画館に行かないと観られない!」という時代から「ほんの数ヶ月で安価で自宅で鑑賞できるパッケージ化」な時代になっちゃった今。

興行収入多い作品は、派手な作りなものになっちゃった…。

これから先。。。
映画として作る事で、観た方も作った方も満足できるもの、って、何なんだろう…。

posted by みぃみ at 11:37| Comment(0) | TrackBack(14) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年04月06日

自然:「2015年4月」♪。

平成27年4月6日(月)雨晴れ

今年も我が家の花達、咲きました〜揺れるハート

【クリスマスローズ】
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【ラナンキュラス】
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【鳥さんからのプレゼント】
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【なんでしょう?】
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【ヤマブキ】
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【ツバキ】
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【チューリップ】
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植えて5年目、初開花です。

【街道桜】
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毎年、春を告げてくれる桜ちゃん。

今年も華やかな春を運んでくれた植物達に、感謝☆。
来年もよろしくお願いします
posted by みぃみ at 16:06| Comment(0) | TrackBack(0) | 自然 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月30日

映画:「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」♪。

平成27年3月30日(月)晴れ

映画:「ナイトミュージアム/エジプト王の秘密」。

監  督:ショーン・レヴィ
脚  本:デビッド・ギヨン 、 マイケル・ハンデルマン
キャスト:
ラリー/ラー:ベン・スティラー
"テディ"・ルーズベルト/ガルーダ:ロビン・ウィリアムズ
ジェデダイア:オーウェン・ウィルソン
サー・ランスロット:ダン・スティーヴンス
マレンカレ:ベン・キングズレー
マックフィー博士:リッキー・ジャーヴェイス
オクタヴィウス:スティーヴ・クーガン
ティリー:レベル・ウィルソン
ニック・デーリー:スカイラー・ギソンド
アッティラ・ザ・フン:パトリック・ギャラガー
サカジャウィア:ミズオ・ペック
ストーリー:
1938年、エジプト。
遺跡の発掘現場で、考古学者の息子が地下墓地に転落。そこで光輝くファラオの石版〈タブレット〉が発見される。
現代のニューヨーク。
アメリカ自然史博物館の夜警・ラリー(ベン・スティラー)は、新設されたプラネタリウムの祝賀パーティの準備で大忙し。晩餐会では満天の星座を見せながら“テディ”ことセオドア・ルーズベルト(ロビン・ウィリアムズ)が心を動かすスピーチを行い、大成功……のはずだった。
ところが、テディがいきなり乱心、展示物の仲間たちまで乱入して大混乱となる。しかもパーティの後、仲間たちは何も覚えておらず、アクメンラー(ラミ・マレック)が倒れこんでしまった。
どうやら展示物たちを動かしている魔法の石板に異変が起こったらしく、もし石版が滅びれば仲間たちは動けなくなってしまう。
ラリーは前任の老警備員3人組を訪ね、その秘密を解く鍵が大英博物館にあると知る。
高校生の息子ニッキー(スカイラー・ギソンド)と仲間たちを連れてロンドンへ向かったラリーは、女性警備員のティリー(レベル・ウィルソン)を騙し、なんとか大英博物館へ潜入するが、突如巨大なトリケラトプスの骨格標本に襲われる。
そこに現れ彼らを助け出したのは、アーサー王伝説の騎士・ランスロット(ダン・スティーヴンス)だった。
だがホッとしたのもつかの間、今度はオクタヴィウス(スティーヴ・クーガン)とジェデダイア(オーウェン・ウィルソン)のミニチュア2人組が排気口に吸い込まれ、危険なジオラマへと迷い込む。
一方、ソウリュウの攻撃から辛くも逃げ出したラリーたちは、アクメンラーの父ファラオ(ベン・キングズレー)から石版の魔法の秘密を聞き出す。
だがその時、ランスロットがニッキーを人質に取り、石版を奪ってロンドンの街へ逃走。それを追うラリーたちにはさらなる危機が待ち受けていた。


一番最初の作品「ナイトミュージアム」のラスト、テディがシャキーンと刀を掲げて日の出と共に蝋人形になった時、お話が(作品が)終わっちゃうのが寂しくて(正確には、博物館の仲間達に会えなくなっちゃうのが寂しくて)、ポロポロ泣いちゃったので、「2」ができた時、あの時ものすごく切ない思いで決別したのに…と、納得できなくて、「2」は観ないまま。
『「3」(今作)できたよ〜』のお知らせもスルーするつもりでしたが、「1」でダダ泣きさせてくれたテディ(ロビン・ウィリアムズさん)と、ちゃんとお別れしようと、今作品、観てきました。

アクメンラー、彼よりもさらに昔の父王マレンカレと、現代の最新機器スマホが共演(?)したり、通せんぼするガルーダ像等、大英博物館の展示品達とのなんやかんや、一つの場所で各地のアドベンチャー、今回も楽しかったです。

泥棒三人組の再登場や「キモサベ(←相棒)」(←開拓している人のゴーグルが某作品のアイマスクに既に見えていたので、そこからの「キモサベ」に、喜びました)。

命を救う電気ショックAEDを、逆転の発想使いして複数頭の大蛇・ソウリュウ退治に使ったり。
ミニチュアジェデダイアとオクタヴィウス…、YouTube書き込みに立派な機械導入してキーボードを打ったり。
この冒頭の、YouTube「にゃんこは、光を追っかけるのが大好き」な作品。。。
後半、ロンドンのネルソン石柱のまわりに置いてある巨大なライオンの銅像数頭が動き出した時の対処法に繋がっているんですね♪。
あー!三越のライオンがおっきくなってる〜〜とテンション上がった私ですが、三越のライオンの銅像は、このトラファルガー広場のライオンからきたものなのだそうです。

デクスターによる消火(小か?←きちゃなくて、すみません)場面。
予告で映って、何をどうするのか気になっていましたが、こういう事だったのですね。
噴火したベスビオ火山のマグマ消火だったとはっ!!。
面白かったのは、この場面の「ポンペイ」
「イペンポ」と、言い続けるミニチュアペアに「ポンペイ」「ポンペイ」言い続ける胸像。
硝子ケースの中から言うものだから、音がこもって、もごもご。
そのもどかしさに、くすっ(^^)でした。

エッシャーのだまし絵の中での攻防も楽しかったです。
下に落ちてったテディ、きっと上からくるんだろうな〜と思ったら、ビンゴ!。
上からやってきました〜〜〜。

とってもイケメンで強くてかっこいいランスロット卿…。
残念なイケメン認定はぎりぎり回避。
デクスターのぎゅっと握った指先が力尽きそうになった時、泣きそうになりました。
ランスロットがキャメロット城だと思い込んで入った劇場内。
そこには、アーサー王とグィネヴィア王妃。
ランスロットは(自身が横恋慕した:w)愛しのグィネヴィア王妃を目指して、アーサー王にむかっていきます。
突然の事に驚くアーサー王の演じ手は…。
ヒュー様でしたっ!!。
ヒュー様、ご出演、知らなかったので、大喜び揺れるハート

「アイアムヒュージャックマン」と話すヒュー様を「ヒュージ・アックマン」って…:笑。
ヒュー・ジャックマンだってば〜!を頑なに「ヒュージ アックマン」と言い張るランスロット卿に、ウルヴァリンの役をやってみせるヒュー様(なんとお得な作品でしょ、ヒュー様の歌声も聞けたし)。

アクメンラーが大英博物館に残っていいのかどうかは謎ですが…。
「親子や仲間等の間の絆や命」が「宝物」よりも大切!というテーマは、良いと思いました。

ロビン演じるテディの「夜が明けるぞ」と言いながら、馬にまたがって敬礼には、泣けました。

でも、作品がもたらしてくれた魔法は、永遠だと思います。

心穏やかになるステキな作品でしたキスマーク
posted by みぃみ at 11:50| Comment(14) | TrackBack(15) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月24日

芸術:「チューリヒ美術館展 印象派からシュルレアリスムまで」♪。

平成27年3月24日(火)晴れ

神戸市立博物館に「チューリヒ美術館展 印象派からシュルレアリスムまで」を観に行ってきました。
19世紀後半から20世紀の印象派からシュルレアリスムにいたる34作家の作品74点の展示。
印象派:モネ、ドガ
ポスト印象派・素朴派:セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソー
ナビ派:ボナール
表現主義:ムンク
フォーヴィスム(野獣派):マティス、ヴラマンク
キュビスム(立体主義):ピカソ、ブラック
抽象主義:モンドリアン、カンディンスキー
シュルレアリスム:ダリ、ミロ、キリコ、マグリット
スイスゆかりの画家達:ホドラー、セガンティーニ、ジャコメッティ、クレー


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フィンセント・ファン・ゴッホ 《サント= マリーの白い小屋》
マリンブルーの映える陽るい色彩。一番人気だそうです。

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アンリ・ルソー《X氏の肖像(ピエール・ロティ)》
帽子とお髭が置いてあり、変装させていただけるとの事で、参加。
ルソー先生に描いて(?)もらいました〜。

クレーの小さなキューブの集まりでチェス盤を構成してある「スーパーチェス」。
こちらを印刷してあるブックカバーを前売り券特典でいただきました。
最近の美術展は、嬉しい特典付き♪。

6mあるモネの「睡蓮の池、夕暮れ」は、沸き立つような迫力がありました。
渾身の力が込めてある感じ。
今回公開のあったモネの作品では、太陽の光が美しい「国会議事堂、日没」が、お気に入り。

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「12」のドガの「競馬」。
ドガは、競馬を描く事を早くに取り入れ、連続写真に興味を持ち、今作品も馬達のリズミカルな動きを表現しています。

「5」のゴーギャンの「華と偶像のある静物画」。
タヒチの人々の信仰に関心を持ち、本作では、闇の中に現れた偶像はその瞳から光を放っており、画面全体に神秘的な雰囲気が漂っています。
ゴーギャンは宗教的なものを取り入れた絵も描いたそうです。

今回の展示1作品のみ「2」のダリ「バラの頭の女」。
ダリだ〜〜♪とテンション上がりました。
透明感のあるハッキリした色彩+立体感のある不思議な世界。
ダリ、大好きだーーー。

ダリと同じシュルレアリスムのマックス・エルンストの「都市の全景」も気になった作品。
後方の建物は編み目のついた型に絵の具をつけて押しつける無意識・偶然の手法なのに対し、
手前の植物は、綿密に描き込んでありました。
上方真ん中の大きなまぁるいお月様も印象的☆。

ムンクの、戦いを連想させる画風を、ちょっぴり苦手だった私。
なので、今回の展示は、新鮮でした。
セザンヌっぽい人物画の「エレン・バールブルクの肖像」。
又、チューリヒ美術館の初代館長で、10年以上の歳月をかけてムンクの個展を実現させた「ヴィルヘルム・ヴァルトマン博士の肖像」には、知的でお洒落な紳士が描いてありました。
ムンクは「叫び」だけじゃなかったのね、と…。

「1」のマルク・シャガール「婚礼の光」。
最愛の妻ベラとの思い出を描いた作品。
お祝いをしている笑顔のヤギさん、と、そのすぐ側に男性も一緒に祝っています。
「パリの上で」という作品も暖かい色彩で幸せそうなカップルが描いてあります。
初めて教科書に載っていた「戦争」という作品を生で見ました。
大きめサイズの画面に、緊迫した顔のヤギさん…。戦争の怖さが伝わってきます。
この「戦争」と、上2つは正反対の画風!、シャガールは「愛の人」だったんだ〜♪と。

初見の作品が数多くあり、画家さんの事を、もっとよく知る事のできた今回の展示。
勉強になりました。

posted by みぃみ at 11:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 芸術 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月19日

FOOD:「レッド ロック (Red Rock)」♪。

平成27年3月19日(木)雨

FOOD:「レッド ロック (Red Rock)」
店名:レッドロック (Red Rock)
TEL:078-334-1030
住所:兵庫県神戸市中央区北長狭通1-31-33
   三宮阪急西口商店街
   阪急三ノ宮西口高架下
営業時間:11:30〜23:00・年中無休


ローストビーフ山盛り〜!との情報を得て、行ってきました。
阪急西口の高架下の商店街の中を歩いて行くとお店があります。
「並ぶのは、直進していただいた広場の所です」との案内。
行ってみると、既に30人程の人が並んでいました。
お店の中で、座ってらした方もいたので、50人位いたのかな?。
待っている間に店員さんがメニューを持ってきてくれて注文、注文札をくれます。
12:00頃、店員さんがお店へ誘導してくれました。
オープンから30分程でしたので、回転率が良いのね、と思いました。
(ふと見ると、70人位後ろに並んでいました、大人気なのですね)

案内してくれた席に座ると、「ローストビーフ丼です」と。

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どーんっ!!。


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ご飯は、お椀の表面から下です。
つまり、お椀の表面から上の山の部分は、全てローストビーフ!!。
上に生卵とかいわれ、白いソースがのっています。

ご飯に辿り着くには、お肉の攻略パンチ

という事で、お口にまるっと1枚。
分厚いっ…。
さっと呑み込むつもりで口に入れたので、喉に詰まりそうになりました。
あっさりしたお肉に濃厚なソース、卵も絡めると美味しさ倍増。
5枚程食べて、お肉をよけるスペースを確保して、ご飯を掘り起こします。
ご飯と卵とお肉コラボ、達成〜〜〜。
七味?(一味?)がかかっていたので、ちょっとご飯はからい…。

ご飯もたっぷり入っているので、まずは、お肉を完食…。
そしたら、あと2枚あたりで、ものっそ満腹に…。
せめて、ローストビーフは…と思い、頑張って呑み込みました。

ご飯食べられたのは3口ほどでした。残しちゃって、ごめんなさい。

神戸にて、美味しくてぼにゅーみぃな食を満喫しましたかわいい
posted by みぃみ at 11:45| Comment(2) | TrackBack(0) | FOOD | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

舞台:「狂人なおもて往生をとぐ 〜昔、僕達は愛した〜」♪。

平成27年3月19日(木)雨

舞台:「狂人なおもて往生をとぐ 〜昔、僕達は愛した〜」。

作 :清水邦夫
演出:熊林弘高
キャスト:
出:福士誠治
出の姉・愛子:緒川たまき
弟・敬二:葉山奨之
敬二の恋人めぐみ:門脇麦
出の母はな:鷲尾真知子
父善一郎:中嶋しゅう
ストーリー:
精神に異常をきたしている長男・出が、自分は売春宿に住んでおり、母・はなは宿の主人、姉・愛子は売春婦、父・善一郎と弟・敬二は客、自身は主人のヒモだと思い込んでいることから、出の妄想にあわせて毎晩「売春宿ごっこ」をする家族を描いた作品。
ある日、敬二が恋人・西川めぐみを家に連れてきたことから、「売春宿」の面々で「家族ごっこ」をすることになり、家族を演じるうちに一家の隠された忌まわしい過去が次第に露になっていく…。


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間に15分の休憩のある2時間の舞台です。
舞台上は、6名の役者さん・人間1人の入れる大きさの柱時計・天井からぶら下がる1つの丸いライト・造花・食器。
シンプルな設定のワンシチュエーションな設定の中、
1人の異質な存在(めぐみ)の来訪により、
ゆるゆる進んでいた時が、一転!一気に時間を遡ります。
6人の上手な役者さん達の手腕により、同一空間を、現在・過去・未来へ…。
内容は、もの悲しく、時の荒波に呑み込まれて消えてしまったひとつの家族の話。
先般観たハムレットには、まだ救いがあったけれど、こちらは…、とても切ない。
社会というコミュニティから退けられ、なんとか保ってきた家族という社会が崩壊してしまうラストに、しんみりしました。

狂人が狂っているのか、狂っている人を守っている正常な周りが狂っているのか、段々分からなくなってくる不思議な世界。

親から子へのエゴと愛、子から親への甘えと愛。
狂った出の始めた架空の社会を演じる事で保ってきた家族というバランス。
見ないように考えないようにしてきた過去の忌まわしい出来事が、弟の結婚による新しい家庭の形成をきっかけに呼び起こされて、結果、「無」になって…。
お互いにほのかには残っていた「家族への愛情」が、天国では実を結んで欲しいと思った作品でした。

必要最小限のライトの色の変化や効果音と役者さん達の演技で、心境の変化等、とてもわかりやすかったです。上手な方達が揃うと、ほぼ「無」の状態でも、ちゃんと「景色」が見えるんだなぁ…と。

門脇麦ちゃん、とてもインパクトがあり、他の5人と一人だけ持ってる雰囲気の違う(←一般的な社会人)を上手に演じていました。

緒川たまきさん、透明な底なし沼のようでした。
正常と異常の狭間(弟への恋愛感情?)で、壊れていく様子、ゾクゾクしました。

鷲尾真知子さんと中嶋しゅうさんが、しっかり土台を作って進行。
役の上でも作品構成の上でも、父と母でした。

福士誠治君、やはり上手い。
精神の変な部分と時折戻る正常との緩急のつけ方や、佇むだけで伝わってくる心境に、心の中を振り回されながら観ていました。
舞台から床にドンッと落ちる場面は、大丈夫かな?と、心配に。。。
セミヌードは、とっても色っぽかったです揺れるハート
posted by みぃみ at 11:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月18日

映画:「イントゥ・ザ・ウッズ」♪。

平成27年3月18日(水)霧雨

映画:「イントゥ・ザ・ウッズ」。

監  督:ロブ・マーシャル
脚  本:ジェームズ・ラパイン
作  詞:スティーブン・サンドハイム
作  曲:スティーブン・サンドハイム
キャスト:
魔女:メリル・ストリープ
パン屋の妻:エミリー・ブラント
パン屋の主人:ジェームズ・コーデン
シンデレラ:アナ・ケンドリック
シンデレラの王子:クリス・パイン
ジャックの母親:トレイシー・ウルマン
シンデレラの継母:クリスティン・バランスキー
オオカミ:ジョニー・デップ
ジャック:ダニエル・ハトルストーン
ラプンツェル:マッケンジー・マウジー
赤ずきん:リラ・クロフォード
ラプンツェルの王子:ビリー・マグヌッセン
ストーリー:
長年子どもを授からないことに悩んでいたパン屋の夫婦(ジェームズ・コーデン、エミリー・ブラント)は、その原因が魔女の呪いにあったことを知り、魔女(メリル・ストリープ)から「呪いを解くためには、森に入って〈白い牛、赤い頭巾、黄色い毛、金色の靴〉を集めるように」と求められた二人は、子どもを授かるという“願い(wish)”を叶えたい一心で森の奥へと出かけていく。
時を同じくして、おとぎ話の主人公たちも、それぞれの“願い(wish)”を持って森へと入っていく。
赤ずきん(リラ・クロフォード)は、オオカミ(ジョニー・デップ)に狙われていることにも気付かずに、楽しいことを探しながら森に住むおばあさんのお見舞いへ。
ジャック(ダニエル・ハットルストーン)牛を売りに。
シンデレラ(アナ・ケンドリク)は母の眠る森のお墓の前で舞踏会に行きたいと祈り。
ラプンツェル(マッケンジー・マウジー)は魔女によって森の中の塔に閉じ込められながらも、いつか自由の身になることを願っていた。
そんな彼らとパン屋の夫婦が森の中で出会い、それぞれの運命が少しずつ変わっていく……。


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ディズニーのミュージカル。
字幕なので、作品本来の生歌が聴け、嬉しかった。
表題のとおり「森の中で」子供の欲しいパン屋の夫婦(ラプンツェルの家族)の願いを中心に、赤ずきん、シンデレラ、ジャックと豆の木、ラプンツェルの4つの物語が繋がり、展開していくのは、考えてあるな〜と思った。
赤ずきんのパン屋さんでの行動から、ブラックな匂いはしていたものの、各物語のヒロイン・ヒーロー達は、黒い(←人間臭いの意)。
通常物語で悪役として書かれてあるオオカミや悪い魔女の方が(必要に迫られての悪行実行なので)良心的に見える。
本当はこわいおとぎ話な感じ。
物語の主人公達の「願い事」が叶う事で、他の誰かの不幸が生まれる。
不幸の連鎖の結果、残ったわずかの者達が一緒に住む事になったエンディング。
一人ぼっちで叶えようとした願いが生んだのは「不幸」だった。
だとすれば、これから先周りに誰かがいてくれる中で叶えようとする願いは「幸福」であって欲しいと思う。

・誰かの幸せは誰かの不幸かも。「願い事」は、慎重に。

・子供は大人の事を見ている、聞いている。だから言動には気をつけて。
童話やおとぎ話が、道徳や教訓を示したものであったとしても、世の中を生きていく手段として取り扱うのは、寂しいな…、ロマンチックな夢物語であって欲しいな…と思った。
せちがらい世の中になっちゃったのかな??

ジョニデの一瞬の足ドンに、きゅん。
歌う声がとってもハンサムで魅力的な事に、きゅん。
(食べられちゃいたい☆)

メリル・ストリープ様、大画面で観る価値大!!。
3Dな圧(←存在感)で、作品内を闊歩!!。
シワシワでもツルツルでも、どちらも華やか!!。
綺麗な年齢の重ね方なさってるのね♪と。

兄がシンデレラ、弟がラプンツェル。
川辺で恋に悩み歌い踊るイケメン王子兄弟。
水もしたたるいい男ってこの事なのね♪とウキウキしてたら、だんだん、肉体(ガバッと開襟、腹筋披露)も精神もおぼっちゃまな水もしたたるおバカ王子兄弟と判明し、お腹がよじれた(^^)。

エミリー・ブラントの演じた役、生き返って欲しかったな。
↑今作品の中で、一番好きなキャラクター…。

出演者さん達の歌と美貌&変貌、物語はこういう見方もできるという気付きを愛でた作品キスマーク

posted by みぃみ at 11:53| Comment(8) | TrackBack(17) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年03月03日

舞台:「ハムレット」♪。

平成27年3月3日(火)晴れ

舞台:「ハムレット」。
hamu.png

演出:蜷川幸雄
作:W.シェイクスピア
翻訳:河合祥一郎
キャスト:
藤原竜也(ハムレット)満島ひかり(オフィーリア)
鳳 蘭(ガートルード)平幹二朗(クローディアス)
満島真之介(レアティーズ)、横田栄司(ホレイシオ)
たかお鷹(ボローニアス)内田健司(フォーティンブラス)
山谷初男、大門伍朗、塾 一久
廣田高志、間宮啓行、妹尾正文、岡田 正、清家栄一
新川將人、星 智也、野口和彦
【ストーリー】
亡くなったデンマーク王の弟クローディアスは、王の跡を継ぎ、兄の嫁であったガートルードを妻にする。
父の死から2ヶ月もたたぬうちの再婚、叔父の王位継承を喜べないハムレットは、ある日、家臣や友人ホレイシオから、父王の亡霊を見たとの話を聞き、共に亡霊の出現を待つ。
現れた亡霊はハムレットと2人きりになり、自分の死はクローディアスに依る毒殺であったと告げる。
父から、命・王位・母を奪ったクローディアスに復讐を誓ったハムレット‥。
王子の変貌を憂慮する現王と王妃は、宰相ポローニアスから、自分の娘オフィーリアに冷たくされた事が原因でしょうという助言を受け、オフィーリアを使って、恋の病かどうかの探りをいれる。
指示通りハムレットと会ったオフィーリアは、ハムレットに罵られる。
気晴らしにと、よばれた旅芸人達に、亡霊から教わった毒殺劇を演じるよう命じたハムレットは、劇を観るクローディアスの様子から、父を殺したのは彼だと確信。
最近の振る舞いを正すよう母に呼び出されたハムレットは、激高して、王妃の部屋に隠れていたポローニアスを殺してしまう。
一方、クローディアスは、自らの陰謀がばれないように、ハムレットを暗殺しようと、ポローニアスの息子レアティーズに、妹が狂った理由とポローニアスを殺したのはハムレットだと告げる。
父と妹の仇をとろうとするレアティーズに毒剣と毒入りの酒を用意して、ハムレットを剣術試合に招く、クローディアス。
だが、毒入りと知らずに酒を飲んだ王妃、戦ったハムレットとレアティーズは共に毒に侵される。
死の直前、レアティーズから、剣術試合という陰謀は、クローディアスによる指示だと聞かされたハムレットは、クローディアスを殺害、友であるホレイショーに、世の中に真実を伝えてくれるよう頼み、息絶える。


舞台上には、日本の貧乏長屋。
スクリーンには、「このセットは日本で初めてハムレットが紹介された19世紀末、貧しい民衆が住んでいた家屋です。私達は、この場所で、ハムレットの最後の稽古を始めます」と、日本語と英語で書いてある。
上演時間になると、キャストが舞台に並んで一礼して、幕が開く。

甲冑を纏い長い槍を持った兵士が、槍を振り回しながら登場。
ぶんぶんいう音に、緊張‥。
そこに現れるのは、物言わぬ亡霊‥。
亡霊(亡王)とクローディアス(現王)は、平さんの2役。
「ザ・王様!」な威厳漂う佇まいと喋り方。
腰に巻いたバスタオル1枚の姿になり、ひざまづいて罪を懺悔する水垢離。
頭から水をかぶり、しめ縄でバシッ、バシッと自分を打つ平さん。。。
(寒いよね、痛いよね、大丈夫かな、平さん‥と思いながら見てた)
濡れ鼠になっても、王としての風格を保ったまま。
欲に喜び、罪に悩み、策略をめぐらすクローディアスは、生身の人間らしさたっぷり。
一方、亡霊となった兄王は、不気味で生気が無い。
怨念の塊となったふわふわした存在は、ハムレットを狂気に誘い復讐を促す。
(ひゅ〜どろどろ〜、お化け〜〜、と、寒気が‥)
人間味溢れるヨーロッパの王と能舞台に現れる幽霊の演じ分け、平さんの2役と知らなかったら、別人が演じてると思っただろう。
さすが!!。

鳳蘭さんの王妃様も、風格たっぷり。
母としての顔、女としての顔。母性と愛欲を見事に演じ分け。
母の子供への想いは、絶対愛なのね、と感じた。

シャンデリアが3つ天井にあるだけの舞台上も、お二人がいらっしゃると、そこは「お城」になる。
お二人の、「ハァムレット」と「オッフィーリア」の発音も、とってもステキ☆。

満島ひかりちゃん、実物はテレビの中の100倍可愛い!!。
顔ちっちゃくて、目が顔の半分位あって、鼻筋はとおっていて、愛らしい唇。
生きたフランス人形のよう。
ハムレット王子に恋する女の子、ハムレットに罵られ傷付く乙女、父を失い狂っちゃう女性。
「美しいオフィーリア、地獄のそのものさえこの子は愛らしい魅力的なものに変えてしまう」の表記通り、常に可憐さ漂うひかりちゃんオフィーリアは、その可憐さゆえ、喜びや悲しみが、深く伝わってくる。
特に、ハムレットに贈り物を叩き落とされ、「尼寺へ行け」と何度も言われて捨てられる場面は、酷いこと言われてるのにハムレットの事を心配する姿に、可哀想で涙でてきた。
ひかりちゃん、歌も披露してくれた♪。狂った心の中にある正常な思いを歌にのせてるオフィーリア。
切ない〜〜。

満島真之介君は、成長過程?。
毒が身体に回って「もう口もきけませぬ」と発したしばらく後の「‥クローディアスの指示です‥云々」の台詞が、健康な時と全く同じ口調なので(口、きけてるよね)と思い、ハムレットが段々弱っていってホレイシオの腕の中で最後の願いを告げてる最中、息絶えて横たわっているはずのレアティーズが身体を上下させながら呼吸してるのが目に入ってくる(深呼吸するのはやめて〜、全体の雰囲気壊れる‥)のは、微妙だった。
カーテンコールで、ひかりちゃんとわちゃわちゃしてるのは、微笑ましかった〜♪。

たかおさん、息子と娘を愛する良き父親であり、家臣としての忠誠と出世欲のあるポローニアス。
早口言葉選手権出題演目のようなややこしくて長い台詞を、リズミカルに話す。
とっても流暢(早めの口調)なのに、一言一句、全て聞き取れる。
すごいわーー。

蜷川さんの舞台でよくお見かけする体格のいい男性。
先回は、民衆の女性役で拝見した記憶がある。
今回は、髭男爵の山田ルイ53世が、リボンの騎士の衣装のいでたち。
ハムレットに米搗きバッタよばわりされてる長いものには巻かれる役。
毎回インパクトある役で、印象に残ってる。
彼が、帽子を頭の上からくるくる回しながら胸元に持って来て一礼する様子は、楽しくて‥。
竜也君ハムレットが真似して手を頭上からくるくる回しながら胸元に持ってきておじきする姿は、かっこよくて‥。
あの仕草で竜也君王子にお願いされたら、仰せのままになっちゃう揺れるハート

竜也君ハムレットは、ハンサムで繊細な悩める男の子に始まり、父(亡霊)の告白に驚愕して心に浮かんだ復讐心に苦悩、自分のふがいなさに生死の選択を考え、愛していた女性に裏切られたと勘違いして激高し、復讐に生きがいを求め、思いを遂げて亡くなる迄を、きちんと演じ分けていた。
一人苦悩するかと思えば、怒りに身をやつし、信頼できる友に安堵し、けれど、決して心の扉は開放しない。
さっきまで身をよじらせてたかと思えば、一転、登場してきた臣下には、陽気に対応する。
くるくる変わるハムレット王子の様子は、心の中の揺れ動きそのままなのかなぁ‥と。
復讐を果たし、友の腕の中で永眠するその表情は、穏やかで、運ばれていくハムレットの手を友人ホレイシオがそっと握る場面は、とても優しい気持ちになる。

先王、現王、王妃、宰相、宰相の子の兄妹、王子、みーんな亡くなっちゃって、デンマークという国もノルウェーに侵攻されちゃうというとっても悲しい話なんだけれど、観劇後感に悲壮感が漂わない演出、私は、好きわーい(嬉しい顔)

能舞台っぽく笛や読経を使ったり、お内裏様とお雛様を王と王妃にみたてたひな壇を使っての歌舞伎調の劇中劇、男役と女形を一人で演じ分ける独演等、日本の伝統芸能も楽しめた。
墓守の場面では、死について「おら、東京さ行くだー」っぽく語られる
オフィーリアが川側の柳の枝が折れて溺れた件について、「川の流れという水に近づいてったのは人間で、水が近づいてきたわけではない、死へ近づいていったのは人間の方だ」という台詞には、自分自身、命をどう扱って生きていくか、ちゃんと考えなきゃと思った。

役者は思いを台詞にのせ、思いののった台詞達が叫び身をよじる。
竜也君の、「役者は時代の映し鏡だ」の台詞は、俳優として生きる事への決意表明のようで、頼もしく感じた。
ポローニアスが「ジュリアス・シーザー」のシーザーを演じたという話に、亡くなったシーザーを演じた横田さん(今作ではホレイシオ)のいる側で、竜也君ハムレットが、「神殿で死んでんのか」と茶化してて、いいのかしら?とか思ったり(^^)。
「古今東西〜」な言い回しも上手にできてた。
レアティーズVSハムレットの剣術試合。
目の前で、真之介君と竜也君のフェンシング!!。
ひゅんひゅん唸る(たぶん金属製)の先の尖った剣を振り回す二人。
竜也君、くるっと回ったり、かがんで避けたり。
カンカン当たる剣同士、竜也君の顔や髪の毛スレスレを真之介君の剣が通る‥。
スリル満点。。。(心配もいっぱい)
数回行う勝負の開始前の「さぁ、来いっ」って感じの竜也君のステップ踏む姿に萌える。

日本っぽさ満載のハムレット、お上手所の演技を満喫。
竜也君のこれからも、とっても楽しみになった作品かわいい
posted by みぃみ at 16:13| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月24日

舞台:「プルートゥ PLUTO」(演出編)」♪。

平成27年2月24日(火)晴れ

舞台前方には、山積みのロボット残骸や瓦礫。
スクリーンは7分割してあり、そこには、マンガのコマ割と同じように、浦沢直樹先生の絵が映し出される。
ストーリーの説明や場面紹介に合わせての投影。
と、同時にダンサー(アンサンブル)の方達が7つの厚さのある大きなパネルを動かす。
パネルは、組み合わせにより、壁・テーブル・階段・墓石・電話ボックス等30種類以上のものを表現する。

映像・パネル・人間の動きが融合して進行していく不思議な世界。
二次元と三次元が調和する新鮮な感覚の中、人間が演じる人間ではないロボット達。
大がかりな機械やセットは使わず、CG並のアクションを、人間の肉体を使い人力で表現する。
スーパースペシャル!人力でここまで魅せれます!!、な、作品。

その場で描いているように見える人間の動きに合わせたお花畑の映像。
影絵のように投影される通行人や雨が、役者の動きで現実味溢れる様。
巨大ロボットプルートゥと戦うクライマックスの場面は…。
高さ天井・横幅舞台の3分の1サイズの巨大ロボットプルートゥと戦う通常サイズの生身の人間(アトムというロボットの設定ではある)が舞台上で実際に動いて戦ってるの。
大きなロボットを動かすのも人間、アトムな未來君は、(身体をアンサンブルさん達に抱えられたり持ち上げられたりしながら)柔軟な肢体を駆使。はね飛ばされたり潰されたりも(ふわっとジャンプしたり半分に折れ曲がったり←ブリッジの姿勢で90度以上曲がった時は、背骨大丈夫?と心配になった)。

プルートゥ戦の後は、ラスボスのボラー戦。
舞台上に大きな風船状態のビニールを使っての表現。
ビニールに揉まれたり呑み込まれたり脱出してきたり…。
映像投影と未來君の動きでビニールが強大な怨念の塊に見えてきた。
音・映像・人力共演のこの作品、最大の見せ場…。
手に汗握って、アトムとサハドを応援してた。

パシフィック・リムの世界が目の前に広がって、
映像の中の世界を、舞台で表現できるという事に、びっくり!!。

吉見一豊さん、そのまんまお茶の水博士だった。
重たいテーマの今作中、現れると場が和む。
と、同時に、声では、とっても冷酷なルーズベルトクマちゃんなさってる妙…。

寺脇康文さん、茶髪が新鮮だった。
テレビで見たまんまのビジュアル。
カテコで客席を撃ってらっしゃった:笑。

松重豊さん、歩いてるだけで雰囲気ある。
ロボットか人間かわからない不気味さ。
大きな声にドキッとした。
優しさと恐さのアブラー。
カテコの笑顔、とってもキュート。

永作博美さん、2役を見事に演じ分け。
大人の女と小学生の女の子。
両方の台詞に、涙が…。

森山未來君、パワーアップ!。
ロボットを糸で操っている演出時、本当に糸に操られてるようだった。
とってもスローモーションにバック転したり回ったり、頭だけでの一点倒立等。
空中で一瞬停まってるように見えるのってとっても体力いるんだよね。
フィギュアスケートのペアで男性が女性を持ち上げるリフト状態でアトムが飛んでいく様子を表現。
床に垂直な状態でアトムポーズで飛んでいく(ダンサーさんに持ち上げられて、向こうずね部分だけを支えられてるだけで、ちっともブレないってどんだけ強靱なの)。
ちらちらっと見える美しい腹筋に揺れるハート
素晴らしかった〜かわいい
posted by みぃみ at 11:51| Comment(2) | TrackBack(0) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月13日

舞台:「プルートゥ PLUTO」(内容編)♪。

平成27年2月13日(金)晴れ

舞台:「プルートゥ PLUTO」。
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演出・振付:シディ・ラルビ・シェルカウイ
原   作:浦沢直樹×手塚治虫
出   演:
森山未來(アトム)
永作博美(アトムの妹:ウラン/ゲジヒトの妻:ヘレナ)
柄本明(アトムの生みの親:天馬博士/初めて人間を殺したロボット・ブラウ1589)
吉見一豊(お茶の水博士/クマのぬいぐるみの姿の最高の人工知能:Dr.ルーズベルト)
松重豊(天才科学者:アブラー)
寺脇康文(ゲジヒト)
上月一臣・ 原田みのる・池島優・ 大宮大奨・ 渋谷亘宏
鈴木竜・AYUMI
ストーリー:
人間とロボットが共存する時代、大量破壊兵器になり得るロボット5体とロボットに関わる人間達が殺害される事件が発生。
高性能ロボットの刑事ゲジヒト(寺脇康文)は、犯人の標的が、自身を含めた7体の大量破壊兵器となり得るロボット達だと確信し、生き残っているもう1体である限りなく人間に近い存在のロボット:アトム(森山未來)と共に謎を追うことにする。
ゲジヒトは日々、忌まわしい悪夢に苛まれ、妻ヘレナ(永作博美)も彼の不調を感じ不安を隠せない。
アトムもまた、お茶の水博士(吉見一豊)に愛情豊かに育てられながらも、自身の生みの親である天馬博士(柄本 明)との複雑な関係がその心に影を落としている。
葛藤を抱えながらも事件の解決に向けて尽力するアトムとゲジヒトであった。
時を同じくして、アトムの妹で人間の感情を察知する能力を持つウラン(永作博美/2役)が、廃墟の壁に花畑の絵を描く不思議な男と出会う。そこにアトムが駆け付けると、男に異変が起こり……。
内戦で家族を失った世界最高峰の頭脳を持つ科学者アブラー(松重 豊)、人間を殺害した唯一のロボット、ブラウ1589との接触により核心に迫っていくゲジヒトとアトムは…。

jinbutu.jpg

大量破壊兵器を所持している危険な国として、トラキア合衆国主導のもと、攻め込まれたペルシア共和国。
焼け野原になったペルシア共和国を捜索するも大量破壊兵器は発見できず、月日は経ち、今回殺された5体のロボットと人間達は、アトムとゲジヒト同様ペルシア侵攻に関わっていた。
首謀者は、先の侵攻で愛する息子と自身の首から下以外を失ったペルシア共和国のアブラー博士。
黒幕は、自らの勢力の拡大を目論むトラキア合衆国大統領アレキサンダーとそのブレーンコンピューターDr.ルーズベルトだった。
事件を追ううち、ゲジヒト(ロボット)は、変質者(人間)に息子(ロボット)を殺され、その報復の為、変質者を殺害しており、殺人の記憶は、人間によって抹消されていた事を知る。
罪の意識に苛まれながら、ロボットを殺した巨大ロボットプルートゥを追い詰めるゲジヒトだが、ロボットを破壊するという行為に傷付き、悩むプルートゥにトドメを刺せない。
プルートゥを操っている人物を探すため、アブラー博士と会ったゲジヒトは、道端で花を売っていたロボットからクラスター砲を撃たれて、死亡。
ゲジヒトの死を知った妻ヘレナは夫との日々の記録を消そうとする。
一方、アトムは、ウランの助けたロボットに攻撃されて死亡。
アトムの復活を願うお茶の水博士は、アトムの生みの親である天馬博士に助けを求める。
天馬博士の尽力により、アトムは復活するも、そのプログラムはゲジヒトを殺した相手への憎しみに満ちていた。

危険な装備を持つ国を、世界平和を守る為に、壊滅に追い込む。
正義の名のもとに平和の為に行った行為が、攻め込まれた国に住む多くの人々の命を奪い、家族や肉体を失った生き残った者達の心に、大切なものを奪った相手への憎しみが生まれる。
ゲジヒトを殺した花売りロボットは、先の侵攻で傷付いたロボットであり、ゲジヒトが侵攻に関係していた事を知り、報復したのだ。侵攻関係者と知らない時は、無邪気で未来に希望を持っていた愛らしい花売りロボットだったのに…。こんなにも無慈悲になれるなんて…。
アブラー博士も然り。攻めてきたトラキア合衆国との戦いに向かった息子のサハドは戦死。その憎しみから世界全体を壊そうとする。
「憎しみの連鎖は何も生まず、破壊すら招く」。

切ない…。
平成20年に聴講した大野元裕さんの講義。
http://mitsuhibinikki.seesaa.net/article/98530637.html
イラクでは、イラン・イラク戦争から、今回のイラク紛争、その後の治安の悪化を含めると、26年間も混乱の状況が続いています。
かつて、イラクには、孤児院は、ほどんど無かったそうです。
なぜなら、イラクでは、部族意識が極めて強く、親を亡くした子がいれば部族の中で養うという考えで、孤児院に入れたりすると、その部族は周囲から非難を受けるほどだったそうです。
でも、前述のように、生活が極めて苦しくなり、子供を引き取ることができなくなる社会状況になってしまい、どこにも行くことができない子供達が大勢いるそうです。
何十年も続く混乱の中で育っていく子供達やその国の方々の心の傷は、はかりしれないものです。と大野さんはおっしゃっていました(当時のレポを抜粋)。
そして、行くあての無い孤児達は、その行いが正しいと信じたまま、他の多くの命を巻き添えにして自分も死んでしまう行為を実行してしまう事もあるそうです。

天馬博士の言った「人間もロボットも一度死んでしまったら、二度と生き返らない。例え生き返る(再製造)事があっても、それは全く別のもの」の言葉は心が痛かった。
ロボットなら作り直せばいいのでは?と安易に考えてしまった自分がいたから。

ロボットも達も進化したゆえ苦しんでいた。
人間の指示通りにやった事は果たして正しいのか。
記録は抹消できても、記憶がふとした瞬間甦る。
消してしまいたい記録がどうしても自分の中に残ってしまう。

夫ゲジヒトを失ったヘレナは夫の記録を消そうとするもどうしても消し去れず苦しみ天馬博士に助言を求める。
「こういう時、人間はどうするのですか?」と。
「人間は泣きます。泣いたってどうなるわけでもありませんが、泣きます。そうすれば少しは気がおさまるのです。ロボットは泣けませんが、泣いてる真似だけでもしてみるといい、真似しているうち落ちつくかもしれない」と博士は答え。。。
「あーー、うーー」「あーー、うぅぅ」と人間の泣く姿を真似しながら夫を失った悲しみから立ち直ろうとするヘレンに涙がでてきた。
「感情がある」という事は、幸せなことなのだと思った。

ゲジヒトを殺された憎しみに満ちているアトムはプルートゥと戦い、トドメを刺そうとした瞬間、ゲジヒトがプルートゥ撃破を思いとどまった記録がアトムの心を駆け抜け、初めてゲジヒトがアトムと会った時、道のまん中にいたかたつむりを轢かれない場所に移動してあげるというゲジヒトが見たアトムの優しい気持ちの記録(記憶)が、アトムの頭の中に甦る。

プルートゥも然り。。。
元はサハドという花で国を満たしたいと思っていたロボットだったプルートゥ。
その記憶を、思い出しもう殺戮はイヤだと逃げ出したプルートゥ。
逃げ出したプルートゥを救ったのはウラン。
プルートゥは、自分を助けてくれたウランの大切なお兄ちゃんであるアトムを助ける事に。

プルートゥを助けた事でアトムを失った事を悔いていたウランにお茶の水博士の言った
「お前の優しさを悔いるような事はしないで欲しい」という言葉。

ウランのアトムのサハドの優しい気持ちがみんなを救う。

憎しみの連鎖にうち勝ったゲジヒトとアトム。
ヘレナの心に憎しみを生まないように嘘をつけないロボットのアトムがついた嘘。
その優しい嘘に気付くヘレナ。

じーーん…とした。


優しい想いの満ちた憎しみの生まれない世の中になるといいな☆。
posted by みぃみ at 16:30| Comment(0) | TrackBack(1) | 舞台 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年02月03日

映画:「マエストロ」♪。

平成27年2月3日(火)晴れ

映画:「マエストロ」

監  督:小林聖太郎
脚  本:奥寺佐渡子
原  作:さそうあきら
指揮指導:佐渡裕
キャスト:
香坂真一/松坂桃李
橘あまね/miwa
阿久津健太朗/古舘寛治
村上伊佐夫/大石吾朗
谷ゆきえ/濱田マリ
榊涼子/河井青葉
今泉徹/池田鉄洋
鈴木稔/モロ師岡
可部直人/村杉蝉之介
伊丹秀佳/小林且弥
丹下浩/中村倫也
一丁田薫/斉藤暁
島岡脩三/嶋田久作
相馬宏明/松重豊
ストーリー:
ヴァイオリニストでコンサートマスターの香坂(松坂桃李)のもとに、不況で解散した名門オーケストラ再結成の話が舞い込む。しかし練習場は廃工場、集まってきたのは再就職先も決まらない“負け組”楽団員たちと、アマチュアフルート奏者のあまね(miwa)だけだった。久しぶりに合わせた音はとてもプロとは言えず、不安が募る香坂。そこに謎の指揮者・天道(西田敏行)がやって来る。彼は再結成を企画した張本人だが経歴も素性も不明、下ネタを連発し、指揮棒の代わりに大工道具を振り回す。そんな自分勝手な進め方に楽団員たちは反発するが、次第に天道が導く音の深さに全員が引き込まれてしまう。やがて楽団員たちは、その破天荒な指揮に導かれ、それぞれが抱えていた心の傷と挫折から自信を取り戻していく。だが香坂だけは天道の隠された過去を知り、さらに反発を強めていくのだった。そして迎えた復活コンサート当日。意気揚々と演奏に臨むオーケストラのメンバーたちは、天道が仕掛けた本当の秘密を知ることになる……。


バラエティー番組モニタリングで、心の広さとプロ意識をみせてくれた桃李君。
時間調整もいい感じになるので、と、軽い気持ちで鑑賞。

真っ白な状態で劇場に入ったので、大人計画の村杉さん(クラリネット)や、ヴェニスの商人のポーシャ役&ロッキーホラーショー(ブラッド)でイイ感じだった中村倫也君、私の中では教祖様なイメージ強い(ブラッディ・マンディ)嶋田久作(ホルン)さん、女装も楽しい松重豊さん、池田鉄洋さん(コントラバス)と、ずらっと並ぶ手練な出演者さん達に喜び、オープニングにWOWOWの文字を見つけて、期待値上昇。

心揺さぶられて涙が頬をつたう事数回、終盤には立ち上がって拍手しそうになり、
上映終了後は余韻に浸っていたいというか、感動して動けませんでした。

苦悩やプライド等人間の持つ感情の闇、今一歩羽ばたけない音楽家達の技術的闇、
この両方に救いと光がやってくる道程の描き方も、とても温かいです。

音楽でも舞台でも、区切り区切りもしくはまだ音や動きのある間に拍手や歓声をあげられる状況というのは、
心の全部が感動で占められているわけではないと思います。
直ぐに動ける余白のある感動なのだと思います。
身体も心も100%、痺れた感動の直後は、動けません。
作品の中に「天籟」という言葉がありますが、1度経験しました。
降り注ぐ音達がキラキラしながら会場全体を包み込む中、身体中の細胞がざわめいて、
演奏が終わってからしばらくの間、拍手も声もあげられませんでした。
会場全体が、シーーーーンとなって。。。
暗闇の中、舞台の奏者が動き始めるのが見えて、パラッ、パラと拍手が起こり、
直後、歓声と拍手が地鳴りのように響き渡りました。
この映画は、その時と同じ感覚でした。

満員の客席の中。。。
・西田さん演じるマエストロの顔芸。
・マエストロの指揮についていこうとする演奏者達個々人の表情。
・劇場内に響く音楽。
この3点が、ぐるぐるめぐるのを見て聞いているうち、ホロホロ涙が溢れてきました。
生え抜きではないにしろ、音楽を愛する演奏者達と指揮者の全力投球の演奏と真摯な気持ちがダイレクトに伝わってきて心揺さぶられ、涙がとまらなくなりました。

一人の観客の為のレクイエム。
作者が、その音によって聴く者を昇天させる為に書いた音符。
その音を、人一人殺す気で弾け!とマエストロに言われた真一。
指示通りに弾いたら人一人旅立ってしまうという恐れに揺れ動きながらも、
覚悟を決めて弾ききった真一の姿にも泣けました。
真一が全力で送り出した彼女は、きっと幸せな旅立ちだったと思います。
ブラボーな演奏からの誰もがいつかは迎える死への最高のレクイエムでした。

上記2つのコンサートの間及び会場が明るくなるまで、8割強埋まっていた客席からは何の物音もしませんでした、立ち上がって帰って行く人もいませんでした。
なぜだか、その事にも感動して、再び泣いてしまいました。

劇中、「いい音楽を演奏する事も自分達への報酬だと思う」という台詞がありますが、
いい音楽は、弾く側も聴く側も幸せにしてくれると思います。
気持ちのこもった一生懸命なあらゆる事は、人の心を動かし、永遠にのこっていくと思いました。
感動が繋がる事で、芸術も命も、未来へ繋がっていくんだな〜と思いました。
良い作品を創っていただき、ありがとうございました。


〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

とっても胡散臭げな天道が「いい音楽」を作ろうとしている事に、集められた奏者さん達がちゃんと気付いて、認めて、ついてくのもいいな☆と思った。
道を極めようとしている者同士の心の通い合いっていいな☆と羨ましく思う。
楽譜通りに弾いたんじゃ、無味乾燥。膨らみをもたせてこその芸術。

ごぼうは、真剣正宗だったのね…。

運命は、1拍おいてからのジャジャジャジャーン。

ホルンの斉藤暁さん演じる顔面神経麻痺だった一丁田さん。
こわーいお兄さん達にボコられて治るのかと一瞬思った:笑。
楽器は、ちゃんとメンテナンスしてあげてねと金さんの金槌コンコン。
バイクの音も、同じ♪ね。
(温かな気持ちになった)
「顔のおっきい方」の嶋田さんにクスッ。

中村倫也君ティンパニー。
やっとメンバーになれたのに解散を言い渡す真一に一言「あんたは未来があるからいいよな」。
グサッときた、両者にとってキツイ言葉だと思った。
コンビニの商品で練習して、いいの?:笑。

オーボエ君とクラリネット君の意地の張り合い。
気取ってても、二人共楽器を愛してる♪。

上達の遅い奏者達にマエストロの言葉。
「これが最後やと思て弾いたことあるか?」
震災で、両親を目の前で亡くしたあまねが、心を込めてふくフルートの音色。
(とってもとーっても心に響く音で涙溢れてきた)
口蓋が高いといい音が出るのね♪。お漬物噛む音も参考になるのね♪。

大石吾朗さん演じるヴァイオリンの村上伊佐夫さん。
年配の為、指が素早く動かなくて一人さらし者状態からの解散決定。
自殺しようとしたのをすんでの所でとめたマエストロ。
村上さんが初めてオーディションに受かった時の曲を指揮棒でリード。
そしたら、ちゃんと指が動いたー。
(ボロボロ涙が溢れてきた)
「報酬はお金だけでしょうか?いい音楽を弾くことも報酬では?」
「オーケストラで弾こうとするなら、みんながいる、今できることが必要」
の台詞も印象的だった。

マエストロが、1人で指揮棒ふって練習している所に1人増え2人増えてくのも泣けた。

演奏会、指揮棒が飛んでっても、みんなが指揮者の事見ながら、いい表情でいい音楽を奏でてる姿にも涙。

人はいつかかならず死ぬ、あっという間や。
音楽も消えてってしまう、でも皆で響き合えたら永遠になる。


今年の良い言葉認定〜!!。
posted by みぃみ at 14:27| Comment(6) | TrackBack(12) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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